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GMノート [GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編
黒い砂漠 2021-09-24 18:10
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。

原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=233773&site=black

 

黒い砂漠ストーリー 9編では、長きにわたって繰り広げられてきたカルフェオン地域における最後の物語を紐解いてみましょう。カルフェオンストーリーは三つの分岐点に分かれて進み、最後には一つの共通ストーリーとして終結しますが、この共通ストーリーはカルフェオンの商人エンリック・エンカロシャーが「エリアン教の禁書」を見つけたことから始まります。

 

「禁書」がテーマになっているだけあって、本ストーリーラインで冒険者は急激に広がった黒い砂漠の世界観を体験することになるでしょう。これにより、これまで聞いたことのない様々な団体と接触したり、神聖なエリアン教の秘密、最初のヴァルキリー、古代神など、神秘的なテーマも目の当たりにするはずです。

 

特にストーリーの後半には、ベールに包まれていたメディアのソーサレス「イレズラ」が登場し、ストーリーへの没入感を存分に高めてくれます。イレズラは「黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記下編」でも簡単に扱っているので、ぜひもう一度参考にしてみてください。

 

▶黒い砂漠 ストーリー#1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

 

※ メイン依頼、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐が出てくるのは、ユーザーの選択に応じてエピソードが異なる部分です。

※ ストーリーの展開上、若干脚色している部分がありますが、ゲーム内の設定には支障ありません。

 

 

■ カルフェオン分岐後、共通 - 風に乗ってやってきた英雄の話


カルフェオン都市、エフェリア港

カルフェオンの英雄になった冒険者、エンリック・エンカロシャーから密かな提案を受ける

 

 

ここまで素晴らしい活躍を見せてきた冒険者は、一躍カルフェオンの有名人になった。冒険者に関する噂が叫び屋ルービンを通じて瞬く間にカルフェオン全域に広がった頃、闇の精霊はどこかから流れてくる微かな歌声を聞いた。それは確かに、カルフェオンの英雄をテーマにした賛美歌だった。闇の精霊は「住民たちが自分たちの話をしているに違いない」と言って、大はしゃぎで冒険者を導いていった。

 

闇の精霊に連れていかれた場所では、住民たちが集まって何やら話をしているようだった。冒険者は何も知らないふりをしてさりげなく近付き、少し離れたところにある空の荷車に身を寄せた。そして彼らが自身のことをなんと称賛しているのか、期待を弾ませて聞き耳を立てた。

 

しかし、その賛美歌で讃えられているのは冒険者ではなかった。彼らは、彼らが信じる神「エリアン」への感謝を捧げていたのだ。闇の精霊は、「活躍したのは自分たちなのに、なぜエリアンが感謝されているんだ」と激怒して不貞腐れると、「今すぐ議会に行ってエンリック・エンカロシャーに会おう」と言った。エンリック・エンカロシャーなら冒険者がシアン商団で立てた功績を認めてくれるに違いないと考えたからだ。

 

▲ 空の荷車に隠れて住民たちの話を盗み聞きする冒険者

 

闇の精霊の予想通り、エンリックは冒険者を温かく迎えてくれた。だがその微笑みの裏には、何か魂胆があるように見えた。しかし、その方が冒険者にとっても都合がよかった。案の定エンリックは冒険者に折り入ってお願いしたいことがあると切り出した。ここは人の目が多いので、議会裏手の庭園管理士に密かに接触して「青いバラの花びら」の話をしてみるようにと言うのだ。

 

エンリックの意味深な提案を聞いた冒険者は、好奇心が湧いた。そして議会の裏手で静かに本を読んでいる庭園管理士「ロルー」に近付き、「青いバラの花びらを探している」と話しかけた。すると瞬時に冒険者がエンリック・エンカロシャーの「客人」であることに気付いたロルーは、自然に行動するようにと言いながら庭先の建物を指差した。

 

冒険者が建物に入っていくと、そこにはエンリック・エンカロシャーが冒険者を待ちかまえていた。エンリックはようやく人材を見つけたとでもいうように喜び、自分の手紙を持って図書館の「アンノリサ・ロージー」を訪ね、彼女から品物を受け取ってきてほしいと言った。

 

▲ ロルーは「青いバラの花びら」という合言葉を聞くと、冒険者が何者かすぐに見抜いた。

 

▲ エンリック・エンカロシャーがこれほど内密に動いているのはなぜだろうか?

 

アンノリサ・ロージーはカルフェオン大学の司書だった。彼女は冒険者の手紙に押されたエンカロシャーの印章を見ると、辺りをちらっと見渡し、小さな声で語りかけた。彼女はエンリックに「消えた禁書」を探してほしいと頼まれたのに、まだ手に入れることができずにいたのだ。ロージーはため息をつき、「そんな本を持っていたらすぐに宗教裁判にかけられてしまう」と言いながら、冒険者が持ってきた手紙を開けた。するとそこには、エンリックの姪「ネラ」宛ての手紙が同封されており、ロージーは冒険者にこれだけでも彼女に渡してほしいと頼んだ。

 

ネラ・エンカロシャーは、図書館からそう遠くない剣術訓練場で教育を受けていた。しかしネラは、カルフェオン最高の富豪エンカロシャーの名を冠しているだけあって目ざとかった。手紙を受け取った彼女は冒険者を見つめると、エンリックがある禁書を探していることを一瞬で推測してみせた。エンリックが冒険者のような有名で高価な人物を雇ってまで司書と接触させるには、それなりの理由があるに違いなかったからだ。

 

▲ 大学で剣術訓練を受けているネラ・エンカロシャー

 

彼女は冒険者に友人のフィラベルト・パラーシを紹介し、「人脈が広い彼なら、きっとその禁書を手に入れることができるだろう」と助言してくれた。彼女に言われた通りエフェリア港に向かった冒険者は、フィラベルト・パラーシに会い、ネラが探している禁書の話を切り出した。

 

パラーシはその話を聞くと驚いた様子で、「助けることはできるが、その危険を甘んじて受け入れるだけの価値を見せてほしい」と言った。バラーシがそう言うほど、エリアン教の禁書は所持するだけで危険だということだった。そして彼は、「最近トレント村との交易費用が増えているので、カイア渡し場に行ってその原因をまず解決してほしい」と言った。

 

▲ フィラベルト・パラーシ。彼は頼みを聞き入れ禁書を手配すると約束した。


北カイア渡し場、ルツム監視警戒所など

パラーシとの約束を果たして禁書を手に入れる

 

 

冒険者は北カイア渡し場で「パトレオ」という兵士に会った。現在、カルフェオンのエリアン教は「ナマズマン帰化事業」を推進していたが、これは人間と言葉が通じるナマズマンたちを帰化させ共存を目指すというプロジェクトだった。ところが、この事業を担当していたパトレオによると、最近ナマズマンが乱暴になって困っているという。そこで彼は冒険者に「ナマズマンを退治して安全を取り戻してほしい」と頼んだ。

 

冒険者はパトレオの頼みでナマズマンの数を減らし、すでにカルフェオンに帰化した「マンチーニ」というナマズマンに会った。彼は冒険者に他のナマズマンたちを統治する方法を助言してくれた。冒険者はその助言によってナマズマンたちに圧倒的な力の差を見せ、彼らから魚を奪った。すると乱暴だったナマズマンたちは以前よりずっと大人しくなった。

 

しかし、これで終わりではなかった。闇の精霊は彼らが乱暴になった理由として、親分の「クベ」を挙げた。そこで冒険者は闇の精霊の後をついて行った先でクベを呼び出すと、見事にクベを倒してみせた。この知らせを聞いたパトレオは「エリアン教の帰化事業に再び弾みがつくだろうが、まだ南側のルツム族が残っている」と言った。ルツム族帰化事業はトリーナ騎士団が担当していたが、その精鋭兵力の多くはサウニール要塞に派遣されていたため、難しい局面に置かれていたのだ。

 

▲ ナマズマンを退治する冒険者

 

▲ マンチーニはすでにカルフェオンに帰化したナマズマンだった。

 

▲ ナマズマンのボス、クベ

 

冒険者はルツム監視警戒所へ行き、指揮官「エリンケー・ビサミン」に会った。彼はとても年老いた老人で、指揮下にいる無能な兵士たちに腹を立てていた。さらに到着した冒険者まで怒鳴りつけてきたため、冒険者はとりあえず周囲の兵士に何が起こったのかを聞かざるを得なかった。

 

番兵をしていた兵士は「カルフェオンの英雄」である冒険者に気付くと、これで助かったと喜んだ。そして、ビサミン指揮官がかつて偉大な人物であったことは認めるが、ルツム族は強すぎると言い、どうか自分たちを助けてほしいと懇願した。冒険者はこの提案を喜んで受け入れると、兵士たちの代わりにルツム族駐屯地を討伐し、ビサミンには自分と兵士が「共に」ルツム族を退治したと報告した。

 

しかしビサミンは、その報告が嘘であるとすぐに見破った。少し前までルツム族を見ただけでぶるぶる震えていた兵士たちが、突然勝利を収めるはずがなかったからだ。ビサミンは冒険者に向かって「非常に図々しい」と兵士たちに対するもどかしさをぶつけた。そして最近妙にマンシャゴブリンたちが乱暴になってきたため、次の任務として西の森にいるマンシャゴブリンの族長に会ってみるようにと言った。彼はもともと人間と言葉が通じるゴブリンだった。

 

▲ 冒険者まで怒鳴りつけるエリンケー・ビサミン

 

▲ ルツム族を討伐した冒険者

 

マンシャの森のゴブリンの族長「マンシャ」は、山の中のある小屋にいた。マンシャは人間に友好的なゴブリンで、エフェリア港のフィラベルト・パラーシとシャカトゥ(バレンシアのシャカトゥ村で登場することになるゴブリン)のように、いわゆる「成功したゴブリン」とも知り合いのようだった。しかし、あとになって分かったことだが、そのときマンシャは傲慢で若いゴブリンに族長の座を奪われた状態だった。最近になってマンシャゴブリンたちが乱暴になったのも、族長が変わったためだった。

 

マンシャは冒険者に若くて乱暴なゴブリンを懲らしめてほしいと頼んだ。冒険者は言われた通りに「族長マンシャの名で」若いゴブリンたちを一つずつ懲らしめていき、これによってパラーシの交易路を脅かす存在は全て整理された。

 

フィラベルト・パラーシとの約束を果たした冒険者がエフェリア港に戻ろうとしていたときだった。どこで聞きつけたのか、ナマズマンとルツム族の件を解決したという冒険者の知らせを聞いたパラーシが、自らマンシャの森を訪れてきた。マンシャゴブリンとの仲裁を手伝うためだった。

 

▲ マンシャゴブリンの前族長マンシャ。彼は人間に友好的なゴブリンだ。

 

しかし、すでにマンシャの森の一件まで処理してしまった冒険者の能力にパラーシは感嘆した。彼は「次は自分が約束を守る番だ。トレント村のリクターという人物に手紙を送ったから彼女に会ってみるように」と言った。

 

冒険者はトレント村でリクターを一目で見分けることができた。彼女は遠くからでも目に付くほど真っ赤な髪を二つに結っていたからだ。彼女は冒険者を見ると、「あなたがパラーシ様がお話していた人か。カルフェオンのど真ん中でエリアン教団の禁書を探すとは、命が惜しくないのか?」とぶつぶつ呟いた。そして冒険者に「パラーシ様のお願いだから探してはみるが、見返りとして村に必要なエントの木材を持って来てほしい」と言った。

 

本来エントの木は、トレント村の村長セルビアンカが神聖視している「古い森の精霊」だった。このため、リクターは伐採に苦労していたのだが、村と何の関係もない冒険者は村長の目を盗んでエントの木を狩った。冒険者が木材を手に入れてきた頃には、すでにリクターが禁書を手に入れていた。冒険者は苦労して手に入れたこの禁書を持って、カルフェオンのネラ・エンカロシャーのもとに戻った。

 

▲ エントは生きて動く巨大な木の種族だ。

 

▲ エントの木材を受け取り、禁書を持ってきてくれたリクター


カルフェオン都市

明かされる禁書の内容、黎明騎士団とエンカロシャー家との関係

 

 

ネラ・エンカロシャーは、禁書を持って帰ってきた冒険者を歓迎した。そして自分が言った通り、フィラベルトの能力はやっぱりすごかったと言いながら禁書を広げた。絶対にするなと言われると、やりたくなるのが人の心理なのだろうか?しかし、好奇心いっぱいの表情で本を読んでいたネラの表情が少しずつ曇っていった。

 

本を読んだネラは、当惑を隠そうとして口ごもった。そして、「こんなにでたらめな本を読んだのは初めてだ。早くこの本を処分するように」と言った。しかし、彼女がつぶやいた独り言は、冒険者の脳裏に深く刻まれた。

 

「こ……こんな話で善良な民をたぶらかしたところで、エ……エリアン様が真理へと導いてくださるはず……」

 

冒険者は、むしろ本の内容をもっと知りたくなった。それに、本来の依頼主はネラではなくエンリック・エンカロシャーであったため、必ずしも処分しなければならない理由もなかった。そこで冒険者は本を捨ててくるふりをしてネラの視野から消えると、誰もいない所でこっそり密かに本を開いてみた。

 

禁書 1章. 影の騎士団の起源

影の騎士団は、今や歴史から消された秘密組織、「黎明騎士団」にその起源がある。黎明騎士団は古代の光の教えに従っていた人々で、彼らはどの時代にも闇の力が存在してきたという事実を知っていた。(中略)

 

禁書 2章. ベルモルンの登場と黎明騎士団

しかしベルモルンの登場後、全大陸が脅威に晒されると、黎明騎士団は自分たちの存在を公にし、各国に協力を要請して連合軍を立ち上げ、ベルモルンを討伐した。しかし、倒れたベルモルンは消えることなく、生き残った黎明騎士団員たちに大きな魂の傷を残した。そしてベルモルンの残骸を封印する監視塔に駐屯していた騎士団員たちは、徐々に好奇心を持ち始めたことにより闇の力に侵食されていった。(最初はその力を研究して利用するという目的で闇の力に手を出しはじめたが、たちまち願いを叶えてくれるという強い力に魅了されるようになった)

 

禁書 3章. 黎明騎士団の没落

一方、黎明騎士団の強大な力を目の当たりにした各王国は、世間に現れた黎明騎士団に対して牽制と懐柔を画策した。黎明騎士団の最後の団長が自分たちは公式的にどの国の肩も持たない中立の立場だと表明した直後、カルフェオンの騎士団本部が国家の転覆を企てているという文書が発見され、これを口実に騎士団は強制解散させられた。さらに、これを説明しようとした騎士団長がカルフェオンで暗殺されたことにより騎士団は完全に崩れ、血の粛清が続くことになった。

 

禁書 4章. 光明の兄弟会

しかし彼らは完全に姿を消すことはなく、一部はエリアン教に改宗して光明の兄弟会という名を掲げ、次第に強い勢力を成していった。そして極少数は世を逃れ、本来の古代知識を探して守護する秘密守護団となり静かに活動し始めた。また、ベルモルンの封印を守っていた騎士団員たちは自らを影の騎士団と名乗り、独自の活動を始めた。封印からのささやきと戦いながら闇の力を研究していた彼らは、カーマスリビアから追放されたベディル族と接触し、太初の闇に関する知識を得て、自ら闇に変わって永遠の命を得ることになった。そして結局、ベルモルンのささやきを受け入れ、ベルモルンとクザカを崇拝するようになった。彼らは光明の兄弟会と交流して「光と闇は一つ」という秘密教理に従い、双方共に表面的にはエリアンと光の神を崇拝している。

 

光と闇は一つであり、再び一つにならなければならない。

 

この文書によると、黎明騎士団の一部(監視塔に駐屯していた者たち)はベルモルンとの戦闘後、闇の力に堕ちてしまった。しかし、大半の黎明騎士団はまだ健在であり、彼らの力を妬んだ王国は黎明騎士団を懐柔しようとして失敗すると、国家転覆を測ったという濡れ衣を着せ、粛清した。結局、黎明騎士団は光明の兄弟会、秘密守護団、影の騎士団の三つの分派に分かれてばらばらになり、その中でエリアン教を率いている光明の兄弟会と影の騎士団は、表面的にエリアンと光の神を崇拝しながら実際には闇の教理を崇拝していた。

 

この文書を見た冒険者は、動揺を隠すことができなかった。まず、現在エリアン教は闇を崇拝する者で溢れているという事実、そして黎明騎士団がこうなった背景には、彼らを妬んだ王国の粛清も大きく作用したという点のためだった。こうしてエリアン教と影の騎士団の衝撃的な秘密を知った冒険者は、事実を直接確認するためカルフェオンの地下監獄へと向かった。そこはかつて黎明騎士団が権力を妬んだ人々から拷問を受け、死にかけた場所だった。

 

▲ 冒険者は、禁書の実情を確かめるためカルフェオンの地下監獄へ向かった。

 

冒険者はカルフェオンの地下監獄を隅々まで調べた。すると、ある拷問器具に何か怪しい文章が書かれているのを発見した。

 

「救いの像の下に団長が倒れたその日、この地に残された最後の良心も同時に倒れた。お前たちがどんなに黎明を止めようとしても、たとえ我々が皆死に絶えたとしても、闇が昇る太陽は決して止められない。我々の真実は、結局勝利を迎えるだろう」

 

この文章には「黎明」という単語が記されていることから、当時、無念にも粛清された黎明騎士団員が記録したものであることは明らかだった。しかし、冒険者と一緒にいた闇の精霊はここで「救いの像」という単語に注目した。救いの像は現在、カルフェオン広場の噴水に設置されている彫刻だった。

 

冒険者はすぐに救いの像へと向かった。救いの像の周辺は、いつもと変わらず歌を歌う孤児たちの合唱団とこれを見物する貴族たちで溢れており、賑やかな雰囲気に包まれていた。しかし冒険者は気にも留めず、救いの像の下を隈なく探し、ついに石碑の後ろに小さく刻まれている文字を発見した。

 

「卑劣なならず者エンカロシャーの剣に倒れた、正義で名誉あるカリウスを称えて」

 

驚くべきことだった。これは、黎明騎士団長の無念の死の背景にエンカロシャー家がいたことを裏付けていた。黎明騎士団の粛清と堕落の原因の一つにエンカロシャー家が関係していたのだ。

 

 

▲ 冒険者はかつて黎明騎士団が粛清された地下監獄と救いの像を隈なく調べた。

 

闇の精霊は、この事実を知ると満足そうにクスクス笑った。エンリック・エンカロシャーが罪に導かれるように禁書を望んだのだと。冒険者がその事実をエンリック・エンカロシャーに伝えるために禁書を彼に渡すと、エンリックは望んでいた禁書を手に入れたと大喜びし、その内容をゆっくりと読んでいった。

 

冒険者は、先祖が犯した罪を知ってエンリックが驚くに違いないと思った。しかし、エンリックは全く違う姿を見せた。彼はむしろ、このような異端を根絶した祖先に感謝し、冒険者には本の内容を頭の中から消せと命令した。

 

冒険者は依然としてすっきりしない気分を隠すことができなかった。するとエンリックはそんな冒険者を見て、巻物を差し出した。彼は、「異端には絶対に同情するな。これを読めば考えが変わるだろう」と言った。

 

最後の騎士団長カリウスの文書(?)

 

(前略)…聞きまわって調査した末に、我々はヘッサの魔女に会うことができた。ヘッサ・マリーとして知られる彼女は、かつてベルモルンに協力してクザカを召喚した者であり、クザカから永遠の命をもらったと伝えられてきた。我々はヘッサ・マリーにクザカを召喚するための儀式を教わって準備した。しかし、もっとも大切なものが一つ残っていた。クザカに捧げるべき生贄。我々は、クザカを呼び寄せる以前のヘッサ・マリーのような、強い魔力を持った女性を探さなければならない。これが我々の最優先の課題だと言える。(後略)

 


ヘッセ聖域

ネラ・エンカロシャーを探して

 

 

エンリックがくれた文書によると当時、黎明騎士団はベルモルンだけでなく腐敗の神「クザカ」も召喚しようとしていた。つまり、このことを知ったエンカロシャー家としては騎士団長を暗殺せざるを得なかったのである。真実がどうあれ、冒険者は一旦忘れることにした。重要なことは現在、影の騎士団と関係のある者がカルフェオンとエリアン教に溢れているという事実だった。

 

ところが、よりによってその頃、ネラ・エンカロシャーが大学の授業に出席せず、行方不明になっているという知らせが耳に入った。姪を捜してほしいとエンリックに頼まれた冒険者が彼女の行方を捜し回っていると、司祭レオナから大学付近にいる学生たちと一緒にいる彼女を見たという情報を得ることができた。

 

レオナによると、最近ネラからヘッセ聖域の魔女についてよく質問を受けたという。しかし、魔女に関する記録はあまりにも昔のもので事実かどうか定かではないため、現在は全て消えてしまったと答えたが、彼女は信じていない様子だったらしい。この話を聞いた冒険者は、もしかしてそこに行けばネラを見つけられるかもしれないと考え、ヘッセ聖域へと足を運んだ。

 

▲ レオナからネラがヘッセ聖域に行ったという情報を聞いた。

 

冒険者はヘッセ聖域の入口で「ベーカー」というソーサレスに会った。ネラから「ヘッサ・マリー」というクザカを呼び出したとされる伝説的な黒い魔女について聞かれたベーカーが「それは存在しない人物だ」と答えたところ、ネラは勝手に聖域内に入っていったという。

 

ヘッセ聖域は死んだ骸骨たちが生きている場所で、一種の呪われた地域だった。ネラが一人で震えながらここに入っていったという話を聞いて冒険者は焦った。そのとき、闇の精霊がヘッセ聖域の奥深くにある小屋で人の痕跡を感じ、冒険者は闇の精霊の案内に従って急いでそこに進入した。

 

しかし、そこにはネラではなく巡察中に道に迷った一人の警備兵の姿があった。彼は骸骨の目を避けて体をすくめたまま小屋近くの岩の後ろに隠れていたが、近づいてくる冒険者を見て安堵のため息をついた。ネラと面識があるという警備兵は、冒険者が骸骨を退治してやったおかげで無事に脱出することができた。

 

警備兵は息を切らせながら、自分が霧の中でネラに会ったときにベア村の「ジェンセン」を紹介してやったのだと話した。事実かどうかは不明だが、ジェンセンは村で唯一本当に黒い魔女を見たと主張する人物だった。

 

▲ ヘッセ聖域は骸骨が蠢く危険な場所だ。

 

▲ 道に迷った警備兵を助けて、ネラの行方に関する二つ目の手がかりを見つけ出した。

 

ジェンセンは、ベア村の小さなシャイ族だった。彼は冒険者からネラの話を聞くと呆れた様子で、「あの役に立たないヴァルキリーのことか?あいつを助けたせいで自分の武器を無くしてしまった!」と言った。そして失くした武器を探してくれれば口を開くという条件を出した。

 

冒険者はジェンセンが本当に魔女を見たかどうか疑わしい状況で、このような条件まで提案してきたことに多少困惑した。しかし、仕方なく彼の口を開くためにヘッセ聖域の骸骨を退治し、ジェンセンの武器と盾を取り戻した。するとジェンセンは、ようやくネラに関する話をしてくれた。

 

警備兵の紹介を受けてベア村にやってきたネラは、いきなりジェンセンに大金を渡すと黒い魔女を見た場所へ案内してほしいと言った。まさに世間知らずで、お金持ちのエンカロシャー家のお嬢さんらしかった。ところがジェンセンも、唯一自分の言うことを信じてくれるネラの言葉にいい気になり、一緒に魔女の礼拝堂に向かうことになった。ただここで問題が生じた。途中で骸骨たちに包囲されて戦っている間に、ネラが一人で礼拝堂に向かってしまったのだ。

 

▲ 幼いジェンセンは本当に黒い魔女を見たのだろうか?

 

話を聞いた冒険者は、存在もしない魔女の話を持ち出してネラを騙して危険に陥れたとジェンセンを責め立てた。しかしジェンセンは、本当にそこで魔女を見たと言い張り、悔しそうに大声で叫んだ。そして自分もただ逃げたのではなく、村長に助けを求めたため、今頃ネラを救出しているはずだと言った。

 

冒険者はジェンセンのその言葉に希望を持ち、ベア村の村長「リック・ベア」に会いに行った。しかし村長は魔女の話を聞くと、うんざりしたように首を振った。村長の話によると、ジェンセンの話を聞いて警備兵を送ったところ、みな恐怖心だけ植え付けられて帰ってきたという。たとえ魔女の話が本当だったとしても、ヴァルキリーの少女がたった一人で生き残れるはずがないと話した。

 

しかし、冒険者は諦められなかった。なぜならその瞬間、闇の精霊がヘッセ聖域の深部から強力な闇のオーラを感じたからだ。そこで冒険者と闇の精霊は、そのオーラを辿ってジェンセンが話していた礼拝堂に向かった。するとそこには、なんと本当に美しい黒い魔女ヘッサ・マリーの姿があった。冒険者は伝説として聞いていたその光景に言葉を失ったが、すぐさまヘッサ・マリーを退治して近くの木の後ろに隠れて震えているネラを見つけ出した。

 

冒険者はネラにカルフェオンへ戻るようにと言った。しかし、ネラは頑なに聞き入れなかった。彼女は魔女が実在することを知った以上、最後まで真実を暴くとし、放棄された修道院の「バチョー」に会いに行くと言った。そして、助けてくれた恩返しをしたいが今は何も持っていないので、自分を見捨てて逃げたジェンセンに渡した依頼費を代わりに受け取るようにと話した。

 

▲ 伝説のヘッサ・マリーは、本当に実在する人物だった。


放棄された修道院

バチョー司祭の秘密と最初のヴァルキリー、エンスラー

 

 

ところが、再び問題が起こった。冒険者がジェンセンから依頼費を返してもらおうとしていたとき、ネラが姿を消したのだ。また一人で勝手に放棄された修道院に向かったのだろう。「バチョー司祭がどんな人物なのか分かっているのか?」こうして冒険者はネラを追って放棄された修道院へと向かった。

 

放棄された修道院は、荒涼そのものだった。修道院の古い壁はほとんど崩れ落ちており、不気味な木が四方に伸び不気味な雰囲気を醸し出していた。しかし冒険者は、そこで人の気配を感じた。気配の正体は、怪しい司祭の一行だった。その中には珍しく獣人族の司祭もいたが、その人物こそがネラが探していた「バチョー・ラダーリッシオ司祭」だった。

 

冒険者はバチョー司祭に赤い髪のヴァルキリーの少女を見たことがないかと尋ねた。しかし、バチョー司祭は「何のことか分からない。ここは本来よそ者があまり来ない場所だ」と言った。冒険者は彼の言動が怪しいと考えたが、闇の精霊もやはり周辺で強い闇の気配を感じていた。

 

 

▲ バチョー司祭は何も知らないとしらを切った。

 

闇の精霊が強い闇の気配を感じたのは、そこからさほど遠くない場所にある井戸だった。それは現在使われていない枯れた井戸で、代わりにはしごが一つ置かれており、冒険者はそこで輝くヴァルキリー神聖大学の装飾を見つけ出した。

 

冒険者は司祭らの目を盗み、こっそり井戸の中に入っていった。すると驚くことに、そこには井戸の中とは思えないほどの巨大な洞窟があり、何人かの影の騎士団が黒い頭巾をかぶって歩き回っている様子が見えた。放棄された修道院の地下は、なんと影の騎士団の隠れ家だったのだ。

 

集まって何やらひそひそ話し合っている影の騎士団を背に、冒険者は洞窟の奥まで入っていった。この中のどこかにネラがいるかもしれない。そして洞窟の反対側の出口まで行くと、そこで「ダビー」という緑色のゴブリンに出会った。

 

 

▲ 放棄された修道院で怪しい井戸を見つけた。

 

▲ 井戸の下は影の騎士団の隠れ家だった。

 

ダビーは不安そうに両手で身体を抱きかかえながら辺りをうろうろしていた。彼は赤毛の少女を見たかという冒険者の問いに対し、自分が彼女を見たかどうか教える代わりに、洞窟の中に連れていかれた友人を探してほしいと話した。

 

冒険者は再び洞窟に戻り、そこでダビーの友人と見られる緑色のゴブリンを発見した。しかし彼はすでに息絶え冷たくなっており、その身体に残された傷跡は彼がどのような仕打ちを受けたのかを物語っていた。

 

冒険者は込み上げる吐き気を堪えながらダビーのところに戻り、友人の訃報を伝えた。するとダビーは絶望的な表情で泣きじゃくり、実は赤髪の少女も見たことがないと打ち明けた。冒険者はダビーに騙されたことに気付いていたが、事情が事情なだけあって何も言うことができなかった。

 

 

 

▲ ダビーの友人は、すでに無残にも生贄として捧げられていた。

 

しかし、ダビーの友人の姿をはっきり覚えているという闇の精霊によると、そのゴブリンの無残な状態からして、単なる捕虜ではなく何か「儀式を執り行ったような」感じだったという。つまり、この隠れ家は一種の生贄を閉じ込める場所だったのだ。闇の精霊はこの付近に影の騎士団の祭壇のように重要なものが確かにあるはずだとして、徹底的に調査しようと言った。それなりに一理ある闇の精霊の分析を聞いた冒険者は、洞窟内部にいる影の騎士団を退治していき、怪しい文書を入手した。

 

その文書には「放棄された修道院に潜入している光の兄弟会の司祭に生贄を引き渡せ」という文章とともに、カルフェオン寺院へ行く日付と必要な生贄の数が記されていた。「放棄された修道院に潜入した光の兄弟会の司祭」という部分を見てバチョー司祭を思い出した冒険者は、急いで井戸の上に出るとチョー司祭に文書を突きつけ追及した。

 

バチョー司祭は、これ以上しらを切ることができなかった。諦めるように俯いた彼は、静かに水を一杯飲んだ。そして悲しそうな瞳で冒険者を見つめながら、「エンスラー」という赤い髪の美しいヴァルキリーについて語り始めた。

 

最初のヴァルキリー、エンスラーに関する記録

 

ヴァルキリー部隊は、エリアンの加護を受けて創設された。その歴史は決して長くはないが、どの戦争でも常に際立った存在感を見せてきた。最初のヴァルキリーはエンスラーの伝説から始まるが、カルフェオン騎士団に所属していたエンスラーは、長くてふわっとした赤毛の騎士だった。彼女はどこにいても目立つ存在だったが、それは自身の体ほどの大きさのランスと大きな盾を持ち歩いていたからだった。そして彼女は、高い神聖力を必要とする見慣れない動きのスキルを自由に使いこなした。

 

エンスラーの能力に驚かされたエリアン教は、エンスラーの別名である「ヴァルキリス」という名でヴァルキリー教本を編纂し、ヴァルキリーの養成に力を入れた神聖大学を創立した。神聖大学は、エリアン教傘下の機関でひたすら完璧なヴァルキリーを養成することだけに重点を置いていた。エンスラーは神聖大学の指揮官になったが、思い通りにできることは何もなかった。エリアン教はヴァルキリーとして養成される少女を選出する過程で非常に厳しい基本素養を提示し、何か一つでも欠けている者は容赦なく追い出され、不当な扱いを受けることもあった。エンスラーはエリアン教のやり方に同意していなかったが、その事実が伝わることは決してなかった。

 

試練を経てようやく揃ったヴァルキリー部隊に下された最初の特命は、カルフェオン寺院に現われた不完全なクザカを完全に封印することだった。しかし、前夜にエンスラーに密かに伝えられたバチョー・ラダーリッシオ大司祭の秘密指令には、全く違う指示が下されていた。「全ての混沌がエリアンを崇拝する。ヴァルキリーの純粋な血を生贄に、クザカと現身せよ」

 

カルフェオンのクザカ神殿にたどり着いたヴァルキリー精鋭がクザカに立ち向かい始めたとき、エンスラーの葛藤は高まった。結局、エンスラーはエリアン教教徒の意思に背いて、ヴァルキリー精鋭と共にカルフェオン寺院に姿を現したクザカを完全に封印する。そしてエンスラーは最後の言葉を残して消えた。「正義は頭に、エリアンは胸に、理念の天秤はただランスの先に…」

 

バチョー司祭は当時、エンスラーに対して特別な思いがあり、彼女の影になることを願っていた。そのため最初のヴァルキリーになる彼女のそばに立とうと、教団の最高大司祭にまで上り詰め、彼女を世界で唯一無二の光にするため努力した。当時、彼はエリアン教に対する信頼を高めるため混乱を引き起こそうとしたが、これにエンスラーとヴァルキリーを利用してクザカを現身させようとした。バチョー司祭は、これがエンスラーのための道だと考え、彼女がクザカを打ち破り、完全な光になることを望んだ。しかし、彼女はクザカを封印した際の戦闘で犠牲になり、バチョー司祭は修道院で生涯をかけて懺悔しようとしたが、影の騎士団はそんな彼を絶対に放さなかった。

 

そうして現在、放棄された修道院の生贄は光明の兄弟会が供給し、影の騎士団が管理していた。バチョー司祭はその中で利用されている失敗した司祭だった。何の力もない彼は、カルフェオン寺院に向かう生贄たちを止めることはできなかった。こうした事実を打ち明けた彼は、ついに冒険者に「どうかみんなを助けてほしい」と頼み始めた。

 

▲ パール衣装であるサンシュヴァリエセットは最初のヴァルキリーであったエンスラーにちなんだものだ。


カルフェオン寺院、セレンディア神殿

クザカを封印したイレズラ

 

 

闇の精霊と冒険者は、自分の過ちを合理化しようとするバチョー司祭の態度にうんざりした。彼は赤髪のネラを見て、かつてのエンスラーを思い出したのか、彼女にもカルフェオン寺院の実状について教えたようだった。これを知った冒険者はカルフェオン寺院に行き、もう一度ネラに会ってみることにした。

 

冒険者がカルフェオン寺院に到着すると、何やら話し声が聞こえてきた。どうやらそこには、ネラの他にも見慣れた者たち何人か一緒にいるようだった。よく見るとそこにいたのは、冒険者が以前出会った秘密守護団、マルタ・キーン、ヤーズ、ラフィー・レッドマウンテンだった。ネラがいつの間にか彼らを雇っていたのだ。

 

ネラを訪ねた冒険者は安堵し、秘密守護団と今後の計画について話し合った。マルタ・キーンによると、カルフェオン寺院はクザカが閉じ込められている「果てしない闇」への入り口の一つらしいが、問題は現在、封印石があるべき場所にないということだった。

 

▲ 冒険者はカルフェオン寺院でネラだけでなく秘密守護団とも再会した。

 

古代の記録によると、その封印石は「エダナ」という古代人が神殿を封印するために使った、絶対に破壊されることのない神秘の石だった。するとラフィー・レッドマウンテンが以前カルフェオン寺院を襲った盗賊に会ったことがあると切り出した。その愚かな盗賊がサイクロプスに出くわしてしまい、盗んだものをすべて捨てて逃げた話を聞いたことがあるというのだ。

 

冒険者はこの話を聞くと、エントの森近くを彷徨うサイクロプスを退治した。そして、サイクロプスの匂いがするズボンから不思議なオーラを放つ石を一つ探し出すと、マルタ・キーンの案内に従ってカルフェオン寺院の奥地にある「儀式の部屋」の入口へと向かった。

 

ところが、マルタ・キーンが案内した場所には、入り口の代わりに身の毛がよだつような蛇二匹がフードをかぶった男の周りを取り囲んでいる不気味な石像が立っていた。マルタ・キーンはここが入り口だと言い、その石像を注意深く動かした。すると蛇の石像がシャーシャーと音を立てながら激しく動き回り、目の前に巨大な広場へと向かう入り口が現れた。

 

▲ サイクロプスを打ち破り、カルフェオン寺院の消えた封印石を取り戻した。

 

▲ カルフェオン寺院の隠れた儀式の部屋の入り口

 

広場にはすでに多くの影の騎士団が集まっており、血のように赤い謎の液体で満たされた中央水槽には腐敗の神クザカがすでに半分ほど現身していた。冒険者は持ってきた封印石を急いで元の場所に置こうとしたが、すでに影の騎士団の目はすべて冒険者に向けられていた。

 

冒険者はクザカが噴き出すものすごいオーラと影の騎士団の妨害で苦戦を強いられた。このままでは封印石を戻すどころか、冒険者の命すら危うい状況だった。ところがその時だった。どこからか銀色の茎が伸びてきて、クザカの両腕と胸、首を貫いて固定し、クサガの動きを封じてしまった。もがくクザカの前に現れたのは、白いフードをかぶった魔女のような女だった。彼女は次元の扉を悠々と通り抜けて、颯爽とその姿を現したのだった。

 

冒険者は、その驚くべき光景をただ茫然と見つめるしかなかった。その魔女の力に驚いたのはクザカも同じだった。白き魔女は手を伸ばしてクザカの魂を吸収すると泣き叫びながら深淵の中に消えていくクザカの上に巨大な古代キューブを落とし、クザカが召喚された血溜まりを防いでしまった。

 

▲ 儀式の部屋の内部。遠くにクザカの巨大な手が見える。

 

▲ 腐敗の神、クザカ

 

▲ 白き魔女(イレズラ)の登場

 

▲ クザカの魂を吸収するイレズラ

 

ひとしきり騒動が終わったあと、ぼーっとしている冒険者に謎の魔女が顔を向けた。そして彼女は冒険者に一言、決して忘れることができない言葉を残した。

 

「久しぶりね。私のことを覚えている?すべて忘れたなら、それでもいい…。記憶が戻ったら、私を訪ねてきなさい。待っているわ」

 

魔女は謎の言葉を残し、黒い次元の扉の中に消えていった。マルタ・キーンも目の前で突然繰り広げられた光景に頭が混乱しているようだった。キーンは、「実は自分に封印石に関する情報を教えてくれたのは、まさにあの女性だった。彼女についてはメディアから来たソーサレスという程度のことしか知らない」と言った。

 

彼女はどうして古代の神を相手にあのような力を発揮することができたのか。そして、魂を失った神はどうなるのだろうか。彼女の目的は?そして、冒険者と彼女の関係は…?

 

▲ 白き魔女は一体なぜこんなことをするのか?

 

一瞬にして多くの疑問が生じ、不安が高まった。これはすべて、単なるエリアン教と光明の兄弟会、影の騎士団だけの問題ではなかったのかもしれない。その瞬間、マルタ・キーンの顔が蒼白になった。クザカの世界につながる通路は、実はカルフェオン寺院だけにあるわけではなかった。セレンディアにある古代神殿の存在を知っていた彼女は、そこの封印石も今すぐ確認する必要があると考えたのだ。

 

冒険者はマルタ・キーンの指示通り、セレンディア神殿近くにいる「ホーコン司祭」に会いに行った。冒険者は彼と一緒にセレンディア神殿の奥深くに入って封印石の有無を確認したが、驚くことにセレンディア神殿も本来封印石があるべき場所が崩れ落ちている状態だった。

 

この状況を目の当たりにしたホーコン司祭は、驚きを隠しきれない様子だった。世界が脅威に襲われる前に、今すぐこの事実を知らせるべきだった。ホーコン司祭は冒険者に「すぐにカリス議会にこの事実を知らせなければならない」と言った。

 

カルフェオンに到着した冒険者は、息を切らしながらカリス議会の中に飛び込んでいった。厳重な警備をしていたヴォルクスも止めることができないほどの勢いだった。議会長のヘルマン・フェレシオは、呆気にとられた表情で冒険者を見つめると「何事か?」と聞いた。そして冒険者の説明を聞き世界にクザカの脅威が迫っていることを直感した彼は、緊急議会を招集することに決めた。

 

▲ セレンディア神殿を調査して結界が崩れたことを確認したホーコン司祭

 

▲ カリス議会長ヘルマン・フェレシオは緊急議会を招集することに決めた

 


[GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編

 

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