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GMノート [GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー#23 - 全ては最初から計画されていた
黒い砂漠 2021-12-31 18:00
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=241888&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

 

久しぶりに黒い砂漠メインストーリーの時間が帰ってきました。深き夜の港で過去アタラクシアと縁を結んだドスリアを救い出した冒険者はヘロンについてナクシオンへ向かうことになります。そしてオーディリタの巨大な二つの勢力を知ることになる、旅をしながら偶然にもオペンシラからカプラスの日誌が偽造されたという事実にも気付かされます。

 

その最中、同行していたアタラクシアは突然堕落が進んで倒れてしまい、冒険者は彼女を助けようと孤軍奮闘することとなります。その結果アタラクシアの告白を通じて以前から冒険者を囲んで数多くの人物の利害関係がからまっていたという事実を知ることになります。

 

オーディリタは、その間黒い砂漠が隠した秘密と歴史を全て暴くのに非常に長くて重要なストーリーラインを担っています。それで少し長くなった感じがしますが、今回の3編連載以後に続く4編ではオーディリタストーリーPart 1を全て終わらせる予定です。

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

■ オーディリタ Part 1 - 燃やす月の花

 

ナクシオン

オーディリタの二つの勢力

 

冒険者は「ギャンブラーのヘロン」について死の月警戒所に到着した。死の月警戒所はオーディリタの平和の象徴でカーマスリビア古代精霊ナクの楽園という意味で「ナクシオン」とも呼ばれていた。この地域が今まで平和を守ることができた理由は、オドラの教理により古代精霊ナクに従う全てのアヒブが平和を約束(ナクシオンの月条約)し、アヒブがサルンとタリバル同盟を結んだ所だからだった。

 

ヘロンの言葉通りナクシオンは様々な花と草、そして数多くの野生動物たちが飛び回る美しい平原だった。それぞれ違う勢力のアヒブは平和に話を交わしたり本を読んで休んでおり、冒険者やはりそのようなアヒブの姿を眺めてしばらく休息を取った。だが、一方で冒険者は知っていた。今が過去にオペンシラが与えたカプラスの日誌の秘密を解くチャンスだということを。

 

闇の精霊はこちらの防備が粗末な時、アタラクシアがブロリナ・オーネットに受けた「オーディリタ地図」を盗んで逃げようといった。アタラクシアはちょうど長い間の旅行に疲れて眠りに入り、冒険者は過去バレンシアの盗み経験を生かして(外伝1編参照)しくしくという馬からオーディリタ地図を盗む事に成功した。そしてそちらを離れようとしていたその時、警戒所中で美しいハープの音とともに誰かの声が聞こえてくるのに気付いた。

 

▲ 平和なナクシオンの景色

 

▲ 神聖なヴェルティの羊水アヒブはナクの巣であるナクシオンで平和を約束した。

 

▲ しくしくからオーディリタの地図を盗む冒険者

 

その音色で何か尋常ではないことを感じた冒険者は離れる前に「あの音だけ聞いてから行こう!」と考えた。ハープの音色の主は、オドラ派遣司祭リゼンティだったが、彼女はハープを演奏して「オドラ司祭の演説」を歌っていた。彼女の話によれば、この世界を救援するただ一つの神木はトゥラシルであり、オドラはまさにそのトゥラシルの預言者であった。

リゼンティの演説

 

「我々は偉大なるオドラ様の信念とウィオレンティア・オウダー陛下の講壇でこの乾いた大地オーディリタで真の神木、トゥラシルを咲かせました。しかし…トゥラシルが踏みしめたこの大地は、古代の闇に汚染されていたのです。数多くの姉妹が、手を打つ暇もなく古代の闇に汚染され、堕落者になってしまいました。そこで陛下は、姉妹たちを保護するためトゥラシルから直接力を得ることを禁止されたのです。それでも、我々は決して諦めませんでした。私の腕と足をご覧なさい。まだ不完全ではありますが、中毒を防ぐことができるのです。セペルのアヒブよ!愛する姉妹たちよ!」

これでオーディリタは現在二つの派閥に分かれているということが明らかになった。一つはトゥラシルから直接力を得るのを禁止したオーディリタ女王に従うアヒブらと、これを諦めず堕落者になるのを抑制して力を得るセペルのアヒブ。彼らは以前にもツンクタとタリバルの糸でトゥーロ族を働かせたそのアヒブでもあった。

 

▲ オドラの派遣司祭リゼンティ彼女の腕にトゥラシルの力を吸収してできた傷跡がある。

 

その時、後ろから冒険者を呼ぶ声が聞こえた。しまった、ギャンブラーのヘロンだった。アタラクシアもいつのまにか眠りから覚めてあくびをしながら冒険者に近づいた。思ったより出発の時間が遅れていることに気づいた冒険者は何もなかったようにヘロンとアタラクシアを迎えた。

 

「君はこの演説を聞いたからって何が分かるんだ?」

 

ヘロンはぽかんと演説を聞く冒険者の姿を見て詳細を説明し始めた。彼女の話によれば、オドラは過去にカーマスリブが燃えた後、新しい神木の誕生を主張したアヒブとして、カーマスリブの枝を接ぎ木して新しい神木を作る方法を提案した張本人だった。だが、原理原則主義者であるアーチェルは、「神聖な母の聖体のような枝をそんな風に扱うのは正しくない」として彼女を暗殺してしまった。

 

その後、ウィオレンティア・オウダー女王は、オーディリタに到着してその土地で神木クトゥランを発見した。そしてオドラの話のようにカーマスリブの枝を神木クトゥランに接ぎ木をして新しい神木、トゥラシルを誕生させた。トゥラシルではカーマスリブを遥かに超える魔力がうねり、その強力な魔力にアヒブの未来は非常に順調に見えた。

 

しかし、アヒブはそこに古代の闇の呪いが宿っていることを知らなかった。古代の闇の呪いが宿ったトゥラシルの力を受け入れたアヒブは堕落者になって狂って暴れだし、びっくりしたウィオレンティア女王はトゥラシルが吹き出す適正量の「青い光」だけ吸収することを指示した。だが、カーマスリブを離れたアヒブの魔力の渇きはますます激しくなっていた。

 

結局ある日、魔力の渇きに勝てなかったいくつかのアヒブたちが女王に反旗を翻した。彼らは自身をセペルのアヒブだと呼んで首都の中心に堕落が宿ったトゥラシル種を炸裂させた。その爆発で起きた巨大な魔力放出は自制心をなくした数多くのアヒブを堕落者にし、この混乱を利用してセペルは、いばらの城を拠点として女王から独立することに成功した。以後、影の騎士団まで女王との縁を切ってセペル側につき、ウィオレンティア勢力にとってセペルはいつ堕落者に変わるか分からない時限爆弾のような存在になった。

 

▲ オーディリタは大きくふたつの勢力に分かれた

 

ヘロンはその当時に首都オドラクシアから脱出した放浪者であった。彼女は堕落者が首都を覆うとすぐに「母カーマスリブ」に対して深い疑いができた。本来ヘロンは、母の他にさらに強い存在はないと信じていたが、これを汚染させることができる存在があるという事実が非常に衝撃だった。

 

だが、ヘロンは女王直属のいばらの監視者ではなかったため古代の闇の秘密が大事に保管されている「苦悩が眠る墓」に接近できなかった。そうするとセペルのアヒブに行くこともできなかったが、彼らは人間をお供えとする風習があり、もしヘロンがセペルに入るとすれば、今までの奴隷だったカチーヌを捨てなければならないからだ。

 

ヘロンの話を聞いた冒険者はその間、自身がオーディリタで行った行為が何を意味するかに気付いた。彼は以前、セペルのアヒブらとサイゴードを退治して、「セペルの英雄」になる資格を取得したことがあった。(オーディリタ1編参照)気付くと、それはまさにウィオレンティア勢力に反旗を翻した者の味方だという意味だったのだ!さらに冒険者が接触した「オペンシラ」は、過去首都に堕落を抱いたトゥラシルの種をまいた張本人だった。

 

ヘロンは冒険者にこれ以上、旅が不可能なことを語った。以前、冒険者が通ってきた深き夜の港は、ウィオレンティア勢力には人間奴隷を受給する場所であり、セペル勢力には人間の供物を受給する場所として一種の協力空間だったため問題になることはなかった。また、ナクシオンは平和条約によって二つの勢力の交流が許されたので出入りすることができたのだが、これ以上は無理だった。

 

冒険者は非常に苦々しい気がした。カプラスの日誌とブロリナのオーディリタ地図まで手に入れたが、今になってそのまま戻れとの話か?冒険者はここに来た本来の目的である闇の勢力に対抗する秘密を引き続き明らかにしていきたかった。それで冒険者はヘロンの引き止めにもかかわらず、そこを離れることにして、アタラクシアにも共に行こうという手ぶりをした。だがどうしたことかアタラクシアは以前のような覇気を捨てて、そこに残ることに決めた。

 

▲ 冒険者は危険を押し切って離れることに、アタラクシアは残ることに決めた

 

いばらの森

偽造されたカプラスの日誌

 

ヘロン一行と別れた冒険者はオーディリタ地図を広げた。地図にはあるシンボルが描かれていたが、そちらにはブロリナ・オーネットが書いたというには少しおかしな内容が記されていた。

 

「…4段階、欲望が薄れた。デリモルのアルマ・デロティアは成功した。欲望の薄れた堕落者たちをいばらの森に隔離し、オルゼカの藍色の炎で入り口に結界を張った」

 

オーディリタで人質に捕らえられていたブロリナがどのように堕落者と接触したということなのか?そのメモを見ておかしな気がした冒険者はひとまずそのシンボルがある「いばらの森」へ向かうことにした。

 

険しいいばらの森の入口には二つの青い火花が真っすぐに燃え上がっていた。だが人の気配は全くなく、静かに照りつける太陽の光と、聞こえてくる野獣の息は非常に妙な感じが漂った。おそらくこの青い火花がブロリナの地図に出てきたオルゼカの藍色の炎であることは明らかだった。

 

▲ いばらの森の入口

 

冒険者は大きく一度深呼吸をしていばらの森の深いところに入った。そちらには本当にブロリナのメモのように欲望が薄れた堕落者がいた。だが、他の一般堕落者と比較すればその数は大変少なかったし、これに対し疑問を感じた冒険者は地図のまた他のシンボルについて行くことにした。

欲望の薄れた堕落者が近づかない場所がある。堅い岩の向こうから水が落ちる音が聞こえてくる。空いている場所があり、見えない結界が張られている。これもまたオルゼカの知恵なのか。

また他のシンボルについて行った所には膝程度浸るような小川があった。その向こう側にはとても古くなったレンガの建物が一つあったが、その内部はまるで古代図書館のように石で作られた巨大な本棚と古代オルゼカ文明の書籍があった。そちらを見回した冒険者はふと自身の前にある人の形体が立っていることを気づき、素早く武器を抜いた。

 

「古代オルゼカ王国の黄金時代にも存在した世界の影…明らかに母の血を追いかけて来たのだろう…この土地を影の世界と似せるならば…黒い太陽は…この地を通るかも知れない…生存のための選択だったのか…」

 

その存在は聞いたこともない言葉をつぶやくと視線を冒険者に回した。深く被ったフードのせいで確実ではなかったが、おそらく目があるならば冒険者をじっと凝視していることは明らかだった。

 

「セペルのアヒブたちは欲望の薄れた堕落者には見向きもしないので…いばらの森の静寂を破ったのはカーマスリブの英雄だったな。私はウィオレンティア女王陛下のいばらの監視者。あなたが歩んでいる道を捻じ曲げるために待っていた。」

 

冒険者を待っていたというから。ウィオレンティア女王は冒険者が一時、セペルで仕事をしたという事実をすでに知っているようだった。冒険者は直ちに戦いが広がっても変でない状況に武器をより一層ぎゅっと握りしめた。だが、そのいばらの監視者が冒険者にした話は非常に驚くべき内容だった。

 

「セペルのアヒブ、オペンシラからもらったカプラスの日誌は、あなたを死に導くための偽書だ」

 

▲ 地図のシンボルについて行った所は、ウィオレンティア女王のいばらの監視者がいた

 

そのいばらの監視者は今まで冒険者がオーディリタで経験した事を全部話した。タリバルの糸でセペルの影の試験を受けて、サイゴードの角を得て、カプラスの日誌をもらった後、こちらに訪ねてきたことまで。おそらくこの土地で女王の監視を避けることはできない様子だった。

 

いばらの監視者は、その日誌の最後の章は地図にない「霧の島」を案内しているが、そこは英雄の殿堂へ行く道だと話した。そして、もしその日誌の通りにすると、冒険者の体は英雄の殿堂に剥製され、魂は影の手により生まれ変わり、禁忌の戦場で無限の戦いを繰り広げるものすごい生活を送ることになるということだ。すなわち、セペルのアヒブはその日誌をエサに数多くの英雄を犠牲しようとする魂胆だった。

 

「ならば、本物のカプラスの日誌はどこにあるんだ?」

 

冒険者の問いにいばらの監視者は視線をオルゼカの本棚の方に向けた。彼の話によれば本当にカプラスの日誌の行方は、オペンシラが何者かによって盗難された以後誰も分からないといった。また、カプラスの日誌が消えた日、オペンシラの怒りはいばらの森に隔離された堕落者に向かい、結局その間に欲望を浄化しようとする努力が全て水の泡になったといった。

 

いばらの監視者は最後にカーマスリブの英雄はセペルの生贄になってはいけないという話を付け加えた。ハドゥムの領域を実体化するためにはその「光」が必要なためだった。しかし、冒険者は相変らず戸惑っていた。なぜ女王は今になってこういう事実を知らせたのか?そして、どうやって自分がここに来ることを知っていたのだろうか?

 

「どうしてわかったんだ?あなたが手にしているものを見たまえ。全ては最初から計画されていた

 

冒険者は急いで右のポケットをから物を取り出した。ブロリナ・オーネットのオーディリタ地図、つまり冒険者をここに導いた物だった。これはカーマスリビアの女王ブロリナ・オーネットがアタラクシアに与えた地図なのに?

 

▲ 冒険者にオペンシラのカプラスの日誌が偽物という事実を知らせるモメンヌア

 

バヒットの聖所

アタラクシアの堕落と火の玉果

 

その時、突然外で人々の騒がしい声が聞こえてきた。人影が少ないいばらの森に人の群れとは。冒険者は一気にその音を追って出た。

 

そこにはアヒブから脱出した人間、ドワーフ奴隷たちが臨時住みかを作っていた。冒険者は彼らの指導者に見える奴隷隊長「リムバ」にあれこれを尋ねていると、顔なじみを発見した。その顔は驚くべきことにアタラクシアであった。

 

だが、アタラクシアは苦しさを訴えて床に倒れていた。彼女の体の周りには気持ち悪い赤い魔力が漂っており、その魔力が彼女を蝕んでいるようだった。赤い魔力に近付いた冒険者は驚いた。それはタリバルの糸、まぶしい光柱を誇るオルゼカの光明石のそばで未知の呪文を唱えていたモンジュール・アイネルの魔力と同じだったからだ。

 

「この人と知り合いか?」

 

リムバはいばらの森の堕落者の間で森を彷徨っている彼女を救出してきたと説明した。また、彼女のそばには欲望を燃やす神聖な炎、「イニックス」に仕えるバヒトラム・ペネルナがいたが、彼女の話によれば同族を嗅ぎ分ける堕落者が森を迷うアタラクシアを攻撃しなかったというのは、すでに堕落化がたくさん進行された状態だといった。

 

▲ 気付いたらアタラクシアは堕落化が進んでいた

 

ペネルナは、堕落化を遅らせる力を持っている「火の玉果」の存在を話し、冒険者に黒い苔石殻ガニの千年果を3個を取ってきて欲しいとお願いした。黒い苔石殻ガニを捉えて千年課を手に入れた冒険者は、完全ないばらの書で再びペネルナに会い、彼女は自身が持っている月の力を使って、誰かによって意図的に運命が変わった人の時間を焼く力を持っている千年果に、いばらの書の魔力を加えて火の玉果を作り出した。

 

だが、ペネルナが作った火の玉果は完全なものではなかった。その火の玉果とは闇に染まった地で育った千年果で作られた物のため、浄化が必要だった。そのためには4分以内にバヒトラムの指導者アサナに会わなければならなかった。その話を聞いた冒険者は急いで馬を走らせバヒットの聖所へ向かった。

 

「時間がありません。私は火の玉果を二つ作るので、イニックスの聖壇で二人の玉果を結ぶ儀式を行うのだ。そうすれば繋がった火の玉果を通じてお互いの状態を確認できる。運命を戻すことはできないが、その最後を守るためです。」

 

冒険者はアサナの言うとおりに神聖な炎イニックスへ堕落の時間を遅らせてほしいというバヒトラムの祈りを捧げた。もちろん冒険者は、この祈りが本当に効力があるのかも疑わしかった。祈りの中には古代神木クトゥランの根を焼いてしまってほしいという内容があり少しおかしかったが、確実な方法があるわけでもなかった。

 

▲ 堕落化を遅らせることができる火の玉果を作り出す、ペネルナ

 

▲ 汚染された火の玉果を浄化する儀式を行う

 

アサナは浄化が終わった二つの火の玉果を冒険者に渡した。一つは冒険者が、もう一つはアタラクシアに渡して、あとは彼女の最後を守ることだ。もし玉果が再び汚染されれば、再び堕落の時間が流れるという意見で、その時は彼女のそばを守ることが冒険者の使命だった。

 

一方、アサナはただ神聖な炎だけがこの地に漂った堕落を完全になくすことができると話し、自身と同じバヒトラムはクザカに仕えて呪われて滅亡した過去のオルゼカの末裔だと紹介した。彼らはその欲望による災難を後代に伝えようと、欲望を燃やす神聖な炎イニックスに祈りを捧げる者たちだったのだ。

 

いばらの女神像

アタラクシアの堕落と火の玉果

 

だが、冒険者はそのようなアサナの説明を聞いている余裕がなかった。アタラクシアのことが心配になった冒険者は、いち早く馬を走らせてリムバの隠れ家に戻り、思索になったリムバに会った。

 

「アタラクシアが他の堕落者たちと同じように苦悩が眠る墓のいばらの女神像に行きました。早く行ってみてください!」

 

びっくりした冒険者は、アタラクシアを追っていばらの女神像へ到着した。アタラクシアは、女神像の前で気を失って倒れていて、ペネルナがそばでバヒトラムの力を使って彼女を看護していた。冒険者がアタラクシアに近付いて火の玉果を食べさせると、彼女の体を包んでいた赤い魔力はたちまちに消えていった。

 

冒険者とペネルナは安堵のため息をついた。いばらの女神像は、堕落化が完全に進行される一種の最終段階であった。だが、火の玉果を食べた以上、当分は大丈夫なはずだ。

 

アタラクシアの貴重な時間を稼いだ冒険者は、ペネルナに完璧な治療薬はないのかと尋ねた。ペネルナは自身が過去アヒブだった時、ウィオレンティア女王が数えきれない程多くの研究をして欲望を弱める4段階実験に成功したと話した。だが、堕落を完全になくす治療薬のようなものはないといった。

 

▲ いばらの女神像で横になっているアタラクシアと彼女を看護するペネルナ

 

だが、冒険者の後についてきたリムバに一つ方法があった。彼は苦悩が眠る墓に堕落がたくさん進行されなかったアヒブたちを対象に中毒を防ぐ「オドラ神聖ポーション」が開発されたという話を聞いたことがあると話した。代わりに、そのポーションは身体の一部が木材に変わる副作用があり、すでに堕落が多く進行したアタラクシアに効力があるのかも疑問だった。

 

だが、冒険者は藁にもすがる気持ちでその「オドラ神聖ポーション」を手に入れたかった。問題はそのポーションがある苦悩が眠る墓は、女王の許諾がなければ出入りが不可能な場所だった。もし外部の人が入るには、「野蛮人に分けた知識を再び返してもらわなければならない」というアヒブの格言のように盗み出した知識を再び返す場合でなければならなかった。

 

その時、冒険者はオペンシラから受けた「偽造されたカプラスの日誌」を思い出した。ペネルナは冒険者が差し出したその偽書を調べて驚いた。偽書の最後に英雄の殿堂と新しい知識、すなわちセペルが苦悩が眠る墓で盗み出した禁忌の戦場を影の騎士団が実現したという事実などを確認できたのだ。すなわち、この知識があれば冒険者が苦悩が眠る墓に本当に出入りできるかも知れなかった。

 

▲ 知識を返すと、苦悩が眠る墓に出入りできるかも知れない

 

「私が…なぜこのいばらの女神像に…」

 

アタラクシアが目覚めた。彼女はふらふら起きて冒険者に「私を捨てて行ったのに、なぜ助けた」として冗談交じりに話した。冒険者は彼女を助けた後、心配そうな顔で自分たちが追っていたカプラスの日誌が偽物という事実を彼女に教えた。当然その話を聞いたアタラクシアは驚くことしかできなかった…

 

「ハハッ…騙されたのは君だ。本物のカプラスの日誌はずっと私が持っていたんだ!」

 

冒険者はぼんやりした顔でアタラクシアを眺めた。アタラクシアが本当のカプラスの日誌を持っていると?それならオペンシラから日誌を盗んだという者がアタラクシアだったってことか?

 

▲ アタラクシアは最初から全てを知って冒険者を試すことが目的だった

 

アタラクシアはベディルの持って生まれた天性を拒否して、カーマスリブの守護を誓ったダークナイトが集まった隠れ家「漆黒の灰」の存在を冒険者に教えた。だが、そこに集まった姉妹たちは、一人二人と堕落者になり始めた。これに対しアレデルを中心にウィオレンティア・オウダー女王の最側近である、いばらの監視者が意図的に堕落者を増やしているという結論に到達することができた。

 

アタラクシアが堕落者になっていく理由も、オペンシラの日誌を盗んで逃げるところに誰かが設置した堕落者の罠に掛かったためだ。その時アタラクシアは、全身でマント身を包んだいばらの監視者と目が合ったが、彼らはずっと「いばらの女神像が母」という話をしたという。

 

アタラクシアのようなダークナイトに闇で闇を浄化しようとするウィオレンティア・オウダーの手段は、結局すべての光を飲み込んでしまうことが明らかだった。たとえ、その力でアヒブが闇を退けるとしても、そのような力の持ち主が世の中を良い方向に治めるという保障もなかった。特に人間奴隷を乱暴に扱う彼らの行為を見れば、答えは明白だった。

 

結局このような状況でアタラクシアは、自身に時間があまり残っていないことを感じ、彼女に代わってカプラスの痕跡を追う真の主を探すために冒険者を試したのだ。

 

この話を全て聞いた闇の精霊はもうアタラクシアを絶対信じないようにしようと、くすくす笑った。その一方で彼女が本当にカプラスの日誌を盗むほどの実力者なら、連れて行った方が良いという結論を下した。いずれにせよ冒険者に残されたことは、アタラクシアを治療できるかも知れない「オドラ神聖ポーション」を手に入れるために、苦悩が眠る墓の入口の断罪する祭壇へ向かうということだった。

 

▲ ウィオレンティア・オウダーは、闇を闇で浄化しようとする計画だ

 

▲ 冒険者に与えられる合格ネックレス

「絶望で満たされた影を避けるために光を全て取り込んだ。女神の知識で作られたオルゼカの光明石はこの地を影の世界に似せた。もしかすると黒い太陽がこの地を通るかもしれない。この選択が我らの全てを生かす道のようだ。」- オルゼカ古書、選択と生存

 

「望みの神がくださった酒は溢れかえり巨大な池をつくり生贄の血のように真っ赤で…美味しそうな果物が舌を飽きさせた。オルゼカは黄金期を迎えた。望みの神は今日も幾千もの…卑しい肉体の望みを叶えられた。しかし、そのうちの半分は誰かの死に関する内容だった。」- オルゼカ古書、海と月の祝祭


前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 -おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)へ

黒い砂漠ストーリー #22 - グランディーハ神託の決定(オーディリタ 2編)

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