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ニュース

GMノート 2021.12.17 18:00 (UTC+9) 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=241507&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

 

気がつけばこのストーリーも最終章、オーディリタまでやってきました。

オーディリタは2020年3月にオープンたばかりの地域ですが、ここは神秘的な妖精たちの地「カーマスリビア」と接しているため、妖精たちの秘密が隠されている場所でもあります。

 

ベリアから星の墓場に至るまでのメインストーリーに登場したベルモルンやクザカなど、黒い砂漠の世界に多大なる影響を及ぼす「神」たちは、一体どこからやってきたのでしょうか?

そして、カーマスリビアの敵と呼ばれた「アヒブ」は、本当にガネルたちが言うように凶暴で無慈悲な裏切り者なのでしょうか?この黒い砂漠の世界を取り巻く宇宙には、一体何が潜んでいるのでしょうか?

 

これまでの謎がここオーディリタで明らかになるわけですが、オーディリタ地域のストーリーはクエストだけでも星の墓場の5倍はあるので、数回に分けて連載する予定です。

黒い砂漠を取り巻く謎の全てがつまっているオーディリタの旅が、今始まります!

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

 

■ オーディリタ Part 1 - 燃やす月の花


ベリア、監視塔

影の騎士団が渡した一輪の花

 

星の墓場でカルフェオンのおぞましい計画を知ることになった冒険者は、実はこれまで数え切れないほどの利害関係に囲まれていたのだった。カーマスリビア、エリアン教団、光明の兄弟会、影の騎士団、オーディリタのアヒブ、タンチナイス民会、そしてなんと秘密守護団まで…。黒い砂漠の世界を取り巻く事件と勢力の中心には、常に冒険者がいた。

 

そのためか最近、冒険者は誰かに後をつけられているような気がしていた。これまで出会った勢力の一部が冒険者を排除しようとしているのだろうか?それとも、冒険者の実力を見た他の勢力が仕事を依頼しようとしているのだろうか?しかし冒険者は、逆にその怪しい気配を追うことにした。追われるより自ら追う方が、好奇心旺盛な冒険者の性に合っていた。

 

冒険者は、ベリア村の月がさ旅館で人捜しを生業としている「黒いローブを着た男」を訪ねた。男は冒険者をちらっと見ると、ポケットの中から煙草を取りだして火をつけた。ちょうど最近、冒険者を捜す依頼人が増えていたところだったのだ。まさか冒険者が自らの足でやってくるとは。冒険者の度胸は認めるに値するようだった。

 

▲ 黒いローブを着た男

 

黒いローブを着た男は煙草をくゆらせながら、ある二人の依頼人が冒険者の行方を追っていると言った。その依頼人のうち一人は笑いながら、もう一人は泣きながらやってきたという。

 

まず笑いながらやってきた依頼人は、ある日の真夜中、男を訪ねてくると静かにささやいて姿を消した。溶けかけた仮面を被っていたため表情はよく見えなかったが、その声は明らかに笑っていた。依頼人は名乗ることなく、「監視塔へ来るように」と冒険者に伝えてほしいと言ったそうだ。他では見ることのできない花を準備したというのだ。

 

一方泣きながらやってきた依頼人は、周りの視線が集まってしまうほど騒がしい奴だった。シャイが一人同行していたが、恥ずかしさのあまり彼の連れではないふりをするほどだった。その依頼人は自らを古代文字の大家と名乗り、「秘密守護団が冒険者を捜している」という言葉を残していった。影かすみ草について警告したいことがあるのだという。彼らは現在、カーマスリビアのレモリア警備所へ向かっているようだった。

 

二人の依頼人の話を聞いた冒険者は、すぐさま彼らの正体に気がついた。監視塔に来いと言った依頼人は以前会ったことのあるベルモルンの手下「メルドル」、そして泣きながらやってきた依頼人は秘密守護団の「レッドマウンテン」に違いなかった。いずれにせよ彼らは共通して「ある花」について話したがっているようだ。しばらく頭を悩ませていた冒険者は、とりあえずベリアから近い監視塔へ行ってみることにした。 

 

▲ 崩れ落ちた監視塔

 

久しぶりに訪れた監視塔は、以前の姿のままだった。ジョルダインに乗り移ったベルモルンが復活した場所。冒険者は監視塔の壊れた橋の付近でメルドルの姿を発見した。メルドルは冒険者を見ると「カーマスリビアを蘇らせた英雄」と言った。しかしその声色には、明らかに皮肉が込められていた。

 

「何も知らない異邦人が、なぜカーマスリブを蘇らせた?あの木がガネルに力を与えているという話を本気で信じたのか?」

 

そう言うとメルドルは冒険者に詰め寄った。メルドルによると、カーマスリブは闇を呼び入れる灯台なのだという。事実、カーマスリブは最初のルトラゴン、カプラスが辿り着いた場所、すなわち世界の影と繋がる通路だった。カプラスがやってきてからカルフェオンに黒い死が蔓延し、黒い精霊たちがカーマスリビアを襲ったのだ。

 

しかしメルドルは現在、カーマスリビアには燃やす者がいないため、カーマスリブの光を消すことはできないと言った。そして彼は一輪の影かすみ草を冒険者に手渡した。これから迫り来る闇に立ち向かうためにも、影の世界にしか咲かない影かすみ草をタリバルの糸のどこかに植えておく必要があるというのだ。

 

メルドルの話を聞いた冒険者は、しばらくの間言葉を失った。善意のつもりでしたことが、世界を破滅させるかもしれないとは…。メルドルがでたらめを言っているのかもしれないとも考えたが、様々な観点から考えて、到底嘘とは思えなかった。ところで、どうして「影の騎士団」がこのような事実を語ってくれたのだろうか?彼らも同じ闇の存在だと思っていたのに

 

この瞬間、冒険者はベルモルンの真の目的がなんなのかについて思いを巡らせた。しかし、理解することはできなかった。むしろ頭がズキズキと痛むだけだった。そこで冒険者はまずはメルドルに渡された影かすみ草を持ってカーマスリビアのレモリア警備所へ向かうことにした。そこには同じく影かすみ草について言及していたというラフィー・レッドマウンテンがいるはずだからだ。

 

▲ メルドルが渡してくれた影かすみ草

 

▲ ベルモルンの真の目的はなんなのだろうか

 

レモリア警備所

タリバルの糸へ

 

冒険者は馬を長時間走らせ、レモリア警備所へ到着した。するとその入り口には、ラフィー・レッドマウンテンとヤーズの姿があった。彼らは国境を封鎖しているレモリア監視隊員と何やら揉めている最中だった。 

 

ラフィーは冒険者の姿を見るやいなや大げさに騒ぎ立てながら機関銃のように話し始めた。現在ラフィーはエダンとの連絡が途絶えており、弱り目に祟り目でカーマスリビアの国境が臨時封鎖されたため、オーウェンに会いにいくことすらできない状況だった。実はラフィーは以前、エダンに頼まれオーウェンを守ると約束していたのだが、ある日突然彼女が顔も知らない父親の痕跡と姫の墓を探すと言い出し密輸品の馬車に隠れてカーマスリビアに入ってからというもの、彼女に会えずにいたのだ。

 

ここまで話し終えたラフィーは、もう自分はおしまいだと言って号泣し始めた。そばにいたヤーズはその姿を見て呆れたように大あくびをした。実を言うと冒険者もそんなラフィーの姿を情けなく感じ、密かにため息をついていた。ひとまず近くのレモリア監視隊に何があったのかを聞いた方が話は早そうだ。

 

▲ 荒れるラフィーと呆れたように立ち尽くすヤーズ

 

監視隊員は「カーマスリビアの翼」である冒険者に全ての事実を打ち明けた。現在、カーマスリビアは知恵の古木付近の国境でアヒブらと大戦闘を繰り広げていたが、表向きの原因はナバン草原に伝染病が広がったということになっていた。特にラフィー・レッドマウンテンのようなおしゃべりなドワーフ族がこの事実を知れば、頭の痛い事態が起こるのは明白だった。

 

これを聞いた冒険者は、自分がオーウェンを捜し出すと言ってとりあえずラフィーを落ち着かせた。ここに来た本来の目的である「影かすみ草」について尋ねるためだった。するとラフィーは目をぱちくりさせ、おでこをポンと叩くとうっかりしていたと言って再び語り始めた。

 

彼によると影かすみ草とは、最近になってようやく長い封印が解かれた「禁忌の戦場」に咲く不吉な花だという。さらに最近、怪しい奴らがその花を持って冒険者のような「闇の精霊を抱いた者」を捜しまわっているので気をつけるようにと付け加えた。噂によると、その花を受け取った者はみんな乾いた大地、オーディリタへ向かうことになり、そのうちの数名はすでに行方不明になっているという。

 

この話を聞いた冒険者は一瞬ぎくりとした。ラフィーの話が自らに当てはまったからだった。冒険者は平然を装ってラフィーに手を振るとカーマスリビアの内部に入っていった。表向きはオーウェンを捜すため、実際はメルドルが言っていた「タリバルの糸」を探るために。

 

▲ ラフィーは冒険者に警告したが、好奇心旺盛な冒険者を止めることはできない。

 

ひとまずタリバルの糸の場所を知っていそうな人物を捜すことにした冒険者は、なんでも知っているという知恵の古木のフクロウ、オビー・ベレンのもとへ向かった。

 

オビー・ベレンは、冒険者がタリバルの糸について尋ねると、「これは運命だ」としゃべり立てた。タリバルは鋭い歯をしたクマとオオカミの部族「サルン族」の王だったが、ドジャックトンネルと繋がる範囲の領域は、まさに彼らの名をとって付けられたものだった。オビー・ベレンはこの件については友人である「オリーバ・レッドマウンテン」の方が詳しいはずだとし、ちょうど彼が探査書を忘れていったので代わりに届けてほしいと言った。

 

オリーバの探査書を受け取った冒険者は、サルンの領域へ向かう途中でこっそり探査書を盗み見た。なぜこのドワーフ種族たちはこのような事実を知っているのだろうか。すると、冒険者が偶然に開いた章に、古代精霊オギエールとトゥースフェアリー、そしてガイピンラーシアの話が書かれていた。

オリーバ・レッドマウンテンの探査書の一部

 

…古代部族の口にできない事情とその痛みを全て受け入れられるよう、私はもっと深くなろう。

 

カーマスリビアの古代精霊オギエールは、異邦人だったガイピンの軍隊を南に収容し、ガイピンの軍隊が地上で地盤を築けるようにトゥースフェアリーの目と耳、そして口を借りて導いた。しかし、トゥースフェアリーはオギエールが自然の懐に戻り、延々と流れる深い川になるとすぐに条件を付けた。「カーマスリビアはガイピンラーシアに関与せず、ガイピンラーシアもまた指定された駐屯地を越えてはならない。トゥースフェアリーはガイピンラーシア軍を動かすことができ、この契約はトゥースフェアリーが必要なとき履行するものとする」

 

ガイピンは、この契約を締結する代わりに条件を一つ提示した。我々ガイピンラーシアの記憶を全て消してほしいと。本当にガイピンが自らそう要求したのだろうか?美しかった歌の記憶さえ、全てを消してほしいと?なぜトゥースフェアリーは…彼らが祝福をしたシルビアの娘たちと、あんなに強力なガイピンの軍隊を共有しなかったのだろうか?

冒険者から見ても疑問に思える内容だった。カーマスリビアの翼である冒険者も、まだまだ知らないことが多いようだ。シルビアの娘たちはどれだけ多くの秘密を隠していたのだろうか?冒険者がそんなことを考えているときだった。遠くで木の柱に触れているドワーフの姿が目に入った。彼こそがまさに、オリーバ・レッドマウンテンだった。


▲ オリーバ・レッドマウンテン。ラフィー・レッドマウンテンとはどういう関係なのだろうか?

 

オリーバは冒険者から渡された探査書を平然とした表情で受け取った。「オビー・ベレンが直接来ればいいのに人をこき使って!」オリーバは自分が研究していた不思議な柱を冒険者に紹介した。実は、それは柱ではなく「いばらの守護塔」と言われているもので、アヒブが育てたいばらの力を感じることができる塔だった。

 

だが、冒険者はそんな建築物には関心がなかった。彼にはタリバルの糸の謎を解き明かすことの方が急ぎだったのだ。しかしオリーバはとても危険だという理由でタリバルの糸について何も教えてくれなかった。単なる好奇心で命を捨てる必要はないというのだ。

 

そこで冒険者は仕方なく極端な方法を取ることにした。オリーバはガネルが嫌う異邦人であり不法侵入者であったため、彼が研究した探査書の内容は禁書に違いなかった。冒険者は先ほど盗み見た探査書の内容に触れ、これがガネルの耳に入っても構わないのかとオリーバを脅迫した。

 

するとオリーバは顔を真っ赤にし、足をばたつかせて怒りを押し殺した。トゥースフェアリーとガネルの関係を疑うその内容が彼らの耳に入るようなことがあれば、ガネルたちは直ちにオリーバを狙うに違いなかった。状況を把握したオリーバは、探査書の内容を口外しないという条件でタリバルの糸がどこにあるのか教えてくれた。

 

▲ 巨大ないばらの守護塔

 

▲ タリバルの糸の位置。ここからが本格的なオーディリタだ。

 

タリバルの糸

明かされた真実と影の英雄

 

オリーバ・レッドマウンテンが教えてくれた道に沿って進むと、レモリアとは全く異なる雰囲気の警戒所が見えてきた。タリバルの糸だった。そこには星の墓場で見たアヒブと似た格好をしたサルン族たちの姿があり、彼らは一様に巨大なサルンクマとサルンオオカミ操っていた。冒険者が近づくと獣たちは激しく咆哮し、驚いた馬が暴れたせいで冒険者は振り落とされそうになった。

 

ようやく馬を落ち着かせた冒険者は、アヒブ兵士に近づいた。すると冒険者から漂う影かすみ草の香りに気づいたアヒブ兵士は冒険者に「誰に言われてここに来たのか」と尋ねた。兵士は「メルドル」という冒険者の返事を聞くと妙な笑みを浮かべ、狙いを定めていた槍を収めた。

 

「ああ、メルドルが送った客人か。どうやら本当の話が始まるようだな。私たちアヒブの未来を率いる指導者、セペル様が管掌するタリバルの糸へようこそ」

 

▲ サルン族はサルンクマという巨大な野獣を操る種族だ。

 

冒険者はアヒブ兵士の案内でタリバルの糸の内部へと入っていった。そこには「リゼア・エオ」という指揮官がおり、彼女は冒険者を見るや否や冷たい笑みを浮かべた。メルドルが自信満々に送ったのがカーマスリブの光を蘇らせた奴だったとは、呆れたことだった。冒険者はこの地のアヒブらにとって宿敵だったのだ。

 

リゼアは今すぐにでも冒険者をサルンの餌にしてしまいたかったが、長年の友人であるメルドルの頼みということで我慢することにした。もしかすると、カーマスリビアの翼がタリバルの糸に辿り着いたことも、全て母の導きかもしれない。

 

リゼラは冒険者にゆっくりと一部始終を説明した。タリバルの糸の後ろに広がる地はオーディリタ。冒険者も知っているように、そこは燃やす者、すなわちアヒブに約束された地だった。そしてその世界を脅かす影の名は、ブフラ・カへリアク、つまり絶望と闇の神、ハドゥムだった。

 

実は、かつてベディルの首長ジョシュア・オウダーがカーマスリブを燃やした理由は、単純に闇を退ける力を得るためでなく、根を越えた世界に繋がる通路を塞ぐためだった。愚かなガネルたちはこの事実を知らず、冒険者がカーマスリブの光を取り戻してくれたと喜んだが、実際はハドゥムが入ってくる扉を開いてしまったというわけだった。

 

▲ 私たちは今までずっとアヒブを誤解していたのだろうか?

 

そこでアヒブたちはハドゥムに立ち向かう影の英雄を作り出すため冒険者たちをここ、タリバルの糸へと導いたのだった。苦悩が眠る墓に封印されていた禁忌の戦場(影の戦場)は、ハドゥムの世界を再現した場所であり、影の英雄を育て上げる場所だった。

 

しかし、影の英雄だけで闇を止めることは不可能だ。闇とは本来蚕食のようのもので、これを「実体化」しなければ意味がなかった。そこで、これを実体化するために必要なのが、まさに影の戦場に咲き誇る影かすみ草だった。

 

リゼラは冒険者にこの花を利用して悪夢の影、サイゴードを実体化し倒してみるようにと言った。これは冒険者の力を証明するための最初の試験だった。リゼラのあとについてタリバルの洞窟の奥深くへと入っていった冒険者がそこに渦巻く黒いオーラを感じた瞬間、彼女に渡された影かすみ草が反応し始めた。するとまもなく悪魔のような角を生やしたサイゴードが目の前に現れた。

 

サイゴードの闇の力はどこかで感じたことがあるようで、今までとは確かに違う力だった。この世に存在するものとは思えなかった。とてつもない力だったが、成長を遂げてきた冒険者の実力の前にサイゴードは力尽き、ついには実体を失い消えていった。サイゴートがいた場所には醜い角が一つだけ残されていた。

 

▲ 悪夢の影、サイゴードを実体化した。

 

▲ サイゴードに立ち向かう冒険者

 

この様子を見守っていたリゼラは、満足そうにサイゴードの角を取り上げた。それは冒険者がこの世を救うことができるという証拠だった。リゼラは冒険者が「セペルの英雄」になる資格を備えていると言い、オペンシラの所へ行きこの角を見せカプラスの日誌をもらってくるようにと命令した。

 

黒い砂漠の世界のあちこちに自らの痕跡を残した不死の錬金術師カプラス。彼は一時はハドゥムの忠犬であったが、今では飼い主に噛みつく犬になった。タリバルのアヒブたちは、彼の日誌にハドゥムの領域を実体化するための鍵が隠れているはずだと考えていたのだった。

 

冒険者は彼女に言われた通り、オペンシラに会うためタリバルの洞窟の外へと出た。ところがその前に、どうしても気になる光の柱が一つあった。薄暗いタリバルの洞窟に似つかわしくない明るい光。見ているだけでも幸せになるような光。冒険者はいつの間にかその光の柱の方へ向かっていることに気づいた。そして、そこで実に驚くべき人物と鉢合わせすることになった。

 

 

▲ サイゴードの角



前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 -おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

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