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ニュース

GMノート 2022.01.07 18:00 (UTC+9) 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #24 – 最期を見届けてくれて、ありがとう。
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=251998&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

 

オルゼカ、オルゼカ、オルゼカ。黒い砂漠の真髄は、全てここにありました。最近アップデートされた高レベル地域エルビアも、メインストーリーで重要なポイントとなっているクザカやベルモルンの正体も、数えきれない程のモンスターを退治した宝探しも、全てオルゼカと関連していたという事実が今回のストーリーで明らかになります。

 

オーディリタPart 1は、一帯を歩き回りながら現在のオーディリタの状況を知り、アタラクシアという魅力的なNPCを通じて次の話に進むストーリーが中心になっています。そして特にPart 1の最後の部分では、冒険者の感情が大きく揺さぶられる出来事が起こります。

 

しかし、オーディリタのストーリーはここで終わりではありません。続くPart 2では本格的にオーディリタの女王の過去を暴き、また別の真実に向き合うことになります。黒い砂漠の世界観の核心ともいえる地域ですので、少しずつですが詳しく掘り下げていきたいと思います。

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

■ オーディリタ Part 1 - 燃やす月の花


断罪する祭壇

オドラ神聖ポーションを手に入れるための関所

 

冒険者はオペンシラの偽書を持ってアタラクシアを治療する「オドラ神聖ポーション」を手に入れるため、断罪する祭壇へと向かった。サラナル池付近に位置する断罪する祭壇は、オーディリタの知識の聖所「苦悩が眠る墓」へ向かう関所であり、怪しい異邦人の出入りを禁止していた。そのため祭壇の入口には大きな刀を腰につけたオーディリタの女王に仕える兵士たちが陣を取り、たくさんの人間やドワーフの奴隷たちがおびえた様子で彼らの審判を待っていた。

 

「待て。ここは断罪する祭壇だぞ。セペルの傭兵が身の程知らずにも、ここをどこだと心得る」

 

兵士たちにとって冒険者は女王と敵対関係にあるセペル勢力の英雄だった。ある兵士はヴェルティ幻影術師サラナルとの約束を忘れたのかと言い、ここは平和条約を結んだナクシオンではないぞと脅した。そして周辺の兵士たちに目で合図を送ると、冒険者の両腕を乱暴に捕まえた。

 

あっという間に捕らえられた冒険者は殺伐とした雰囲気の中でアヒブの兵士たちに包囲され、断罪する祭壇へと引きずり込まれていった。ついさっきまで助けてくれと泣いて喚いていたアヒブの奴隷たちは、皆息を潜めて冒険者の姿を見守っていた。もし、おとなしく兵士たちに従わなければ、冒険者もここの人間の奴隷と同じように命乞いをするはめになるかもしれなかった。

 

全ての判断は、「断罪者」にかかっていた。もし冒険者が断罪者の審判を通過することができなければ、その先には死が待つのみだった。

 

▲ 苦悩が眠る墓へ向かう関所である断罪する祭壇では、女王の兵士たちによる厳格な統制を受けなければならない。

 

▲ 入るときは自由に入ることができたが…。

 

「…自ら断罪する祭壇に足を踏み入れた者よ。苦悩が眠る墓に埋める供物を見せろ。燃やす月の花、ウィオレンティア・オウダー女王陛下の口づけなのか。母の知識を奪っていった野蛮人の血なのか。ずる賢い盗掘者に盗まれて取り戻せない知識なのか」

 

かつてリムバとペネルナが言っていた通りだった。断罪者は、失われた知識を取り戻した者しか受け入れないつもりなのだ。そこですかさず冒険者は所持品の中からオペンシラに渡された偽物のカプラスの日誌、すなわちセペルが盗み出した禁忌の知識が書かれている偽書を取り出した。

 

断罪者は冒険者が差し出した日誌をじっくり調べると、興味深そうにじっと見つめた。それは確かに以前セペルが盗んだ「封印された禁忌の戦場へ行く道」についての知識が含まれている本だった。さらにその日誌の最後には、霧の島にある英雄の殿堂について一歩踏み込んだ知識まで記録されていた。

 

「苦悩が眠る墓に知恵を返した者よ、この供物から得ようとしているものは何だ?」

 

思ったより簡単に事が進んでいった。冒険者は安堵のため息をつき、正直にオドラ神聖ポーションを手に入れるために来たのだと話した。すると断罪者は冒険者の出入りを認め、内部の墓守からポーションを受け取ることを許諾してくれた。

 

▲ 祭壇を訪ねてきた者に審判を下す断罪者。その前では多くの人々が列を成している。

 

▲ 審判を通過した冒険者は苦悩が眠る墓の出入りを許された。


苦悩が眠る墓

オルゼカの秘密と堕落したアタラクシア

 

苦悩が眠る墓は、断罪する祭壇の後方に広がる山の頂上に位置していた。息を荒げながら霧の立ち込めた墓の内部に入った冒険者は、そこが普通の墓ではない事実上巨大な洞窟に近いという事実に気がついた。

 

冒険者は別名「いばらの書庫」と呼ばれる場所で、なぜ苦悩が眠る墓がアヒブに神聖視されているのかを知ることになった。その洞窟全体には、もしかしたらこの世の全ての秘密を暴くことができるかもしれない、かつてのオルゼカ王国の書籍が保管されていたのだ。そこで古代語を解釈するドワーフの奴隷たちは、アヒブの兵士たちによる統制のもと忘れられたオルゼカの知識を返還する使命を守るため奔走した。

 

その神聖な場所で冒険者がまずすべきことは、三人のいばらの監視者らと墓の誓約を結ぶことだった。こうして冒険者は失った女神の知識を戻した代価として監視者の知識を手に入れ、オルゼカに関する歴史を探求することに成功した。それはハドゥム、黒い砂漠の世界に隠された宝、一時は望みの神と呼ばれた悪神クザカ、そしてヘッサ王国およびベルモルンに関する内容だった。

黒い瞳との誓い

この地の古代の闇に染まったトゥラシルの力を完全に吸収し、堕落してしまった姉妹の力で迫り来るさらなる闇に対抗するであろう…エルビア・ル・カヘリアク。ハドゥムの世界を再現した標本の知識を共有することによって、墓の誓約を結びます。

 

「…乾いてしまったカーマスリブの枝を肥料にして黒い太陽が花を咲かせた形だ。古代の記録と堕落者の心臓でハドゥムの世界を再現した標本。一筋の光すら入り込む余地のない完全なる影の世界。エルビア・ル・カヘリアク。ブフラ・カヘリアク。ハドゥムの世界だ」

 

あなたは私に母の知識を取り戻し、私はあなたにエルビアの知識を共有しました。苦悩が眠る墓で名前を手に入れたあなたは、その背景と身分に関係なくこの知識を閲覧することができ、それはその代価として迫りくる闇に協力して対抗することを意味します。

 

この誓約は苦悩が眠る墓でのみ効力を発揮し、ここでのあなたの名前は燃やす月の影です。

 

赤い毒蜘蛛との誓い

オルゼカ古代王国の末裔、野蛮人から母の知識を再び取り戻し、迫り来るさらなる闇に対抗するであろう…不完全なるいばらの書。野蛮人が壊していった世界の宝に関する知識を共有することによって、私と墓の誓約を結ぶ。

 

…太陽と月のオーラに満ち、永遠に乾くことのない精霊水。

…世の中の全ての霧を晴らし、空間を捻じ曲げる羅針盤。

…自由な風の旋律に乗り、よどみなく水流を分かつ歌。

 

あなたは私に母の知識を取り戻し、私はあなたに宝の知識を共有した。苦悩が眠る墓で名前を手に入れたあなたは、その背景と身分に関係なくこの知識を閲覧することができ、それはその代価として迫りくる闇に協力し対抗することを意味する。

 

この誓約は苦悩が眠る墓でのみ効力を発揮し、ここでのあなたの名前はいばらの花の影だ。

 

青いカマキリとの誓い

千年の黄金期を享受したが、一瞬にして没落の道を歩いたオルゼカ古代王国の過ちを踏み台とし、迫り来るさらなる闇に対抗するであろう…復元されたオルゼカの禁書。禁書に書かれた古代の闇に関する知識を共有することによって、私と墓の誓約を結ぶ。

 

…神木クトゥランの下に生まれた望みの神は、オルゼカ帝国を滅亡の道へと導いた。相反する望みを全て聞き入れた結果は自滅だったため、望みの神は腐敗の君主と呼ばれ追放された。その後、君主の消えない古代の闇が地面に立ち込め、あちこちに堕落の泉が湧き出ると、愚かな末裔たちは望みの神以前に仕えていた忘れ去られし黒い女神、いばらの女神を懐かしがって涙の滲んだ真実の戒名を書き始める…。

 

あなたは私に母の知識を取り戻し、私はあなたに宝の知識を共有した。苦悩が眠る墓で名前を手に入れたあなたは、その背景と身分に関係なくこの知識を閲覧することができ、それはその代価として迫りくる闇に協力し対抗することを意味する。

 

この誓約は苦悩が眠る墓でのみ効力を発揮し、ここでのあなたの名前は監視者の影だ。

▲ 重要な内容が多い。エルビアの領域、黒い砂漠の宝、クザカの設定がここから分かる。

 

▲ エルビア・ル・カヘリアク。ハドゥムの世界を再現した標本。

完全ないばらの書ヘッセ王国

…煌びやかな都市と神殿が崩壊し、オルゼカの全ての国力が消滅すると…

…忘れられた古代王国の末裔たちは、無数に分かれたばらの根のように散った…

…あるボスは忘れられた古代王国を後にして、呪われた地を離れ北上し…

…正体不明の骨で王冠を作り、自らを称すると…

 

…古代王国オルゼカの末裔、ベルモルンがこの地をヘッセ王国と名づけた…

▲ ヘッセ聖域とベルモルンの根もオルゼカにあったということが分かる。

 

墓の誓約を全て結んだ冒険者は、最後に盗まれた女神の知識を初めて戻したゴブリン、墓守デヌーラに会った。デヌーラは冒険者にオドラ神聖ポーションを渡すと、「無念の沼」の存在について語ってくれた。そこは貪欲を薄める機会すらなかった最初の堕落者が集まっている場所で、死ぬことすらできない者たちの終着地でもあった。

 

デヌーラが指したのは、いばらの書庫の下に位置するいばらの監獄だった。そこは気味の悪い霧に包まれており、不思議なほど静かで謎の影がちらついていた。冒険者が近づこうとすると、闇の精霊までもが警告してきた。いばらの森の堕落したアヒブとは次元が違う力が感じられると。もしかしたら、その正体は犠牲になったかつてのオルゼカの怨念なのかもしれなかった。しかし、今はアタラクシアにオドラ神聖ポーションを飲ませることが何より急がれた。

 

すると突然、デヌーラは顔をしかめて冒険者の手首を掴んだ。冒険者から堕落者の悪臭がするというのだ。デヌーラは冒険者が大切に保管していた火の玉果を調べると、すでにアタラクシアは神聖ポーションが使えないほど堕落している状態だと言った。純粋な魂ほど堕落する速度も速いのだという。デヌーラはこんなことは慣れっこだというように、無表情のまま話を続けた。

 

「君の手で大切な人の最期を守ってやりなさい…。私は墓地を作って待っていよう…」

 

▲ 無念の墓守、デヌーラ

 

▲ 最初の堕落者がいるいばらの監獄

 

冒険者は慌てていばらの書庫を飛び出すと、断罪する祭壇へと駆け出した。絶対にまだ時間は残されているはずだ。今まで数多くの難関を乗り越えてきたではないか。それに、アタラクシアは誰よりも強靭で凛々しいダークナイトではないか。何より冒険者は、せっかく親しくなった大切なアタラクシアをこんな形で失いたくなかった。

 

断罪する祭壇に到着した冒険者は、尋常でない雰囲気が漂っていることに気がついた。片隅ではサルンクマを率いたアヒブ兵士たちが右往左往する奴隷たちを統制しており、祭壇の真ん中には以前にはなかった堕落のオーラが渦を巻いていた。

 

「アタラクシア、どうか無事でいてくれ…」

 

冒険者は堕落のオーラに注意深く近づいた。近くで見てみると、墓守が言っていた通りそれは本当にアタラクシアだった。堕落した彼女は冒険者の人影を感じると立ち上がり、闇雲に剣を振りかざしながら飛びかかってきた。しっかりしろ、という冒険者の声はアタラクシアの耳に届いていないようだった。それどころか、彼女はダークナイトの技を使って冒険者を攻撃してきた。

 

アタラクシアの攻撃を喰らって倒れた冒険者は意識を取り戻したが、このままでは下手をすると全員死ぬかもしれないと思った。火の玉果を浄化したバヒトラムのアサナといばらの書庫で墓守が言っていたように、冒険者は大切な人の最期を守る使命というものが何を意味するのか、ついに悟ってしまった。冒険者は溢れ出る涙を堪えながら、アタラクシアに最後の一撃を加えた。

 

▲ 激しい接戦の末、冒険者は堕落したアタラクシアを倒した。

 

オドラクシア

女王の祝福とアタラクシアの遺品

 

「これ以上観察できないのは惜しいな」

 

遠くで腕組みをしながら見物していたアヒブの兵士がこう言った。助けるならいざ知らず、観察だと?アタラクシアを倒して祭壇の真ん中に虚しく座り込んでいた冒険者は、その言葉を聞いて怒りが込み上げてくるのを感じた。冒険者は武器を抜き、その生意気な兵士のもとへと近づいた。その場にいる傲慢なアヒブを全員退治してやる、という勢いで。

 

「落ち着け。お前が今したことが何を意味するのか分からないのか?ヴェルティ幻影術師サラナル様がちょうどお好きなスタイルだ」

 

アヒブの兵士は冒険者におじけづくどころか、鼻で笑いながらこう言った。そのときだった。ちょうど周辺を観察していた闇の精霊が冒険者に囁いた。

 

「アタラクシアを倒したことは倒したが、消滅したようには見えなかった。なんだか側にいるような感じがするぞ」

 

闇の精霊の話を聞いた冒険者は、なんとか怒りを静めるとアヒブの案内に従ってサラナルに会った。サラナルはウィオレンティア・オウダー女王直属の団体である「トゥラシル司祭団」の幻影術師であり、サラナル池の総責任者だった。彼女は冒険者を見ると、デロティアの香りがする一通の手紙を差し出した。

 

サラナルは冒険者に遺憾の意を表明し、今回の件は彼らにとって非常に驚くべき出来事だったと言った。これまで堕落者が増えないように各地域を監視するいばらの監視者は、トゥラシルの枝をばらまいて意図的に堕落者を増やそうとする陰謀の背後にはアヒブを没落させたいダークナイトがいると考えていた。しかし、今回の件でダークナイトもこの陰謀の犠牲者だったことが明らかになったというわけだ。

 

サラナルは、この手紙を首都警備隊長グレン・ハープに渡せばオドラクシアの女王に会うことができると話した。冒険者は今、セペルの英雄ではなく墓の誓約を結んだ者であり、堕落者の背後を明らかにするための重要な鍵でもあった。

 

▲ トゥラシル司祭団の幻影術師、サラナル

 

オーディリタの首都オドラクシアに入城した冒険者は、女王ウィオレンティア・オウダーの歓待を受けた。アヒブでない人間、そしてセペルに所属する者として敵対視されていた冒険者は、今や女王の味方として絶望の神ハドゥムの領域を実体化し、脅威を防ぐためになくてはならない大切な存在として扱われた。

 

「闇を照らす月明かりの栄光がそなたにも満ちますように…。私はそなたに祝福の口づけをしましょう。皮肉なことに、そなたは私のいばらたちが嫌う者たちを代表しているからです。しかし、私の祝福を受ければ、この地の誰もそなたを拒否することは出来ないでしょう」

 

ウィオレンティア・オウダーは冒険者に祝福を与えると、オーディリタを自由に往来することができるようにした。その後、冒険者は闇の精霊に言われた通りカリチャー商団の隊長とひそかに接触し、以前受け取ったカリチャー芸達者の手紙とドスリアの鎖を口実に(『オーディリタ 2編』参照)、約4千万シルバーという大金を手にすることになった。商団が人間の奴隷を逃がしたという事実をアヒブが知れば全員命はないも同然だったため、カリチャーは仕方なく冒険者にシルバーを渡すと、無念そうに解けた鎖を掴んだ。

 

▲ 冒険者はウィオレンティア・オウダー女王の祝福を受けた。

 

▲ 四千万!

 

オーディリタの首都で全ての仕事を終えた冒険者は、最後にアタラクシアとの約束を守ることにした。それは、以前アタラクシアを治療したら一緒に戻ろうといっていたダークナイトのアジト、「漆黒の灰」に向かうことだった。

 

漆黒の灰を率いるアレデルは、冒険者を丁重に出迎えた。彼女は冒険者が差し出した乾いた大地の地図を見ると、明るい微笑を浮かべた。「アタラクシアは成功したんだ!」そう感嘆しながら。しかし、冒険者が差し出した小さく割れたベディアントの破片を見ると、その表情はすぐに曇った。

 

アレデルは今にも泣き出しそうだったが、唇をぐっと噛みしめ隈に積まれた大量の本を指さした。その中には冒険者に渡す本物のカプラスの日誌が入っていた。アレデルは冒険者にアタラクシアの最後の遺品を渡した。それはアタラクシアが闇の精霊と共に大陸を旅しながら集めた一握りの砂が入った砂時計だった。

 

冒険者は悲しみに暮れるアレデルを慰めながら、共にアタラクシアを追慕した。これで冒険者に残されたのは、アタラクシアの遺志を受け継ぎ彼女が残したカプラスの日誌を追うこと、そして絶望の神ハドゥムを止めるため、まもなく起こるであろう戦いに備えることだった。

 

▲ 漆黒の灰のアレデル

 

▲ アタラクシアが残していった、しくしくともふもふ。

 

▲ アタラクシアの最後の遺品

…そうですか。アタラクシアはいつも凛々しくて本当に明るい人でした。とても正直で、そして堂々としていた…。暗黒の精霊がカーマスリビアに侵攻したときも、トゥースフェアリーにカーマスリブの守護を誓ったときも、闇の精霊と出会って全ての記憶を失いはしましたが、ここで再会したときも…。その性格が変わることはありませんでした。

 

この場所を漆黒の灰と名づけようと提案したのも彼女でした。狭くて雑然としている所だけれど…。アタラクシアは首長の意に従って迫りくる闇に対抗するため堕落者になる道を歩むことになったときも、たいしたことはないと笑いながら、日誌を追えないことを残念がっていました。

 

自分の代わりになる人を探すと出ていったのに…。こうしてばらばらになったベディアントとあなたを送ってくれたんですね。彼女の最期を見届けてくれてありがとう。- 漆黒の灰、アレデルの挨拶


 

前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 -おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)へ

黒い砂漠ストーリー #22 - グランディーハ神託の決定(オーディリタ 2編)

黒い砂漠ストーリー#23 - 全ては最初から計画されていたへ

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