黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ
ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)
アトラクシオン:バアマキアのストーリーが今回で終わりを迎えます。次は水の砦、シガラキアへと続きそうですね。イレズラを巡る古代の秘密がアトラクシオンで徐々に明らかになってきました。以前の宴会でイレズラがアトラクシオンの最終ボスになるという予告がありましたが、ロークス、イレズラ、そして冒険者…。彼らは一体どんな関係だったのでしょうか?今回のバアマキアで全てが明かされるわけではありませんが、ここから公開されるストーリーがさらに気になる展開を迎えます。
※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。
※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。
※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。
※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。
■ アトラクシオンストーリー下編
バアの彼女
イレズラがバアマキアの支配権を握ったことで問題が起きた。カイベラン線路が古代兵器に力を与えるという事実を事前に知っていたなら、線路を制御して古代装置を無力化する方法を探しただろう。しかし、イレズラが先に掌握してしまった以上、冒険者とヤーズ一行にはバアのゆりかごまで古代兵器とバアの糸かせを解いていくしか方法が残されていなかった。
ヤーズ一行は、バアの青空からバアの心臓へと進む入口にある古代装置、ソールマギアを調査した。その裏側は堅い障壁で塞がれており、ソールマギアは主動力が途絶えている状態だった。しばらくソールマギアを調べていたヤーズは、どうやらソールマギアが自分たちをどこかに案内しているようだと言った。
「バアの二つ目の糸かせ、この世に同じものなど存在しない。このバアのものを真似しようものなら、結局は二番目で終わるだろう。」
ソールマギアが案内したのはバアの嵐の絶壁の上で、核で作られた古代装置、ステラギアがある場所だった。それはバアの二つ目の糸かせで、天秤の形をした最初の糸かせとは少し方式が異なるようだった。


冒険者がステラギアを作動させると、突如として「複製情報が作成された」というメッセージと共に古代兵器が姿を現した。とっさに武器を手にした冒険者だったが、幸いにもその古代兵器は戦う意思がなさそうだった。古代兵器はいくつかの動作を取り、すぐに消えるという動きを繰り返した。
古代兵器の動きを見ていた冒険者は、試行錯誤の末にその動きが前に置かれた足場の上に立つパズルであることに気がついた。そこで、ヤーズとマルタ、ラフィーまでもが一緒になって力を合わせ、動作を暗記して糸かせを解いた。すると遠くの方で古代装置が動く音が聞こえた。
バアの記録:心臓へ向かう途中で ついに線路が完成した。決戦の日が近づいたら、アトルたちに必要な動力を適材適所に供給することで師匠を助けるつもりだ。長年にわたって学び実践してきたことが、ついに実を結んだ。ここに師匠がいらっしゃったら、きっと喜ばれたに違いない。ところで、他のデキマたちからは、なぜ何の報せもないのだろう。そして、オル…彼女は今…。 再びよぎる、あのときの我々の物語。深くて暗い夜空に光星のように。我々はお互いのことを見つめていたけれど、どちらも幸せになることはできなかった。 |
ソールマギアでバアが残したと思われる昔の記録が見つかった。アトル。それは絶対に目覚めてはいけない古代の巨人だった。現在ではバレンシア砂漠のどこかに埋まっているという噂があるが、それは一体ではなかったのだろうか。いずれにせよ、この記録から分かる手がかりは多くなさそうだった。
その瞬間、ソールマギアの裏側を塞いでいたエネルギーの障壁がぐらぐらと揺れて透明になった。ヤーズたちが思わずそこに手を突っ込んだ瞬間、前に傾くような感覚がしたかと思うと、あっという間に向こう側の地域に移動していた。後ろを振り向くと、先ほど通り抜けてきた障壁はすでに固まっており、戻れなくなっていた。

バアの心臓の構造は、以前と大して変わらなかった。見慣れた古代装置が目に入ってきたが、新しい二つの糸かせがヤーズ一行を待っていた。一つは点滅する柱の順番を合わせるもの、もう一つは真ん中のステラギア核を中心に東西南北に伸びていった足場を踏んで活性化させるものだった。
冒険者とヤーズ一行は、三つ目の糸かせと四つ目の糸かせを順に解いていった。しかし、四つ目の糸かせで問題が発生した。東西南北の足場に、冒険者、ヤーズ、ラフィー、マルタが順に立つと、真ん中のステラギアから明るい光が出ているのが見えた。しかし、足場とステラギアとの間の距離があまりにも遠く、誰も手が届かなかった。
「ヤーズ、勝手に動かないでくださいね。どうやらもう一人必要みたいですが、どうしましょう…?」

▲ 再会したイレズラ
「一緒に何かをするということは、価値のあることよ。ましてや、こんな小さな世界ではなおさらね。でもやっぱり…私は一人が好きだわ。」
イレズラがステラギアの前に姿を現した。今回は幻影ではなく、本物だった。冒険者がイレズラに会うのはクザカ神殿以来二度目だった。ヤーズとラフィーは攻撃の姿勢を取ったが、足場に立っていたため身動きが取れなかった。さらに、彼女から放たれる恐ろしい黒魔力のせいでむやみに近づくことはできなかった。
イレズラの黒魔力はステラギアを巻き込み、いとも簡単に破壊してしまった。その衝撃で、ヤーズ、ラフィー、マルタは悲鳴をあげて倒れた。彼らが正気を取り戻したとき、イレズラの姿はもう消えていた。彼女は一体なぜ、ステラギアを持ち去ることなくその場で破壊したのだろうか?
遠くにあるソールマギアから「復旧を始める」という音声が聞こえてきた。設計者バアは、このような最悪の事態も考慮していたようだ。しかし、復旧のためにはもう一つの材料が必要だった。それはまさに「バアの心臓」だった。
バアの記録:頭に向かう道で 師匠は毎年、僕たちを集めてはどれだけ実力をつけたかを試されていた。それぞれのデキマが造り上げた兵器で勝敗を分ける、神聖な決闘「グラディウス」を通じて。僕は、誰よりも負けたくないという思いが強かった。偉大なる師匠の跡を継ぐ実力を兼ね備えた…師匠の名に恥じぬような、そんな後継者になりたかった。だから僕は、人一倍努力した。師匠の教えを常に思い返しながら、師匠に迷惑をかけないよう、立ち振る舞いや心構えを正した。そのお陰か、これまでただの一度も優勝を逃したことがなかった。僕に嫉妬するデキマたちの眼差しは、僕をさらに掻き立てるだけだった。 …彼女と目が合うと、恥ずかしくなる。 |
冒険者とヤーズ一行の背後から古代兵器の群れが登場した。そのうちの一つが「クラテン」と呼ばれる恐ろしい巨大兵器だった。クラテンは他の古代兵器より3、4倍大きく、剣を一度振り回しただけで地面が大きく揺れるほどだった。冒険者はその兵器の心臓付近で赤く輝いている宝石を一つ発見した。それこそがまさに、ステラギアの復旧に必要な「沸き立つ心臓」のようだった。
冒険者は、ボロボロになるほど激しく戦った。おかげでしばらく横たわってヤーズの治療を受けなければならなかったが、その手にはしっかりと沸き立つ心臓の欠片が握られていた。マルタが心臓をソールマギアに入れると、さきほどと同じように障壁が大きくなり、次の地域に行くことができるようになった。

▲ 破壊されたステラギアの復旧を試みる古代装置

▲ クラテンと戦闘を繰り広げる冒険者
最終兵器アテン
バアの頭は他の区域とは異なり、異様な静けさに包まれていた。中央に怪しい古代装置が置かれていたが、糸かせのような謎解きではなかった。ソールマギアには、たった一つの手掛りだけが記録されていた。
「皆が一丸となり、一つの意志へと向かって歩んだときに初めて、地上の楽園が完成するだろう。」
一丸となり、か…。冒険者は中央の古代装置に大きな四本の柱があることに気がついた。冒険者とヤーズ一行がそれぞれ一本ずつ柱をゆっくり回すと、柱から放たれる光が中央のステラギアに集まり、凄まじいエネルギーが発散された。四方に広がるエネルギーと共に砦は再び侵入者警報を鳴らし、やがてクラテンよりも巨大な古代兵器「アテン」が召喚された。

冒険者とヤーズはアテンの巨大な体格を見て動揺を隠せなかった。クラテンと熾烈な戦闘を繰り広げたばかりのうえ、闇の精霊の力を失ってから冒険者は疲れ切っていたからだ。本当に「一丸となる」ことが必要な瞬間だった。冒険者とヤーズ一行は、一丸となって押し寄せてくる古代兵器に死に物狂いで立ち向かった。
「…黒い侵奪者が訪れた日、結局彼らを相手にできるのは我が軍団のみだった。」
やっとの思いでアテンを倒した冒険者は、次の地域であるバアの庭に移った。そこを司るソールマギアに記録されたバアの音声は、どこか寂しそうに聞こえた。記録を確認した冒険者は、アテンを打ち破って手に入れたルクレシアの短刀をソールマギアに深く突き刺した。もはやうんざりするような砦は、最後の地域、バアのゆりかごが残されるのみとなった。
バアのゆりかご。ヤーズの解釈によると、そこは「死んでもまた生まれ変わって黒い侵奪者に立ち向かう」というバアの意志が込められた場所だった。その名に相応しく、バアのゆりかごには冒険者たちを待つとある人物の姿があった。
イレズラだった。

▲ ルクレシアの短刀
バアの問いかけ 「師匠、本当にアトラクシオンは決戦の日に世界を救うことができるのでしょうか?僕は毎年優勝しても、途方もない未熟さを日々痛感しています。」 そんな僕に、師匠はこうおっしゃった。 「アトラクシオンは決戦の日、黒い侵奪者が訪れたときにその真価を発揮するだろう。我々を守るために存在するこの砦の真なる力は、黒い侵奪者を感知したときのみ現れるよう設計しておいたからだ。」 「師匠、真なる力が現れるとは、どういう意味ですか?」 「アトマギアの心臓が目覚めるということだ。」 「それもどういう意味なのか気になります。」 「後に知ることになるだろう。最後のグラディウスでな。」 |
イレズラの企み、そしてシガラキア
バアのゆりかごを司るソールマギアの後ろに、巨大な空き地が見えた。冒険者とヤーズ一行は、ここで最後の決闘が繰り広げられるだろうと直感した。その上方に広がる巨大なマギア遺跡の上に、イレズラが立っていたからだ。
「バア、私たちの楽園は女神の許しの下でのみ完成するのよ。私は楽園という言葉がとても気に入っているの。かつて夢見ていたから…。いくら頑張っても、決して手の届かなかった…そんな楽園をね。」イレズラは独り言を言いながら、追いかけてきた冒険者をじっと見つめた。
「よくここまで来てくれたわ。さすが…あなたはいつも、どんなことにも最善を尽くしていたわよね。ああ、そうそう。誤解されると困るから言っておくけど、私はあなたの闇の精霊の力を奪ったことはないわ。闇の精霊の力を奪い取ったのは、このアトラクシオンよ。」
アトラクシオンは、闇の精霊の波動を感知すると直ちに一定領域内の黒いオーラを全て吸収してしまうロークスの砦だった。アトラクシオンはそうして吸収した力を逆に利用して兵器を追加生産するのだが、イレズラによると砦のこの特徴のため、まもなく砦は覚醒するはずだという。つまり、イレズラはアトマギアの心臓を目覚めさせるために闇の精霊の力を持った冒険者を誘い込み、砦を覚醒させようとしていたのだ。

イレズラはにっこり笑うと再び姿を消した。すると同時に砦が揺れ、人間型古代兵器ルクレシアと恐竜型兵器ウルキオスが現れた。冒険者とヤーズ一行はイレズラを追いかける前に、この古代兵器たちの相手をしなければならなかった。ルクレシアはウルキオスの上に乗ると、巨大な槍で休みなく攻撃してきた。冒険者たちは苦戦を強いられた。
冒険者はルクレシアの攻撃を必死に防ぎながら頭を働かせた。闇の精霊の助けもなく、先ほどのアテンとの戦闘で力を使い切った状態でルクレシアとウルキオスの相手をするのは厳しかった。そのときだった。冒険者の目に、ヤーズが空き地の四隅を指差しながら何か叫ぶ様子が飛び込んできた。ウルキオスの轟音のせいではっきりとは聞こえなかったが、冒険者はヤーズが指す場所に輝くランプ型の構造物があること、そして空き地全体に四色に輝く球体がふわふわと浮いていることに気がついた。
これも一種のパズルだった。冒険者は荒々しく突進してくるウルキオスを無視し、輝く球体を一つずつランプ型の構造物に入れた。すると、鈍い岩が転がるような音と共にルクレシアとウルキオスが動きを止めたではないか。冒険者とヤーズ一行は、その瞬間を逃さずに攻撃を加え、古代兵器を倒すことに成功した。
ルクレシアの残骸の中から何かが光を放っていた。金で作られた「消えた暁の鍵」だった。冒険者が思わずその鍵を握ると砦が再び揺れ、次の地域へと移動する黒いポータルが現れた。バアの楽園だった。



「また新しい場所ね。でも、もうすぐ到着するんじゃないかしら?」
ひっそりとしたバアの楽園の先には、ソールマギアが一つだけ置かれていた。イレズラはすでにここを通過したようだった。彼女はアトラクシオンを完全に稼動させることに成功したようだった。イレズラは一体何を企んでいるのだろうか。「封印されたバアの時間」と刻まれているソールマギアに小さな鍵穴があることに気がついた冒険者は、先ほど手に入れた消えた暁の鍵を穴に差し込んで慎重に回した。
「太陽が消えた暁を迎えた者の権限で、隠された記録を確認する。」
バアの最後 「いよいよ決戦の日が近づいてきた。まもなく、最後の決闘を開催する。最後のグラディウスの優勝者が、アトマギアの心臓を手にするだろう。アトマギアの心臓が何なのかは、明日、グラディウスを開催する前に話すとしよう。全員、ゆっくり休むように。」ロークスがそう言った。 (時間帯変更) 「シガ…オル…!皆、滅亡を望んではいないはずなのにどうして?どうして!!皆、皆どこにいたんだ!なぜ兵器を送らなかったんだ!!最善を尽くしたのは僕だけなのに、どうしてみんな僕にだけ責任を問うんだ!!協力して侵奪者を倒す方法がないのなら、一緒に死んだほうがましだ!」 |
バアの楽園に、バアが残した音声記録が響きわたった。それと共に、砦から出る門も開かれた。しかし、冒険者の前にもう一つの扉が開かれた。シガ…ラキア。ヤーズは、その扉に記された古代語が「水のオーラが込められた砦」を意味していると言った。
アトマギアの心臓の正体、そしてイレズラの悪巧みを解き明かすためには、シガラキアに行かざるを得なかった。だが、今の状態ですぐにイレズラを追いかけるのは自殺行為でしかないだろう。今回ばかりはしっかりとした準備が必要だった。ヤーズはまず、マルタ、ラフィーと一緒にエダンに会って、今後について話し合うことにした。そして冒険者は、しばらく体を休ませてからイレズラの跡を追うことにした。アトマギアの心臓は、冬の山の炎を手に入れるために使われる鍵以外にも、どうやら使い道があるようだった。

まだ生きることに未練が残っているのなら、あなたは今回も、否が応でも最善を尽くすしかないのよ。私のために。
- イレズラがバアマキアで冒険者に残した言葉
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