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GMノート [GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー#15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいた
黒い砂漠 2021-11-05 18:00
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=236909&site=black
 

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

シラレの予言に従ってバレンシアに向かうことになった冒険者は、思いがけず事件に巻き込まれ、失われたバルハン王子の品物を探すことになった。そんな中、黒い龍ガルザルと彼らを封印していたガハーズ・トゥバルから「バレンシアの隠された建国伝説」に関する話を聞くことになる。

 

理由は分からないが、冒険者は本能的にバレンシア首都へ行くべきだと感じた。確かに黒い龍は「制御できない力」について話していた。もしかしたら、それはこの闇の精霊の力のことなのかもしれない。記憶を失い、冒険を始めてからずっと疑問に思っていた。闇の精霊そして自分自身が一体何者なのか。その秘密はバレンシアで徐々に明らかになっていく。

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

■ バレンシアの旅 下編 - バレンシア建国に絡んだ真実

 

首都バレンシア

聞き込み

 

砂漠旅行者のあとについて首都バレンシアに到着した冒険者は、目の前に広がる光景に驚きを隠せなかった。巨大な湖に挟まれた都市は西大陸一の強大国と言われるカルフェオンにも引けを取らないほどだったし、砂漠に囲まれているとは思えないほど豊かに広がる大農場は、多少日差しが強いことを除けば彼らが崇める神の慈悲を感じさせた。

 

実は、冒険者はバレンシア首都に到着したものの行くあてがなかった。建国伝説と聞いてやみくもに飛びついたようなものだったからだ。闇の精霊は冒険者に「近くにいるバルハンのところへ行こう」と囁いた。とりあえず、知り合いに会わなければ何も始まらない。

 

闇の精霊について行った先は、カタン軍部だった。カタン軍部はバレンシアを代表する最強の部隊で、砂漠で戦うため軽武装という点が特徴的だ。そのためか、比較的軽くて細く見える兵士たちの間にバルハン王子の姿が見えた。

 

王子は冒険者を温かく迎え入れてくれた。そして、自らが託した依頼に何か成果はあったのかと尋ねた。しかし、すぐにこれと言った成果が何もないという事実を知ると、王子は落胆したようだった。結局、王子は「今日のところは疲れているだろうから休息を取り、明日また話そう」と言うと話を終えた。

 

▲ 豪華な首都バレンシアの姿(公式サイトより)

 

ところがそのときだった。闇の精霊が何かを感じたのか、再び冒険者をどこかに導いた。闇の精霊は、バルハン王子と「似たような匂い」がする人物がバレンシアにいるので訪ねて行こうと話した。彼はネセル王族の3番目の王子であるマンメハン・ネセルだったが、建国伝説について知るには、ひとまず王族に会わなければならないという理由からだった。

 

政治より天文学に関心があるマンメハン・ネセルは、壁に貼られた紙に何かを熱心に書き込んでいるところだった。しかし、マンメハンは自分に近づいてくる冒険者の正体にすぐに気づいたようだった。自身の兄バルハン王子の品物を探している冒険者の噂は、すでにマンメハンの耳にも入っていたのだ。

 

マンメハンによると、実はバルハン王子が探しているものはもともとは自分のものだったという。そこで、自身の手下である占術家プラジンのところへ行けば情報が掴めるはずだとし、品物を見つけたら自身のところに持ってきてほしいと言った。

▲ 占術家プラジンを訪ねてみろとアドバイスするマンメハン・ネセル

 

プラジンは大きな水晶球を置いて客の運勢を見ていた。彼は、冒険者の姿を見るとすぐに王子が送った人物であることに気がついた。誰が見ても冒険者は占いに興味がありそうに見えなかったからだ。

 

プラジンは、冒険者が探そうとしているものは非常に危険なものだと話し、命を落とす可能性もあると警告した。しかし、冒険者は何も恐れてはいなかった。するとその様子を見たプラジンは仕方がないと笑いながら、湖の管理人タタールを紹介してくれた。タタールに会えば、後戻りはできないだろうという言葉を付け加えて。

▲ 占術家プラジン

 

冒険者はプラジンの警告を無視してバレンシア湖の近くに行くと、タタールの姿を探した。湖の近くには幸い人が多くなかったが、渡し場の前で酔っ払っている男を発見した。なんだか嫌な予感がしたが、冒険者はひとまず彼に「バレンシア建国伝説にまつわる物について何か知っているか」と尋ねてみた。

 

しかし、やはり酔っ払った男はまともに返事すらできなった。しゃっくりを何度もしながら酒を注ぐ男は、真っ赤な顔で冒険者をなめ回すように見ると、「旅館に行って酒でも買ってこい」と言い放った。

 

冒険者は面食らったが、彼から情報を聞き出すには従うしかなかった。その代わり、冒険者は旅館で彼の大嫌いな酒を買ってくることにした。旅館オーナーに酔っ払いのタタールが嫌いな酒は何かと尋ねると、ワインを薦めてくれた。一度痛い目に遭うといい。何も知らずに皮袋に入ったワインをあおったタタールは、思い切り吐き出すと怒りをぶちまけた。

 

寝ている時間以外は酒を飲んでいるタタールも、ワインだけは嫌いだった。どういうわけか、ワインを飲むと頭がすっきりしてしまうからだった。タタールは冒険者に向かって「もう二度と顔も見たくない。さっさとバレンシア北東側にある城跡に行ってしまえ」と吐き捨てた。全ての王族が執着する理由がそこにあるのだろう。

 

▲ 建国伝説の秘密を知っているという湖の管理人タタール。どうやらアルコール中毒のようだ。

 

バレンシア城

バレンシア王家の鍵を探して

 

タタールを怒らせて情報を得た冒険者は、ラクダに乗って一気にバレンシア城へと向かった。バレンシア城はかつて3大王族が住んでいた場所だが、現在は空き地となっている。そのためか、そこには安全を守るため警備にあたっている兵士を除いて誰もいなかった。

 

冒険者は自分が王子の命令を受けて来たことを証明し、城の奥深くに入っていった。ところが妙なことに、地下に降りていくと、どこか見覚えのあるような洞窟が見えてきた。かつての城跡は全て廃墟と化したのか、崩れ落ちた建築物の中でたった一つ、なんとか形を維持している建築物があった。

 

その目を引く建築物に近づいた冒険者は、そこに何かがあると直感した。その周辺では、先程まで誰かが使っていたような薪の火が燃え上がっていたからだ。冒険者は周囲を警戒し、火を避けて建築物の中に入った。

 

▲ バレンシアの城門は閉めないでください。

 

▲ バレンシア城の地下に降りて行く冒険者

 

▲ なぜこのような場所に火が?

 

▲ 崖下に古代遺跡が見える。

 

ドスン!と重たい音がした。気を失っていたようだった。眩暈を感じながらも上を見上げると、小さな穴が見えた。こんな所に穴があったとは。口の中は砂の味がして、穴に落ちたときに叩きつけられたせいか全身がズキズキと痛んだ。だが、目の前に広がる光景を見た冒険者は、じっとしていられなかった。彼が落ちた場所は、非常に古い古代遺跡地だったからだ。

 

冒険者はなんとか身を起こして周辺を捜索し始めた。するとそこには、まるで以前エダンと見たものと似たような古代遺跡が散らばっていた。いや、それよりもっと不思議な形をした、様々な種類の遺跡があった。これらの遺跡は今は力を失っているように見えるが、かすかに漂う光は依然として残っていた。おそらく自分たちの前に誰か一度使用したのだろう。

 

そこには奇妙な緑の光が漂う部屋もあった。いつから燃え続けているのか分からない青い炎。その不思議な色のせいか、冒険者は一瞬にぞくっとした。その中央には固く閉ざされた古代の遺物があったが、前方部分に何かを入れるような穴があり、鍵のようなものが必要に見えた。

 
▲ 様々な形をした古代破片
 

▲ 閉ざされた古代の遺物

 

ところがそのとき、冒険者は闇の精霊がブルブルと震えているのを感じた。闇の精霊は何かが自分のことを押さえつけていると不安がり、ここにいると危ないから早く出ていこうと言った。実際、冒険者も同感だった。でもどうやって?謎の穴に落ちてから、出口らしきものは見ていない。

 

しかし冒険者が辺りを見回すと、閉ざされた遺物の左側にある古代装置がふと目に飛び込んできた。瞬間的に、そっちの炎の方が燃え上がっているように見えた。冒険者は思わずその仕掛けに手を伸ばしたが、すぐに後悔した。体が空中に浮いているように一瞬で感覚が消え、目の前に見える全てのものが消えてしまったからだ。まるで、その遺物に吸い込まれてしまったかのように。

 

▲ 古代の遺物の近くで闇の精霊は異常な症状を見せた。

 

どれくらいのときが経ったのだろう。辺りでしきりにざわめく音が聞こえた。市場の近くだろうか?冒険者が目を覚ますと、バレンシア旅館の姿が少しずつ見えてきた。意識を取り戻すと冒険者は旅館の床に倒れており、占術家プラジンが驚いた表情で冒険者を見下ろしていた。穴に落ちて怪我をした体は、不思議とすっきりしていた。一体何があったのだろう。あれはただの夢だったのだろうか?

 

しかし、それが夢ではなかったことがすぐに分かった。プラジンは意味深な表情で、その「石室」から生きて帰ってくるとは本当に驚きだと言った。そして、タタールを紹介して冒険者を石室に行かせたのは、全てバレンシア国王シャハザードの命令だったと告白した。

 

戸惑った冒険者は、プラジンに言われた通り王宮へ向かった。国王シャハザードはすでに冒険者を待ち構えており、冒険者が探している品物が「石室地下の遺物の鍵」だと教えてくれた。冒険者はそれを聞いて、盗賊団の首長ガハーズ・トゥバルのことが思い浮かんだ。彼も鍵を探していたが、罠に嵌められて追放されたのだった。冒険者はそのときようやく、自身が取り返しのつかない危機な状況に陥っていることに気がついた。

 

▲ 目を覚ますと冒険者はバレンシア旅館に戻っていた。

▲ 全ては国王シャハザードの企みだった。彼の命令に従って、石室の鍵を探さなければならない。

 

とにかくシャハザードは遺跡の鍵を使い、石室の遺物を手に入れたがっていた。そしてすでにシャハザードからスキル教官ラバムに話が通っており、冒険者はラバムから国王が下賜する「極カタンの覚醒武器」を受け取った。ラバムは王家の助言者たちと呼ばれる「ムレーモ」という集団に所属している者で、冒険者の瞳に大きな運命を見出した。

 

彼女は冒険者にバレンシア大砂漠の南側の「アクマン」に向かってほしいと頼んだ。アクマンはかつて国王イムル・ネセルに虐殺された種族だったが(年代記上編 - 233年参照)、最近になってシャハザード国王の配慮で再び砂漠に戻っていたのだった。

 

▲ ラバム、目覚めし者。彼女の言葉に従い、冒険者はアクマンに向かう。

 

アクマン、三日月神殿

古代の闇の精霊の復活、神殿の鍵が完成する

 

冒険者は精製水をたくさん積んでいるラクダに身を委ねた。うんざりするほどの砂漠を通過してしばらく南下すると、遥か遠くにある小さな兵舎が目に入った。ラバムが言っていたアクマンだった。

 

想像していたよりみすぼらしいその場所には、「アトサ」という古代文明の守護者がいた。彼は遠くから近づいてくる冒険者を見て、また愚かな人間がやってきたと思った。俗に言う余計な好奇心で命を落とす者たちのことだ。しかし、彼は自身の前に堂々と立った冒険者を見て驚いた。冒険者こそ、アトサが待ち望んでいた人物だった。

 

▲ アクマンは長い間、冒険者を待っていたようだった。

 

アクマンは古代から現在まで存在している由緒ある種族で、古代文明を愚かな者から守るという使命を持っている。かつて黒い力を利用して世界を制覇しようとしたイムール王を制止して虐殺された過去があり、現在はシャハザード王のおかげで再び落ち着きを取り戻したが、実はシャハザードもアクマンを助けようとしているのではなく、石室の秘密を知りたがっているだけだった。しかし、愚かなシャハザードは石室について何も知らなかった。

 

アトサは冒険者にアクマン南西の「三日月神殿」に行って遺物を探してくるように頼んだ。コクロ石室の鍵を作ることができる遺物は、現在その場所を占領しているサウニール族に奪われてしまっていたのだ。

 

冒険者はアトサの助言を受けて三日月神殿のサウニール族を退治し、「完全な槍」と「キベリウスの呪文書」を手に入れた。そして、サウニール族たちが使う「アルゴス黒曜石の精気」を抽出した。

 

▲ 三日月神殿のサウニール族を退治して古代の遺物を取り返した。

 

▲ アクマンと三日月神殿の位置

 

アトサは遺物を取り返してきた冒険者を見て満足げな表情を浮かべた。しかし、これらの遺物は単純な形状に過ぎないという。次に必要なのは鍵だったが、鍵を手に入れるには、まさに冒険者の横にいる「闇の精霊」の力が必要だった。

 

アトサはまず古代人の心臓から力を抽出しなければならないと言い、古代生命体のプトルム、クツム、アトルの存在について語り始めた。冒険者は、アトサが教えてくれた方向から巨大なワームの形をしたクツム、鳥の形をしたプトルム、そして人間の形をしたアトルの心臓から力を抽出し、闇の精霊に与えた。

 

古代の心臓の力を受け取った闇の精霊は体をぶるぶる震わせた。爽やかな炭酸を飲み干したときのような、気持ちのいい震えだった。本来、特別な形がなく幽霊のようだった闇の精霊は、次第に進化して本来の姿を取り戻した。頭、腕、足がはっきりと形を現したのだ。それは小さな古代人の姿のようだった。

 

▲ クツム(上)、プトルム(中)、アトル(下)の心臓から力を抽出して闇の精霊に与えた。

 

▲ 闇の精霊は本来の姿を取り戻した。

 

本来の姿を取り戻した闇の精霊は、三日月神殿から持ってきた槍と古代人の心臓に力を吹き込んだ。すると、突如として槍が輝き出した。古代人の心臓はその槍を磁石のように引き寄せて吸収し、その形状は次第に形を変えていった。こうして古代の槍、キベリウスが冒険者の手に握られた。

 

キベリウスはかつて「エダナ」が使った武器として知られる伝説の槍だった。そして、冒険者が地下の石室で見た古代遺跡を開くことができる唯一の鍵でもあった。その光景をじっと見ていたアトサはうなずき、気分が良くなった闇の精霊は冒険者に向かって「次はコクロ石室に向かおう」と言った。

 

▲ 完全に力を取り戻した闇の精霊は、古代石室の鍵キベリウスの槍を創り出した。

 

バレンシア城地下、古代遺跡

エダナの末裔

 

バレンシア城に戻ってきた冒険者は、見慣れた道を通ってコクロ石室に到着した。以前とは違い、恐れるものは何もなかった。冒険者が古代遺跡の溝にキベリウスの槍を挿し込むとカチッと音が鳴り、遺物から強烈な光が放たれた。中には古代語の書かれた黄金の石板があった。

 

冒険者が石版を持ち上げると、轟音とともに部屋が揺れ始めた。どっしりとした石が転がり、何か装置が外れる音が聞こえた。闇の精霊は冒険者に「オレたちが初めて力をつけた石室を覚えているか?」と尋ねた。そこで誰かが冒険者を呼んでいるという。それは、初めてエダンに出会った場所、セレンディア地域の「古代の石室」だった。

 

▲ キベリウスの槍を挿すと、遺物は光を放ちながら黄金の石板を吐き出した。

 

闇の精霊は、古代遺跡の後ろに置かれた一つの装置を指した。冒険者がその装置を動かすと、以前にバレンシア旅館に飛んでいったときと同じ感覚がした。一瞬で目の前が真っ暗になり、今度は目の前に古代の石室が出現した。

 

一度経験したことがあるといっても、依然として遺物の力は驚くべきものだった。バレンシアから数百、数千キロ離れたセレンディアに一瞬にして移動してしまうとは。どうやらそこは、冒険者が初めてエダンに会った場所の裏側にある隠された部屋のようだった。闇の精霊が初めて覚醒した古代遺跡が目の前に見えたが、そこには行けなかった。まるで正体不明の力で塞がれているようだった。

 

そのとき、冒険者の後ろで何かが飛び回るような音がした。慌てて振り向くと、驚くことに古代の円盤が空中を浮遊しているではないか。上の階に何かがあるに違いなかった。冒険者は円盤にゆっくり乗り込むと、円盤は遺跡の上層へと上がっていった。

 

▲ 装置を作動させると、一瞬で冒険者が旅を始めた古代の石室に移動した。

 

▲ 円盤に乗って上の階へ

 

上の階に上がると、巨大な部屋が現れた。高い石柱の間から火が燃え上がり、壁の上に大きな円形の構造物が見えた。冒険者が勇気を出して一歩ずつその構造物に近づくと、円形の構造物の中にあった「それ」が摩擦音を立てながら徐々に姿を現した。

 

生命体だと判断しにくいその謎の物体は、目だと思われる溝から冒険者をじっと見つめていた。そして囁いているのか、部屋全体に大きく響く声で語り始めた。

 

エダナの守護者と冒険者の会話

 

ついに現れたのか。王の子孫よ。私はエダナの守護者、昔からこの古代の門を守っている。知りたいことが多いだろう。私が貴方に知恵を与えよう。

 

どうして闇の精霊の姿が変わったのだろうか?

 

古代の隕石と黒い石がバレンシアの地に落ちたそのときから、闇の精霊は存在していた。一部の生命体の脳に寄生しながら黒い石の力を貪って、完全体になることを狙ってきたのだ。しかし、それは決して容易なことではなかった。闇の精霊に侵食された生命体は黒い力をコントロールできず、自ら破滅してしまうことがほとんどだったからだ。しかし、最後まで戦って勝った者がいる。それはまさに偉大なエダナだ。それから彼と彼が率いるカブア族は、黒い石の力を制御して利用し始めた。石に刻まれた文様をヒントに文明の時代を切り開き、2度の人生と共に数世代を経て着実に繁栄してきた。貴方の隣にいる闇の精霊も、同じくその時代から存在していたのだ。貴方がここにいるということは、戦って勝ったということになる。

 

ならば、バレンシアの建国伝説とは?

 

そうだ。そのカブア族が建てたバレンシアの最初の王がエダナというわけだ。貴方が持ってきたその遺物は、エダナが黒い力を制御するために使ったものなのだ。私をはじめ、巨大なこの古代の生命体、この生命体の心臓を制御し、無気力にする。その根源がまさに黒い力というわけだ。黒い力を、黒い力で制御できていたのだ。しかし、無能な人間と闇の連中は、むやみやたらにその力を欲しがった。エダナは子孫のために、そして人類のために、その遺物を利用して古代生命体を制御したのだ。貴方は賢くて素直であろうと信じている。どうかそれを大切にしてほしい。

 

私の闇の精霊…それでは、こいつは一体何者なのか?

 

まだ気づいていないのか?エダナと一緒にいた闇の精霊こそが、まさに貴方の闇の精霊なのだ。エダナに敗れて形を失い黒い粉となってしまったが、奴の自我が貴方を見抜いたのだろう。

 

では一体、私は誰なんだ?

 

その質問の答えは、自分自身で探すべきだろう。それこそが貴方が存在する理由なのだから。しかし、これだけはいつも頭の片隅に置いておくのだ。貴方がエダナの末裔であるということを。我々は貴方のために存在する。これも忘れないでほしい。今後、やるべきことがたくさん待ち受けている。偉大なるエダナと同じように。貴方も黒い力を使い、愚かな者たちを真理へと導いていくのだ。その方法を探っていけば、きっと自分が存在する理由も分かるはずだ。我々はいつかまた会えるだろう。この古代の門が開かれるその瞬間に。それまで、その石版は信用できる者に預けておいた方がいいだろう。

▲ 古代の門

 

▲ エダナの守護者

 

エダナの守護者は、驚くべきことを語った。エダナという古代人が黒い力の制御に成功し、バレンシアの最初の王となった。冒険者はそのエダナの末裔で、冒険者と共に冒険をしてきた闇の精霊は、かつてエダナと共に歩んだ存在だった。依然として疑問点は残っているが、少なくともこれまで冒険者の旅がなぜこのように流れてきたのか、十分に説明がつく。

 

そして、エダナの守護者が守っているというあの門の後ろには何があるのだろうか。しかし、門が開くまではこの黄金の石版を「信用できる者」に預けなければならなかった。冒険者は、少なくともこの石版が欲深いシャハザード王の手に渡ってはなってはならないと考えた。諸刃の剣のような黒い力が彼に渡れば、どんな惨劇が起きるか目に見えていた。

 

エダナの守護者はそんな冒険者を見て、またバレンシアに送り返してやろうと言った。冒険者は彼の力に身を任せると、再び目の前が真っ暗になり、目を開けるとバレンシア城の姿が飛び込んできた。

 

▲ バレンシア城に入るため兵士ともめるエダン

 

ふと気がつくと、秘密守護団のエダンがバレンシア城に入ろうとして兵士たちともめているようだった。冒険者は、なぜエダナの守護者がここに送ったのか分かった気がした。エダンになら、石版を信じて預けることができる。エダンも冒険者の噂を聞いてやってきたところだったと言い、ちょうどいい所で会えたととても喜んだ。

 

エダンは自分を信じて石版を預けてくれた冒険者に感謝の意を表し、この石版が悪の手に渡らなかったことに安堵した。そしてバレンシア王シャハザードに渡すための偽物の鍵を一つ渡してくれた。これならシャハザードの目を誤魔化すことができるうえ、冒険者の安全も保障されるだろう。

 

シャハザード王は冒険者が持ってきた偽物の鍵を見て、ついに積年の願いである遺跡の鍵が手に入ったと大喜びした。冒険者はこの鍵の力は封印されていると説明したが、あとはその封印を解く方法を考えればいいと考えたシャハザードは、相当浮かれた様子で冒険者に「赤い砂の結晶リング」を授けた。

 

こうして冒険者の運命的な旅は幕を閉じたのだった。平和なバレンシアの地では特に大きな問題は起きず、冒険者もその土地の豊かさを満喫しながら過ごした。しかしエダナの末裔である冒険者には、そのような生活は長くは続かなかった。

▲ シャハザード王に渡す偽物の遺跡の鍵

 

▲ シャハザード王はようやく鍵を手に入れたと飛び上がって喜んだ。

 



前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー#1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

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