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GMノート 2021.10.08 18:00 (UTC+9) 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。

原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=234468&site=black

 

メディア分岐1編は、廃鉄鉱山で出会ったホリオ・タニャの助言によってシュラウド騎士団に所属するルートです。このルートを選択した冒険者は、没落したメディア王家の最後の王子バリーズ3世側に立ち、最後のシュラウド騎士団に任命されることになります。

 

冒険者はこのルートで大きく二つの仕事をすることになりますが、一つはネルダ・シェンの目を避けて廃鉄鉱山の住民とバリーズ3世を助け、ネルダ・シェンと野蛮族の関係を明らかにするためにイレズラの闇の痕跡を追うことです。そして幼い頃イレズラが育ったタリフ村へ向かい彼女の過去の行跡を知った冒険者は、メディア王家を没落させた「三日間の闇」事件がどのようにして展開されたのかについて知ることになりますが、ここではさらにイレズラの強力な力にまつわる秘密も明らかになります。

 

イレズラはゲームスタート時に現れるカットシーンに登場するほど黒い砂漠の世界の中でかなり重要なキャラクターです。しかし、ストーリー上で明かされていない謎が多いため、彼女の過去を垣間見ることができる今回のメディア分岐はかなり貴重だと言えるのではないでしょうか。

 

クエスト上、兵の墓は分岐2編と共通して交わる部分のため、本編では冒険者がメディア王家を選択してから兵の墓に行く直前までのストーリーが描かれています。そのため、次の12編もネルダ・シェンを選んでから兵の墓に行く直前までの話となり、最後の13編で共通して展開されるメディア最終編を連載する予定です。

 

▶黒い砂漠ストーリー#1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

■ メディア 分岐1 - また会えるその日までかつてのメディア王家


アルティノ、廃鉄鉱山

最後のシュラウド騎士団となって廃鉄鉱山の住民を救う

 

冒険者は、メディアの歴史ある王家と新しい摂政ネルダ・シェンの間で悩んだ末、王家を選択することにした。ホリオ・タニャから聞いた通り、ネルダ・シェンは野蛮族に対して目をつぶるなど、怪しいところがあったからだ。こうして冒険者は旧バリーズ王家に仕えているシュラウド騎士団の「サルマ・アニン軍長」に会うためアルティノへと向かった。

 

冒険者はサルマ・アニンに廃鉄鉱山で苦しんでいる住民たちのことを話した。すると、サルマ・アニンは気の毒そうに、現在メディアにいる「摂政ネルダ・シェン」の話を始めた。彼女によると、ネルダ・シェンは富と権力に酔った毒蛇のような人物で、三日間の闇事件後、メディア王家とシュラウド騎士団が弱っている隙を突いて摂政の位置まで上り詰めたという。

 

サルマ・アニンは、今シュラウド騎士団が廃鉄鉱山で動きはじめれば、邪悪なネルダ・シェンがバリーズ王子にどのような危害を加えるか分からないと言い、真実が知りたければバリーズ王子に会って何があったのかを聞いてみるようにと話した。

 

▲ サルマ・アニンが率いるシュラウド騎士団は、ネルダ・シェンのせいで廃鉄鉱山に近づくことすらできなかった。

 

メディア王子、バリーズ3世はみすぼらしい小さな家で預言者シラレとともに冒険者を出迎えた。バリーズ3世は摂政ネルダ・シェンが廃鉄鉱山の住民たちを苦しめているという事実を知っていたが、彼はまだ幼くなんの力もなかったため、これをただ見守るしかなかったのだった。

 

ネルダ・シェンにほぼ全ての権力を奪われた王家の実情を知った冒険者は、自分が追跡している三日間の闇についても尋ねてみた。するとありがたいことに、バリーズ3世は野蛮族が崇拝している黒い女神の正体について教えてくれた。なんと、黒い女神は「イレズラ」という魔女で、タリフ村出身のソーサレスだという。

 

ところが問題は、タリフ村に行くには「シュラウド騎士団の記章」が必要だということだった。冒険者がタリフ村に行きたがってると知ったバリーズ3世は、最後の希望にかけて一つの提案をした。それは、廃鉄鉱山の住民を助けてくれれば冒険者を「最後のシュラウド騎士団」に任命するというものだった。

 

▲ バリーズ3世は、廃鉄鉱山の住民を助けくれればタリフ村への立ち入りを許可すると言った。

 

この提案はシュラウド騎士団が正式に動いたわけではないため、ネルダ・シェンの機嫌をうかがう必要もないうえ、成功すれば廃鉄鉱山の住民を助けることができる絶妙な提案だった。彼らを助けたかった冒険者は、この提案を快く受け入れると廃鉄鉱山のルツム地区とサウニール地区に潜入し、そこにいる野蛮族数人を倒して視線を引きつけた。

 

するとついに、廃鉄鉱山の野蛮族のボスが姿を現した。廃鉄鉱山の死刑執行官として知られるその巨大なサウニール族は、死刑執行官の名にふさわしく恐ろしい槍を振り回したが、やはり強力な闇の精霊の力を持つ冒険者の前では相手にならなかった。結局ボスは倒れ、閉じ込められた住民たちはその間に廃鉄鉱山から無事に抜け出すことに成功した。

 

ホリオ・タニャは、自分の言った通りにサルマ・アニン軍長に会って住民を助けてくれた冒険者に感謝の意を表した。そしてそのお礼としてシュラウド騎士団の記章を渡したが、実はホリオ・タニャもかつて三日間の闇事件を経験したシュラウド騎士団の一人だった。おかげで今後タリフ村で冒険者の身分は保証されることになった。

 

▲ 廃鉄鉱山の野蛮族地区に潜入し、彼らの視線を引き付けた。

 

▲ 騒乱に登場したボス、廃鉄鉱山死刑執行官

 

▲ ホリオ・タニャはかつてシュラウド騎士団の一人だった。ネルダ・シェンに対抗して、騎士団の再結集を誓う姿


タリフ村、放浪盗賊駐屯地 

放浪盗賊によって発見されたメディア王家の模様

 

 

冒険者はタリフ村の指導者、「アーホン・キルス」に会いに行った。アーホン・キルスは、イレズラと野蛮族をかばうネルダ・シェンとの関係を明らかにするため、サルマ・アニン軍長とともに放浪盗賊調査に関する論議をしている最中だった。

 

サルマ・アニン軍長は現在、バリーズ王子をバレンシアに亡命させる計画を企てていた。これ以上ネルダ・シェンの領域に王子を置いておくのは危険だと判断したためだ。しかしそのためにはまずバラバラになっている騎士団員を全員集めなければならず、正確な因果関係を把握するためにイレズラの痕跡も追わなければならなかった。

 

冒険者にとっても、自身が追っている闇のオーラを調べるには彼らと一緒にイレズラの痕跡を追うことは好都合だった。そこで冒険者は、タリフ村で合流した極少数のシュラウド騎士団とともにイレズラの手がかりが途絶えたタリフの南側、放浪盗賊駐屯地を調査することにした。

 

▲ イレズラとネルダ・シェンの関係を把握するためにはイレズラの痕跡を追わなければならないと言うアーホン・キルス

 

▲ シュラウド騎士団は王子の安全のために亡命計画を企てていた。

 

冒険者とシュラウド騎士団は、放浪盗賊駐屯地の奥地で偵察任務中の兵士と接触した。彼によると放浪盗賊は本来、平凡な一介の盗賊だったが、タリフ村から追い出されたイレズラの力により、人間ではない姿になってしまったという。この話を聞いた冒険者は、放浪盗賊を退治して彼らの持つ闇の力を発見した。すると闇の精霊は、その力は間違いなくイレズラが人口的に盗賊たちに与えたものだと確信したようだった。

 

しかし、さすがの闇の精霊も正確な手がかりの追跡には苦戦を強いられた。なぜなら、闇の力が駐屯地のあちこちに広がり、オーラの追跡を妨害していたためだ。そこで冒険者はより正確な黒いオーラの根源を探すため、多くの放浪盗賊たちを退治し、ついにイレズラの手下である放浪盗賊のボスがいる場所を見つけ出すことに成功した。

 

▲ 闇の精霊はイレズラが人工的に放浪盗賊たちに闇の力を与えたのだと感じた。

 

▲ 闇の精霊のオーラ追跡の邪魔になる放浪盗賊を退治する冒険者

 

イレズラの手下は他の放浪盗賊のように全身が黒く歪み、焦点の合っていない目はその乱暴さを物語っているようだった。イズレラの手下を退治した冒険者は、何か手がかりはないかと所持品を漁った。すると驚くべきことに、所持品の中から「メディア王家の模様が刻まれた箱」を発見した。

 

一体どうしてメディア王家の箱が堕落した放浪盗賊のもとにあったのだろうか。まさか王家にイレズラと関係のある人物がいたのだろうか。突如として異様な雰囲気が周囲を流れたが、冒険者はとりあえずタリフに戻ってこの事実をアーホン・キルスに知らせることにした。

 

しかし、アーホン・キルスも同様になぜ放浪盗賊がそのような物を持っていたのかは分からないようだった。彼女が知っているのは三日間の闇事件以来、突然紛失した王家の鍵箱があるという噂だけだった。しかし彼女自身もこの鍵箱の正確な使い道は知らないらしく、メディア王家について詳しい歴史家「マウディ・ブダール」を訪ねてみるようにと言った。

 

▲ イレズラの手下(放浪盗賊ボス)

 

▲ イレズラの手下の所持品にはメディア王家の模様が刻まれた箱があった。


古代遺跡発掘地、古代の隙間、カブト族駐屯地

バリーズ3世の亡命のための遺跡取引と復旧されたバウト石板

 

 

冒険者はアーホン・キルスに言われた通り、マウディ・ブダールに会うため彼がいるという古代遺跡発掘地へ向かった。マウディ・ブダールは冒険者が持ってきた箱を見ると「忘れられたメディア王家の鍵箱だ」と話し、冒険者に対しよく探し出してくれたと感謝の気持ちを現した。しかし、彼もなぜイレズラの手下がこのような物を持っていたのかについては何も知らないようで、おそらくイレズラがメディアを襲撃したとき偶然に放浪盗賊の手に渡ってしまったのだろうと推測した。

 

マウディ・ブダールは、現在ここでバレンシアから来た「ガニン・アス将軍」とともに古代遺跡を調査していたが、ここの発掘権をバレンシアに渡す条件で王子を安全に亡命させるという取引を考えていた。摂政ネルダ・シェンは、三日間の闇事件で唯一生き残った王族であるバリーズ3世が成人するまでメディアを率いることを約束したが、歴史家の立場から考えると、このような形ばかり美しい約束が守られることはなかったためだ。

 

しかし、バレンシアの黒豹大将軍「ガニン・アス」は、バリーズ王子の亡命要請を聞くと遺憾の意を表した。このような大事なことを勝手に処理するわけにもいかないうえ、条件に掲げられたこの遺跡の価値がどれほどなのかも分からなかったからだ。すると彼女は「西の有名な古代遺跡専門家」がここに来ていると言い、彼と一度話をしてから決めると話した。

 

▲ バレンシアに遺跡発掘権を売り、バリーズ3世を亡命させる取引を試みるマウディ・ブダール。

 

▲ ガニン・アスは遺跡の価値について先に調べてから王子の亡命の件を考えてみると話した。

 

なんと、ガニン・アスが話していた「西の有名な古代遺跡専門家」の正体はエダンだった。久しぶりに冒険者と会ったエダンはとても喜びながら、この遺跡の価値についての質問に「言うまでもない」と微笑んだ。彼は冒険者の足元にある丸い岩を指差しながら、「この遺物は黒い力を内部に封印し、反対に明るい光を放つ能力も持っている」と話した。つまり、これはイレズラがメディアに刻んだ黒い力を取り除く鍵のようなもだったのだ。

 

ところが問題は、現在この遺跡はその力をほとんど失ってしまっているという点だった。エダンによると、古代の隙間にいるドワーフ族は「バウト石板」と呼ばれる黒いオーラを吸収する物の守護者だという。そのため、あとは彼らに会ってこの遺物を復元する方法を聞き出せば、メディアの黒いオーラだけでなく、冒険者を苦しめる闇の精霊もこの中に封印できるはずだった。

 

▲ エダンは黒いオーラの力を吸収する遺物を復元するため、古代の隙間にいるドワーフに会うように言った。

 

闇の精霊は、そんなエダンの言葉に対し憤りを露わにした。そして冒険者に対し、本当に自分を封印するつもりなのかと問うと、もしそうなら自分も黙ってはいないと脅しをかけた。しかし冒険者はこの言葉を無視し、エダンが言っていた古代の隙間へ向かうと「アイン・グレード」というドワーフに会った。

 

エダンの言う通り、アイン・グレードはバウト石板を守るドワーフの族長だった。ところが、実はアイン・グレード族長はかつてイレズラと対立した経験がある人物だった。当時、正体不明の黒いオーラがメディアを覆ったとき、ジャイアント大族長「タンツ」の伝令がアインのもとを訪れ、エルリック寺院に巨大な闇の精霊が現れたと報告した。そこでタンツのジャイアントたちと人間たちがこれに立ち向かったが、強力な闇の力を防ぐことはできなかった。

 

そのため、仕方なくバウト石板を使うことにした彼らはエルリック寺院の頂上に石板を移したが、何かに取り憑かれたように攻撃してくる「カブト族」の襲撃を受け、石板の半分を失ってしまった。半分残った石版で巨大な闇の精霊をある程度弱めることに成功したが、三日間の闇を退けたあと、古代バウト石板は完全に壊れてしまったのだった。そして現在これを復元するにはカブト族から失われた石板の欠片を取り戻し、伝説の鍛冶屋「バラタン・ランソー」に助けを求める必要があった。

 

▲ バウト石板を使ってイレズラの三日間の闇を防いだドワーフ、アイン・グレード族長

 

▲ バウト石板を復元できる伝説の鍛冶屋、バラタン・ランソー

 

バラタン・ランソーはバウト石板の復元を依頼した冒険者に向かって、とりあえずカブト族からその石板の破片を集めてくるようにと言った。実際、バウト石板は本来再現不可能な古代金属板と同じものだったが、カブト族はその使い道を知らず、それを馬車に集めていたからだ。

 

冒険者がカブト族と彼らの馬車からバウト石板の欠片を集めてくると、バラタン・ランソーはこれを使って小さく強化されたバウト石板を再現した。ランソーはその石板を冒険者に渡し、試しに周辺の渓谷の上にある破壊されたバウト石板にこれを使ってみるようにと言った。そこで冒険者は言われた通りにしてみたが、何も起こらなかった。

 

▲ 冒険者はカブト族と彼らの鉱物馬車からバウト石板の破片を収集した。

 

▲ 破壊されたバウト石板にランソーが作った石板を試してみたが、何の反応もなかった。

 

冒険者は再びバラタン・ランソーのもとへ行き、石板の作成に失敗したのではないかと問い詰めた。しかしランソーは豪快に笑いながら、「誤った作り方だったら大爆発が起きていたはずだ」と話し、むしろ作動しない方が正常なのだと言った。そしてランソーは最後に古代の文様を刻む作業をするために、ある「呪文」が必要だと言った。この呪文は「自然の支配者、モグリス」の力を必要とする呪文だった。

 

モグリスは響きの地にいる古代岩の精霊だった。冒険者がモグリスを退治して得た古代の呪文をアイン・グレード伝えると、アイン・グレードはこの呪文を利用して再現されたバウト石板に文様を吹き込んだ。アインは完成したバウト石板を恍惚とした表情で眺めながら、これでメディアの黒いオーラを徐々に吸収していくことができるだろうと話した。あとはこの驚異的な出来事を大族長の霊廟でイレズラを追うジャイアントの族長タンツに知らせることだけが残った。

 

▲ 古代の力、モグリスを退治して得た呪文で石板を完成させた。

 

▲ 闇の精霊は不安に駆られた。アイン・グレードの後ろには完成した石版が見える。


大族長の霊廟、エルリック寺院

漆黒の追跡者が得た手がかりで明らかになるイレズラの過去

 

 

ジャイアント族長のタンツは、力を取り戻したバウト石板を見て驚きを隠せない様子だった。そしてアインと冒険者に対し、「本当にすごいことをしてくれた」と賞賛を惜しまなかった。ところがその瞬間、タンツの表情がわずかに曇った。タンツは冒険者からまるで以前のイレズラのような黒い影のオーラを感じ取ったのだ。

 

タンツはイレズラの闇の精霊がいたエルリック寺院について話し始めた。かつてタンツは三日間の闇での戦闘中、エルリック寺院の狂信徒たちを倒しながら進んでいたときに闇の精霊と一つになってしまった恐ろしい姿のイレズラを見たという。あまりにも強い力に酔いしれたイレズラは逆に闇の精霊に取り込まれてしまい、漆黒の追跡者とシュラウド騎士団はとてもその力に抗うことができなかった。

 

彼らは仕方なくバウト石板を使って闇の精霊の力を弱め、これによってバウト石板は壊れてしまった。闇の精霊が弱体化すると、再び正気を取り戻したイレズラは反対に闇の精霊を取り込むと、跡形もなく姿を消した。しかしそのとき精神が充分に鍛えられていない一般人は、皆そのオーラの影響を受けて狂信者になってしまったのだった。

 

▲ タンツは闇の精霊と一つになってしまったイレズラの姿をその目で目撃したジャイアントだった。

 

タンツの話を聞いた冒険者は、エルリック寺院に行けばイレズラの痕跡が見つかるかもしれないと考えた。するとタンツは、現在エルリック寺院に潜入している闇の追跡者、サナハンを紹介してくれた。闇の追跡者は、三日間の闇事件以降も消えてしまったイレズラを探すため、絶えず手がかりを集めている者たちだった。

 

しかし、イズレラの追跡が難航しているのは闇の追跡者も同様だった。サナハンは最近なんとかエルリック寺院に潜入した七人目の闇の追跡者だったが、すでに前任者の六人はエルリック寺院の闇に染まり狂信者になってしまっていた。そのためサナハンは、前任者が残した「先行調査記録」をなんとしてでも探し出さなければならなかった。

 

▲ 依然として残っているエルリック寺院の邪悪なオーラには、闇の追跡者も耐えられなかった。

 

エルリック寺院を歩き回りながら悪臭を放つ残骸を漁っていた冒険者とサナハンは、放棄された古い建物の中で前任者の記録ととんでもない情報を見つけた。イレズラに付いていた闇の精霊は、かつてタリフの尊敬された大ソーサレス、カルティアンの闇の精霊のような存在だったのだ。ちなみにカルティアンは約300年前にソーサレスたちを率いてメディアに定着し、タリフ村を作った張本人だ。

 

冒険者はイレズラと時間を共にした闇の精霊の秘密を解くため、タリフ村へと戻った。一体そこで何があったのだろうか。もしかすると、この全ての災いの源はタリフ村にあるのかもしれない。タリフ村の指導者アーホン・キルスは、冒険者の口から「カルティアンの闇の精霊」という言葉が出た途端、当惑の色を見せた。どうやら冒険者が長きにわたって隠されていた彼らの秘密を暴いたに違いなかった。

 

▲ アーホン・キルスはどんな秘密を隠していたのだろうか?

 

その昔、アーホン・キルスは村の入口で瀕死の状態の「一人の少女」を発見した。アーホン・キルスは、この出会いをまるで運命のように感じた。彼女が助けたその少女は非常に賢く、果てしない才能を持っていたからだ。そのため、アーホン・キルスは少女を自らの後継者にしようとまで考えたが、彼女が持つ過度な才能と好奇心は禁じられた知識にまで及んでしまった。

 

その少女…すなわち子ども時代のイレズラは、自らの才能をもとに誰からも教わっていない魔法を身につけ、忘れられた古代の禁書をどこかから入手し読み始めた。その証拠に現在のタリフ村には一種の警戒の意味でかつてイレズラが使っていた部屋の様子が残されているが、そこには長い時間が過ぎ去った今でも、どこか不吉な魔力が漂っていた。

 

▲ かつてイレズラが使っていた部屋。未だに暗い魔力が渦巻いている。

 

いずれにせよ一連の事件のあと、イレズラはタリフ村から追い出されることになった。しかし、災いはそれで終わらなかった。ある日タリフ村は、野蛮族と放浪盗賊の集団から襲撃を受けたのだ。実は彼らは他ならぬイレズラの手下であり、イレズラはこの隙を逃さず「ナントゥサ・レトゥサ」という木の根元に隠されていたカルティアンの書を盗み出した。そのカルティアンの書の中には、タリフ村を創始した大ソーサレス、カルティアンの闇の精霊が封印されており、アーホン・キルスと数人のソーサレスたちはこれを取り戻したが、すでに闇の精霊は解放されたあとだった。

 

アーホン・キルスは、もしかしたらこの全ての出来事は幼いの頃のイレズラを引き取った自分のせいかもしれないと自責の念に駆られていた。冒険者がそんな彼女を慰めていたときだった。突然どこからともなく冒険者を呼ぶ声が聞こえてきた。冒険者は慌てて振り返ったが、そこには誰もいなかった。ところが、周りを見回していた冒険者は、声の主を見つけると思わず仰天した。壁にかけられていた額縁の中の男性が冒険者に話しかけていたのだ。

 

▲ カルティアンとともにタリフ村を創始した男、エルラ・セルヴィン

 

額縁の中の男はエルラ・セルヴィンといい、カルティアンと一緒にタリフを建てた人物だった。彼は結局カルティアンの書を封印し、全ての力を使い切って額縁の中に入ることになったが、現在では自らの経験をもとにタリフの技術教官を務めていた。

 

冒険者は彼にイレズラが盗んだそのカルティアンの書を封印したという「ナントゥサ・レトゥサ」のことを聞いてみた。するとエルラ・セルヴィンは、気になるなら一度その木を調べてみるようにと言い、冒険者の背後を指差した。アーホン・キルスが立っていた場所に生えている大きな木こそが、まさにナントゥサ・レトゥサだったのだ。

 

その木はどこか神秘的な雰囲気を漂わせていたが、これといって特別な点は見当たらなかった。むしろ全体的に力なく痩せ細った姿が、カルティアンの力が消えたことを証明しているようだった。

 

▲ カルティアンの書が封印されていた木、ナントゥサ・レトゥサ

 

エルラ・セルヴィンは、アーホン・キルスが愛情を込めて育てたイレズラが彼女を裏切ったと言い、この件で彼女が責任感に苛まれ、子どもへの希望も諦めてしまったことが何より悲しいと語った。そして最近、野蛮族がイレズラを「黒い女神」と呼ぶことについて言及すると、おそらく何か理由があるはずだとし、これについて調べてみるといいだろうと助言してくれた。


アルティノ

野蛮族の信仰心と歴史家マウディ・ブダールの怪しい品物

 

 

冒険者はエルラ・セルヴィンの助言を受け、再びアルティノへと向かった。野蛮族はアルティノの片隅に住居地を形成していたが、その入り口を守っている野蛮族はそこに入ろうとする冒険者を断固として阻止した。野蛮族には互いを同胞と認識する特殊な「証票」があり、これを提示しなければ中に入ることできなかったのだ。

 

冒険者は周りを見回しながら、隅で熱心に工具を修理しているある一人の野蛮族を発見した。そして彼の後ろに忍び寄ると、ポケットに入っていた証票を盗み出した。そして入口を守っていた野蛮族に証票を見せると、野蛮族はすぐに冒険者を兄弟だと認め、上にあがって「我々を救う黒い女神」に関する話を聞けと言った。

 

▲ 野蛮族は部外者が自分たちの住居地に入ることを非常に嫌った。

 

▲ 冒険者は野蛮族の証票を盗み出し、見事潜入に成功した。

 

野蛮族たちは首長を取り囲み、何やら宗教的な話を交わしているようだった。冒険者は首長に近づくと、黒い女神の正体はイレズラなのかと尋ねた。すると、首長はしばらく不思議そうに冒険者を見つめ、「我々も黒い女神の正体は分からない」と答えた。彼らが信じているのは、ただ分かれた枝の象徴と女神についての話(赤い太陽を消し、黒い太陽を呼ぶ)であるだけで、それがイレズラであれネルダ・シェンであれ関係ないというわけだ。

 

しかしその後、野蛮族の首長が付け加えた言葉を聞いた冒険者は耳を疑った。この全ての教えは「マウディ・ブダール」によるものであり、彼はたった今古代遺跡から戻ってきてバリーズ王子に謁見しているというのだ。

 

▲ 野蛮族が盲目的に信じている象徴

 

▲ 野蛮族の口から歴史家マウディ・ブダールの名が言及された。

 

野蛮族が信じている宗教の教えが歴史家マウディ・ブダールによるものだった?冒険者は一抹の猜疑心を抱いた。そこで冒険者がすぐにマウディに会いに行くと、彼は摂政ネルダ・シェンとバレンシアの将軍ガニン・アスと一緒に話をしているところだった。結局、バレンシアはバリーズ王子の亡命を受け入れることにしたのだ。

 

冒険者はマウディ・ブダールに近づき、野蛮族が言及した「マウディ・ブダールの教え」について尋ねた。しかし、ブダールは何を言っているのか分からないと言い、とりあえず自分が知っている範囲でだけ答えると話した。マウディ・ブダールによると、野蛮族信仰の教えは基本的に三つあるという。一つ目は自身の暮らしに順応して生きること、二つ目はより高いところで生きること、そして三つ目は世界を超越し変えるために生きることだった。

 

マウディ・ブダールは、野蛮族がこれを歪曲して勝手に解釈しているのが問題だとし、これは歴史家としての知識に過ぎず、決して誤解しないでほしいと話した。冒険者も彼の言葉に疑わしい点は見当たらないと思ったが、明らかにマウディ・ブダールの様子は普段とは異なっていた。

 

▲ マウディ・ブダールはさすが歴史家らしく、野蛮族の信仰についても詳しかった。

 

冒険者との話を終えたマウディ・ブダールは、用があると言って席を立とうとした。しかし彼が体を動かした瞬間、どこからともなく小さなカタッという音がした。あまりにも小さな音だったので、マウディ本人も気づいていないようだった。闇の精霊は、音の正体を探ってみようと言った。そこで冒険者は席を立つ彼のポケットにこっそりに手を伸ばし、彼の所持品を盗み出すことに成功した。それは堅く閉ざされた小さな箱で、とても頑丈で開けようとしてもビクともしなかった。

 

冒険者は仕方なく箱を持って鍵の達人「倉庫番デウェ」のもとへと向かった。しかし、箱を注意深く観察したデウェは、「これは自分も開けられない」と首を横に振った。デウェは箱の錠前に刻まれている小さな野蛮族の証を見せながら、この箱は野蛮族の呪術で作られた呪われた箱だと話した。だがデウェは、この呪いを解くことのできる人物を知っているという。デウェが教えてくれたのは、兵の墓に派遣されている「スレーシ」という人物だった。

 

▲ マウディ・ブダールが持っていた箱は呪われた箱で、デウェでも開けることができなかった。

 

▲ 冒険者は怪しい箱の秘密を暴くため、再び遠い旅に出ることになった。

 


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