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GMノート [GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編
黒い砂漠 2021-09-03 18:00
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。

原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=232671&site=black

 

カルフェオン地域のストーリーは、セレンディア分岐1、2、3から繋がっています。そのため、セレンディアでどの分岐を選択するかによってカルフェオンで歩むことになるストーリーは三つに分かれますが、分かれた分岐は一つの共通したストーリーに帰結して終わりを迎えます。

 

そこで今回は、三つのストーリー分岐のうち、一つ目の物語を詳しく見ていきます。この分岐は、三つの分岐の中で最もメインとなるストーリーで内容もボリュームがあり、動画も多く盛り込まれている分岐と言えます。

 

具体的な内容としては、セレンディア分岐1でベルモルンがハイデルの侍従長ジョルダインの体を手に入れた後の話になります。もし以前のストーリーが思い出せない場合は、セレンディア地域・上編をご参考ください。

 

▶黒い砂漠 ストーリー#1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

 

※ メイン依頼、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐が出てくるのは、ユーザーの選択に応じてエピソードが異なる部分です。

※ ストーリーの展開上、若干脚色している部分がありますが、ゲーム内の設定には支障ありません。

 

 

■ カルフェオン分岐1 - ベルモルンの復活後


デルペ騎士団城

カルフェオンへの入国許可を受け、秘密守護団の正体を知る

 

 

セレンディア分岐1でベルモルンがハイデルの侍従長ジョルダインの体を手に入れたが、完全に復活することはできなかった。だがその後、闇の精霊は「ジョルダインの体を手に入れたベルモルンが、どこに向かったのか分かるような気がする」と言い、カルフェオンに足を踏み入れるための関所である「デルペ城」へと冒険者を連れて行った。

 

カルフェオンは、かつてケプランとハイデルを武力で占領したほど強い国力を誇る国であり、カルフェオン地域に入ろうとする者は必ずその強大な国力を象徴するデルペ城で入国審査を受ける必要があった。

 

ところが冒険者がデルペ城に到着すると、そこは混乱に包まれている様子だった。ハーピーたちが群れをなして城を侵略したため、兵士たちがこれを防ぐため奔走していたのだ。現在、デルペ城は正式な入国審査を行う余裕がない状態であり、入国審査を簡易化するため、たった一人の貴族を身元保証人に立てる方法をとっていた。このため、冒険者は派遣司祭クリストファー・バーカントの助言通り、マーガレット団長のもとへと向かった。

 

▲ カルフェオン地域の境界であるカランダ尾根に位置するデルペ騎士団城

 

マーガレット団長は、城壁の上でハーピーたちと戦闘中だった。マーガレットは冒険者にハーピーを追い出すのを手伝ってくれれば、デルペ城の貴族であるウィリアー軍長を紹介してあげようと言った。

 

カルフェオンに入るためにこれといった方法がなかった冒険家は、マーガレットの提案を受け入れた。すると冒険者は、作戦会議室に入り大至急暗号で書かれた作戦指示書を伝えるという任務を任された。ところが、冒険者が指示書をマーガレットに渡した瞬間だった。突然大きなハーピーが飛んでくると、指示書を奪い去っていったのだ。

 

マーガレットは自責する冒険者を慰め、「今は正面突破するしかない」と言うと、墜落したハーピーを調査して手掛かりを探してほしいと頼んだ。そうして冒険者が倒れたハーピーたちの身体を調べていると、謎の言語で書かれた文書を発見した。文書を受け取ったマーガレットは、「ハーピーたちのこのような文字を見たのは初めてだ」と言って驚いた。そして冒険者に感謝の意を表すと、約束通りに軍長を紹介してくれた。

 

 

▲ ハーピーとの戦いで慌ただしい様子のデルペ城

 

一方、ブレゴ・ウィリアー軍長は大きな事件を経験したばかりで、頭が混乱した状態だった。冒険者が自身を「ジョルダインを追っている者」と名乗ったところ、これを聞いたウィリアー軍長はとても驚いた様子で、ジョルダインを追う人物を今日だけですでに二人見たと話した。

 

驚くべきことに、ジョルダインはすでにデルペ城にやって来てウィリアー軍長を脅し、カルフェオンに宣戦布告をしていたのだった。ハーピーにデルペ城を攻撃させたのもジョルダインだったが、彼は影の騎士団の力を武器にカルフェオンを灰の山にしようとしていた。

 

ウィリアー軍長によると、先ほど若い男性と一人のシャイがこの辺りでジョルダインを探していたという。軍長は「どうやら彼らはカランダ尾根の中腹に向かったようだ」と話し、冒険者のカルフェオン入国を許可してくれた。この話を聞いてその男とシャイが「エダン」と「ヤーズ」であると直感した冒険者は、すぐにカランダ尾根の中腹へと向かった。

 

▲ ウィリアー軍長に宣戦布告をするジョルダイン(ベルモルン)

 

冒険者は、山の中腹でエダンとヤーズを発見した。エダンは以前ベルモルンの復活を阻止しようとして負った傷のせいでまともに歩けない状態だったが、ヤーズが彼を治療し、看病してくれたのだった。

 

エダンとヤーズは再び現れた冒険者の姿を見て驚いたが、一種の信頼感を感じたようだった。彼らはベルモルンの復活が完全ではないものの、これから彼の力はますます大きくなるだろうと懸念していた。そして自分たちが、世間に知られてはならない秘密を守る団体「秘密守護団」であることを打ち明けた。彼らがどうしてこれまで必死にベルモルンを阻止しようとしていたのかが明らかになった瞬間だった。

 

エダンは、冒険者に宿った力(闇の精霊)もベルモルンと同じ闇の力だと教えてくれた。すると冒険者についていた闇の精霊は激しく動揺した様子で、エダンは「嘘」をついていて、自分を引き剥がせば冒険者はすぐ死ぬと脅した。

 

闇の精霊のオーラを感じたエダンは「冒険者にはまだ機会が残されている。だが、冒険者についている闇の力とベルモルンの力は本来同じ力だ」と話した。さらには、むしろ似たような性質のため、互いに衝突することがあるという。そしてエダンは冒険者に「現在オーウェンが西の巨大農場に向かっているため、彼女を助けてほしい」と頼んだ。

 

 

▲ 傷を負ったエダンと彼を治療するヤーズ

 

▲ 自身が秘密守護団であることを明かすヤーズ


カルフェオン、カルフェオン北部

ジョルダインを追跡して紅炎の起源を呼び出す

 

 

冒険者は、彼らの頼み通りカルフェオンの北部小麦農場の所有者「ノーマン・レート」に会い、オーウェンがこの農場に来たことがあるか聞いてみた。ノーマン・レートは「自分もここに出入りする人を全て把握しているわけではない」と言いながら出入り記録簿を調べてくれたが、現在村にオーウェンという者はいないとのことだった。代わりに彼女は、考古学者「マルタ・キーン」が以前オーウェンに会ったことがあると話していたので、村にいる彼女を訪ねてみるようにと言った。

 

マルタ・キーンは、秘密守護団の存在を知る冒険者を見て、なぜオーウェンを探しているのかをすぐに理解した。そして、自分のことを秘密守護団よりも優雅で知的なことをする者だと述べ、エダンのように卑怯な奴とは絶対に一緒に仕事をすることはできないと言った。二人の間に何があったのか分からないが、少なくとも仕事のやり方は完全に違うようだった。

 

一方、オーウェンは今「賢者ゴルガス」が守っている汚染された農場へ向かったため、そこに向かってみるようにと言った。その代わり、カルフェオンでゴルガスのような錬金術師と接触するとエリアン教団から疑われるため、その前にエリアン教団の司祭に先に会った方がいいと助言してくれた。それもそのはず、エリアン教が牛耳っているカルフェオンで錬金術を行う者は、異端に分類されていたのだった。

 

マルタ・キーンの言う通り、北部農場地帯のあるところにサンペヨンというエリアン教の司祭がいた。彼は男性の死体が発見された現場に出ていたが、これを指して「エリアン様の力を信じない者の末路」だと言い、「このような不敬を行う者は、錬金術師ゴルガスしかいない」と憤った。そして冒険者に、「あなたはカルフェオンの人間ではないから警戒されないはずだ。それを利用してゴルガスの歓心を買い、密かに彼を調査してほしい」と頼んだ。

 

 

▲ ゴルガスに会う前にエリアン教の司祭に会うようにと助言するマルタ・キーン

 

▲ 北部農場地帯で変死した男性

 

▲ 異端錬金術師ゴルガスを疑うエリアン教の司祭サンペヨン

 

冒険者は、おかげで何の疑いをかけられることもなく大錬金術師のゴルガスに会うことができた。しかし、汚染された農場のどこにもオーウェンの姿は見当たらなかった。冒険者はゴルガスにオーウェンの居場所を尋ねたが、ゴルガスは冒険者をじっと見つめ、闇のオーラの持ち主には話せないと言った。ゴルガスは冒険者についている闇の精霊の存在を感じ、彼を不審者ではないかと疑っていたのだ。

 

ゴルガスは、自分から情報を聞き出したいなら冒険者自らが闇に捕らわれた人ではないことを証明してみろと言った。そして、その方法として農場周辺にいる闇の手先たちを追い払うことを提案した。

 

すると冒険者は、あっという間に農場地周辺のインプ数匹を退治し、闇のオーラが噴き出すヤギの頭蓋骨の山を破壊した。これを見たゴルガスは、安心してさっきオーウェンがここを訪れた話を聞かせてくれた。

 

 

▲ 頭蓋骨の山を破壊し、自分が闇に染まっていないことを証明する冒険者

 

実はゴルガスは、以前から闇の手先として汚染された農場に出入りしていた。彼は黎明草という薬草を使った呪術で土を少しずつ浄化させていたが、そんな中オーウェンが現れ、闇の君主ベルモルンが復活したことを知らされた。これを聞いたゴルガスは、もう今のように黎明草を利用した呪術では闇を浄化できないことに気づき、カルフェオン神聖大学にいる知り合い(アルスティン、フレハラウ)に会って彼らにアドバイスを求めることにした。

 

しかしその瞬間、ゴルガスと一緒にいたリベロが自分たちに向けられた「謎の視線」を感じた。彼は周囲を慌てて見回すと、「時間がない。オーウェンは闇のオーラが広がっている難民キャンプの状況を把握してくれ。カルフェオン大学でゴルガスと合流しよう」と提案した。リベロの提案を受け、オーウェンはすぐ難民キャンプへ、ゴルガスとリベロはカルフェオン大学へ向かおうとしていたところだった。

 

話を終えたゴルガスは、冒険者に「難民キャンプを調査するために向かったオーウェンを助けてほしい」と言った。そして、「たとえベルモルンと出くわしても、絶対に直接対立するな」と忠告をした。ある古書によると、今のベルモルンは絶対に死なない不死の存在だったからだ。

 

 

▲ ゴルガスに会いに来たオーウェン

 

▲ 状況は切迫している。難民キャンプに立ち寄って神聖大学に向かわなければならない。

 

難民キャンプの状況は、思ったより悲惨だった。そこにはカルフェオンから追い出された貧民と難民たちが集まっていたが、大半が奇妙な声を発しながらまるでゾンビのように森を徘徊していた。もう人間の姿ではなく、何人かの司祭や兵士が難民キャンプを守りながら警戒体勢をとっていた。

 

冒険者は難民キャンプでオーウェンを探し回り、小さな廃屋の上に隠れている彼女を発見した。オーウェンは冒険者を見ると少し驚いた様子だったが、すぐに指を口に当てて静かにするようにという合図を送った。そして彼女が示した場所には陰気な祭壇があり、驚くことにその前には闇に染まったジョルダインがいた。

 

ジョルダインは難民の女性を高い場所に縛りつけ、恐ろしい呪術を行っている最中だった。女性が悶え苦しむと、たちまち黒いオーラが吹き出し、彼女から多くの感染者が生み出された。オーウェンと冒険者はその光景を見て驚き、慌てて立ち去った。

 

▲ こっそり隠れてジョルダインを見守るオーウェン

 

▲ 闇の魔術で感染者を生み出すジョルダイン

 

安全な場所に逃れたオーウェンは、落ち着いた様子で冒険者に「ここの責任者ビパーチェに会ってみてほしい」と頼んだ。そしてその間に、自分は証拠を整理してカルフェオン神聖大学に行くと言った。

 

ビパーチェは現在、難民キャンプで救護活動を行いながらエリアン教を布教している傲慢な司祭だった。彼は冒険者を見ると、「死んだ者は永遠に安息しなければならない。感染してゾンビになった者を処理してほしい」と話した。冒険者は、言われた通りに感染者たちをある程度退治したが、ビパーチェは感謝するどころか、「これからは自分で解決するから、エリアン教本庁へ行って修練司祭とともに現況を報告しろ」と言い放った。

 

冒険者はエリアン教本庁でミハイルという修練司祭に会い、ビパーチェ司祭が言った現況報告をしようとした。ところがミハイルは呆れたような表情で「現況報告の何が重要なんだ」とぶつぶつ言った。そして彼は「まだ自分の分け前も確保できていない」と話すと、「邪魔ばかりしてないで下がれ」と脅した。

 

 

▲ 難民キャンプに派遣されてきたエリアン教の司祭ビパーチェ

 

▲ 自分の分け前だけに関心のある修練司祭ミハイル

 

エリアン教本庁から追い出された冒険者は、約束通りカルフェオン神聖大学に向かった。冒険者が到着した時には、すでに錬金術師アルスティン、フレハラウ、ゴルガスが集まっており、これからのことを話し合っていた。アルスティンは冒険者を見るとちょうどいいところに来たと言い、ずいぶん前に自分がカルフェオンの尖塔に隠しておいた「希望」をまた取り出す時がきたと話した。

 

アルスティンの言葉通り、冒険者が尖塔に上がって昔の遺物を取り出した頃、オーウェンもちょうど神聖大学に到着した。オーウェンは難民キャンプの状況とジョルダインの闇の呪術について話を切り出した。その話を聞いていたフレハラウは、「ジョルダインの意志はいくらも持たず、すぐにベルモルンが完全に彼を取り込むだろう」と話した。

 

オーウェンは、これに対抗できる光の力について話し始めた。その力は紅炎、清水、大地の起源が調和をなして放つ光だったが、人間の貪欲さによって力を失い、世界は闇と共に様々な災難を受けることになったという。そしてこの高貴な光は、古代起源の守護者を通じ再び目覚めることができるのだと言った。この光を「エリアン教」では「エリアンの光」と呼んでいた。

 

これを聞いたフレハラウ村長は、「それは単なる迷信や伝説に過ぎない」と首を横に振った。しかし、アルスティンは違った。彼は「一生彼を目覚めさせないと約束した」という意味深な言葉を残し、すぐに冒険者が持ってきた遺物を取り出して呪文を唱えた。

 

▲ アルスティンがカルフェオンの尖塔に隠しておいた古代の遺物がある場所

 

すると遺物から美しい光が噴出し、すぐに自ら光を放つ炎の形になった。アルスティンはその炎を紅炎の起源と呼び、世の中が長きに渡って光を失い闇の力で混乱していると言うと、彼に助けてほしいと訴えた。紅炎の起源は、「闇は人間たち自ら望んだもの」だが、長きに渡って光を失ったという事実は否定できないとし、清水の起源と大地の起源を目覚めさせるよう命令した。そして、この三つを合わせれば一度だけ高貴な光で助けてやると約束した。

 

実はアルスティンこそが、迷信のように伝えられてきた古代起源の守護者だったのだ。アルスティンはオーウェンに「フローリンの小さな洞窟に行き、清水の起源を研究していたカプラスを探せ」と言った。その後、大地の起源はエダンに委ねられることになった。そして自身はゴルガスとフレハラウを連れ、感染が起きているケプランへと向かった。

 

一方、オーウェンは冒険者に自分が清水の起源を探している間に、大地の起源を追跡してほしいと頼んだ。

 

▲ 古代起源の守護者、アルスティン

 

▲ 紅炎の起源

 


ブリの木遺跡

闇の精霊の覚醒と大地の起源を受けたエダン

 

 

冒険者はオーウェンに言われた通り大地の起源を探してみることにした。そうして向かったブリの木遺跡の入口には、黒い頭巾をかぶった謎の追跡者がまるで冒険者を待ち構えていたかのように石にもたれて立っていた。彼は冒険者を見て自分を覚えているかと聞くと、「現在、優秀な考古学者に遺跡の解析を依頼したが、調査をスムーズに進めるためには遺跡の安定化を図るべきだ」と言った。そしてエダンが大地の起源の器を持ってくるまで、闇の力に反応して目覚めた古代兵器を討伐してほしいと頼んだ。

 

彼の頼みで、冒険者は遺跡ゴーレムや遺跡クモなどを退治していった。すると、ブリの木近くの古代遺跡で感じられていた不安定な振動が少し静まった。そうして遺跡を安定させると、遺跡を調査している考古学者マルタ・キーンに会うことができた。

 

謎の追跡者は、マルタ・キーンにこの遺跡で「古代の光」を探してくれないかと頼んだ。するとマルタ・キーンは「あの迷信として伝わる力のことか」と聞くと、その痕跡を調査してみると言った。しかしその時、あるゴブリン労働者が慌てた様子で駆けつけて、マルタを呼び止めた。そして彼は「発掘現場に怪物が現れた」と叫ぶと、気を失ってその場に倒れてしまった。

 

▲ 発掘現場に怪物が現れたことを知らせるゴブリン作業員

 

驚いたマルタは、冒険者に急いで発掘現場を確認してほしいと頼んだ。冒険者が遺跡の地下に入っていくと、そこには古代兵器の姿があった。彼らは怪しく固い石門を守っているようだった。

 

そして古代兵器と石門を壊して入った場所には、見慣れた古代の遺物があった。その遺物は激しく揺れ動き、ささやき声が聞こえてきた。

 

まだベルモルンの手が届いていない黒いオーラを感じた闇の精霊は、遺跡に手を触れてみろと言った。明らかに闇の精霊は、以前のようにこの力を吸収したがっているようだった。冒険者はその誘惑を振り切ることができず、闇の精霊の言葉に従った。

 

すると、以前と同じ状況が発生した。一瞬、時が止まり、遺跡を守っていた古代守護兵らも全員動きを止めた。闇の精霊だけがゆっくりとその間を飛び回りながら悠々と遺物を手に入れた。

 

「人間の両面性、念願、新たに生まれた希望」

 

古代人のばらばらになったメッセージが聞こえてきた。闇の精霊はその力を全て手に入れ、とても満足げに大笑いした。そして自分たちがこうしている間に、上では別のことが起きたと話し、マルタ・キーンのところに戻ってみるようにと言った。

 

実は冒険者が地下で闇の力を手に入れている間に、エダンがやってきたのだった。エダンはマルタ・キーンに会うと大地の起源を呼び出す呪文を唱え、軽い試験を受けたあと、無事彼を器に宿すことに成功した。そしてマルタは、エダンについて尋ねる冒険者に対し「エダンのことなど心配しなくていい」と言いながら、ヤーズが彼をケプランに連れていき治療するのだと教えてくれた。

 

▲ 古代遺跡守護兵を退治

 

▲ 古代の遺物と兵器、その力を取り込もうとする闇の精霊

 

▲ 大地の起源を器に宿すことに成功したエダン


カプラス洞窟、グラトニー洞窟

倒れたオーウェン、そしてついに手に入れた清水の起源

 

 

大地の起源を手に入れた今、残されたのは清水の起源だけだった。しかし、依然として知らせがないということは、何か問題が起きたのかもしれない。そこで冒険者は、オーウェンが向かったカプラス洞窟へと急いだ。

 

カプラス洞窟は、カプラスが生前に清水の起源について研究した場所で、冒険者はそこでフィルラングというシャイ族を発見した。何があったのか、埃だらけのみすぼらしい姿だったが、洞窟の下に降りようとする冒険者を引き止め、「そこには絶対に行くな」と言った。

 

しかし、冒険者はどうしてもオーウェンを捜し出さねばならなかった。洞窟の下にはすでに闇の精霊が宿って狂ってしまった人々がひしめき合っていたが、冒険者は襲いかかってくる人々を次々と始末し、洞窟の最も深いところへと降りていった。そしてそこで、闇の精霊の「精」が噴出している遺物、「カプラスの封印」を発見した。(闇の精霊の「精」とは、黒い石が大きな衝撃を受けたり強い磁力にさらされた時に放出されるもので、黒い石に再び出会うまで生命体の脳髄に寄生し、脳波から発生する磁気を養分にして生きる)それは、未だかつて見たことのない邪悪で強いオーラだった。このオーラのせいで、ここにやってきた人々が狂ってしまったことは明らかだった。

 

▲ 闇のオーラが噴出しているカプラスの封印

 

そこにジョルダインの記憶が残っていることを感じた冒険者がおずおずと手を伸ばすと、一瞬のうちにそこで起こったことの数々がパノラマのように広がっていった。

 

冒険者を洞窟へ降りるのを引き止めようとしたフィルラングというシャイは、実は以前オーウェンと一緒にここにやってきたことがあった。フィルラングは、昔からカプラスと知り合いのようだった。皆が恐れていたが、唯一カプラスだけがこの場所を好きだったと言って、彼を紹介したからだ。

 

ところが、そう話しながら深部へ下りる途中、オーウェンは一瞬背筋に冷たいものを感じた。すると何気なく下りていった先に、ジョルダイン、いやベルモルンの姿があった。ジョルダインは徐々にベルモルンに飲み込まれいるのか、意識が朦朧としているようだった。しかし彼は、自分を捨てたセレンディアと仇のカルフェオンをはじめ、この世の破滅を望んでいた。

 

すでにジョルダインと鉢合わせしたこの状況で、オーウェンは逃げることができなかった。オーウェンは冷静に彼に向かって矢を放ったが、その攻撃は全く通じなかった。そうしてあっけなく制圧されたオーウェンは、何もできずに倒れるしかなかった。ジョルダインは弱く純粋な彼女の魂を欲しがり、彼女に闇の刻印を刻んだ。こうして彼女は、毎日恐怖に怯えながらジョルダインの腹心となる運命になった。一方、フィルラングは辛うじて身を隠しながら、この一部始終を見守っていた。

 

▲ カプラス洞窟に降りていくフィルラングとオーウェン

 

▲ オーウェンに闇の刻印を刻むジョルダイン

 

冒険者は記憶をのぞき見た後、素早く洞窟の入り口に上がり、再びフィルラングに会った。一刻を争う状況だった。フィルラングはその記憶を見ても精神を保っている冒険者を見て驚き、オーウェンはフローリン村の人々が治療のために連れて行ったと話した。

 

フローリン村はカプラス洞窟のすぐ隣にあるシャイ族の村で、バレンタイン村長が治めている平和な村だった。オーウェンはというと、村長の別荘に気を失って倒れていた。村長は、彼女の身体を侵食した黒いオーラがどうしても浄化されないと話し、「彼女は今、完全に精神力だけで耐えている」と言った。

 

オーウェンは朦朧とした意識の中でも冒険者の姿を見つけた。彼女は「ベルモルンが古代トロルを再び目覚めさせ、カルフェオン首都を陥落しようとしている。一刻も早く清水の起源を探さなければ」と言った。そして、フィルラングが間違いなく何かを知っているはずだと言うと、彼を訪ねてみるようにという言葉を残した。

 

▲ 倒れたオーウェン

 

冒険者はすぐにカプラス洞窟へと向かった。そして入り口でフィルラングに会い、彼を問いつめた。フィルラングは口ごもりながら、「もしオーウェンを地下に案内しなかったら、私はベルモルンに殺されていただろう」と言い、「仕方なかった、申し訳ない」と話した。

 

これを聞いた冒険者は激昂した。フィルラングは、下にベルモルンがいることを知りながら、オーウェンを連れていったのだ。彼は許しを乞いながら「自分の知っていることをすべて話すから、一人で静かに暮らせるようにしてほしい」と懇願した。そして彼は、カプラスが清水の起源を研究していた秘密書庫の存在について語ってくれた。現在、そこはコイというシャイが管理しているという。

 

▲ 許しを乞うフィルラング

 

冒険者はフィルラングに聞いた通り洞窟の下に降りていき、石で塞がれていた秘密の出入り口を開いた。するとその中にはいつからあったのか分からない古書が山積みになっており、数人のシャイ族がその書籍を漁っていた。

 

冒険者はそこを仕切っているコイに、清水の起源について尋ねた。しかしそのシャイ族も、清水の起源の存在は迷信として聞いたことがあるだけなので、真実は埃だらけの本の中から探し出すしかないと言った。

 

膨大な本の山の中で、かなりの時間が流れた。ところが諦めかけたその時、ついに冒険者は清水の起源に関する情報を見つけ出した。挿絵を見ると、確かに清水の起源のようだった。しかし、文字が古代語で書かれているため、何もわからなかった。コイもその本を見ると、「師匠は一体、このようなものをどこで手に入れたのだろう」と言い、「自分もこれは解読できない」と語った。

 

しかし、冒険者は有能な古代語の専門家を一人知っていた。そう、考古学者のマルタ・キーンだ。

 

 

▲ カプラスの弟子、コイ

 

▲ 埃をかぶった本の山を漁って清水の起源について調べる

 

冒険者は仕事を終え、北部小麦農場へ戻ったマルタ・キーンのもとを再び訪れた。マルタ・キーンは冒険者が差し出した本を見ると、「清水の起源に関する本に違いないが、自分もこの本は解読できそうにない」と言った。なぜなら、この本は古代語の中でも最も難解なことで有名なカルティアン語で書かれていたからだ。

 

マルタ・キーンは、この文字を少しでも解読できる人は言語学者のラフィー・レッドマウンテンしかいないと言った。彼は以前エダンと古代遺跡を調べていたドワーフだった。マルタ・キーンは現在マルニ農場の廃墟で研究を進めているため、一度訪ねてみるようにと言った。

 

冒険者は、マルニ農場の廃墟で一人ゴミを漁っているラフィー・レッドマウンテンを見つけた。ラフィーは冒険者が出した本を奪い取ると、最高に面白いものを見つけたとでもいうように目を輝かせた。そして「普通の学者なら、おそらく火の中に投げただろう」と豪快に笑った。ただし、解読するにはある程度時間が必要であるため、その間に廃墟にいるモンスターを少し退治してほしいと言った。

 

▲ 言語学者のラフィー・レッドマウンテン

 

 

廃墟には生まれて初めて見るモンスターたちが潜んでいた。それはゴミと泥の塊で、とても生命体とは言えないようなものだった。このモンスターが生まれた原因は、これまで明らかになっていないが、マルニというマッドサイエンティストによって生み出されたという噂だけが流れていた。

 

冒険者はラフィーに言われた通り、このモンスターたちを20匹ほど退治して戻った。ラフィーは思ったより早く帰ってきた冒険者を見て、まだ解読が終わっていないため、廃墟のどこかにあるマルニの日誌を一度探してみてほしいと話した。冒険者は再び廃虚に戻り、ゴミの山をかき分けて建物を隈なく探した。そして、とある二階建ての家で「エリアン暦471年、オーク結合実験記録」と書かれたマルニの日誌を一冊見つけた。

 

▲ マルニ農場の廃墟にいたゴミ山のモンスター

 

▲ 廃墟で探し出したマッドサイエンティスト、マルニの日誌

 

ラフィー・レッドマウンテンは「カルティアン語はとても難解だが、かろうじて一文だけ解読した」と言った。その文章には「グラトニー洞窟」という単語が書かれていたが、そこはマルニの実験場地下にある陰湿な場所だった。ラフィーは「ヤーズが昨夜に夢でグラトニー洞窟を見たと話していた」と言い、冒険者にその洞窟に行くように勧めた。

 

案の定、グラトニー洞窟の入り口にはすでにヤーズがいた。ところがヤーズは、夢で自分を呼んでいたある存在を確認したいが、怖くて洞窟に入れずにいるのだと話した。そこで冒険者はヤーズの代わりに洞窟に入り、清水の起源を探してみることにした。

 

冒険者はグラトニー洞窟の奥深くに入り、青い入道雲のような清水の起源を発見した。しかし、清水の起源は「準備されていない者に降り注ぐ光は三日間の闇よりも危険だ」と言い、白い守護者たちと戦って勝ち抜けば自分の力を貸そうと話した。

 

彼の言う白い守護者とは、グラトニー洞窟の白いモンスターのグラトニーたちのことだった。グラトニーは小さなグラトニー、変種グラトニーなど様々な形をしていたが、冒険者は着実にこれらのグラトニーを退治していった。

 

清水の起源は試練に打ち勝った冒険者に約束通り自分の力を貸した。そしてついに紅炎、大地、清水の起源がすべて集まった。あとはこれらを一つに合わせ、世の中に光を灯すだけだ。

 

 

▲ グラトニー洞窟の入口で夢を確かめたがるヤーズ

 

▲ 清水の起源

 

▲ 清水の起源から試練を課せられグラトニーを退治する冒険者


トリーナ要塞、トリーナ狼煙台

再び訪れた光、退く闇

 

 

冒険者はケプラン村に戻るとエダンを看病しているヤーズに会い、清水の起源を渡した。するとヤーズは、清水の起源を持って自分について来るようにと手招きした。ヤーズについて行った先には、アルスティン、ゴルガス、フレハラウがいたが、彼らはオーウェンの代わりにやってきた冒険者を見ると、彼女に何かが起きたことを直感した。彼らはあまりにも多くの犠牲が伴うことに心を痛めつつ、冒険者に感謝を示すとすぐに起源の光を発現する儀式に取りかかった。

 

すると、三つの起源が一つになり、眩い光彩を放ち始めた。起源の光は、「お前たちの意志と信念はしかと受け止めた。約束通り高貴な光でお前たちを助けよう」と言った。

 

「我は古代の光……お前たちを守護する義務がある」

「我は我を創造した者の意志。その意志に従ってお前たちを助けよう」

「お前たちが望むなら、我の光で一度だけ闇の力を弱めてやろう。闇と戦う者よ」

「お前だけがこれを履行する資格がある。我を受け入れ闇を浄化するのだ」

 

驚くべきことに「起源の光」は冒険者を選んだ。冒険者だけがこれを履行する資格があるというのだ。闇の精霊も「少し引っかかるが、世界の滅亡を受け入れることはできない」と言うと、「その光を受け入れろ」とささやいた。

 

▲ 起源の光を放つ最後の欠片、清水の起源を渡すヤーズ

 

▲ 三つの起源が合わさり、起源の光が誕生する瞬間

 

▲ 古代の光、人類を守護する希望の誕生

 

アルスティンは、ベルモルンの居場所は分からないが、最近トリーナ要塞にサウニールが集まっていると話した。そのサウニールが命を投げ出して要塞に進撃していることから、ベルモルンの力に支配されている可能性が高かった。この要塞が陥落すれば、北方のトロルの攻勢と共にカルフェオンは陥落してしまうだろう。これはカルフェオンの滅亡を望むジョルダインの意志と、ベルモルンの邪悪さが交わった結果だった。

 

冒険者が到着すると、トリーナ要塞はすでに陥落寸前だった。兵士の大半が死亡し、また多くの負傷し兵舎で治療を受けていた。その間、サウニールたちは要塞奥まで攻め込んできて、残りの兵士たちは最後の決戦を繰り広げているところだった。

 

冒険者は要塞入口で貿易管理人のカックラスに会い、足りない補給品を要塞に運ぶ任務を引き受けた。トリーナ騎士団の補給教官ベッキーは、冒険者が持ってきた補給品を見て深い感謝の意を表す一方、騎士団に入団して火箭部隊に配属された従兄妹が本来大きな音と火薬を怖がる子だったと言い、勇気づけてくれないかと冒険者に頼んだ。

 

▲ トリーナ要塞でサウニールと最終決戦を繰り広げる兵士たち

 

▲ 負傷兵たちの世話をするベッキー

 

冒険者が要塞の上を見上げると、発射されずにいる一つの火箭が目についた。ベッキーが言っていた従兄妹がそこにいたが、彼は騎士団に入ったことを後悔して落ち込んでいた。冒険者は彼を慰め勇気づけると、彼を手伝って要塞の外にいるサウニールに照準を合わせた火箭を発射した。

 

この姿を見たベッキーは、その後正式に冒険者に助けを要請し、要塞の頂上で司令官フリードリヒ・タウパリクソンに会ってみるようにと言った。彼は一触即発の状況において力を貸すという冒険者を見て、非常に喜んだ。そして彼は「トリーナは必ず勝利する。戦場に出て思い切り戦功を立ててほしい」と言った。

 

こうして冒険者のサウニール討伐が始まった。冒険者は巧みに数十匹のサウニールを退治したが、サウニールは一体全部で何匹いるのか、倒しても倒してもまた群れが襲いかかってきた。そうして100匹を超える数を退治し体力が限界に達した頃、闇の精霊が現れ「サウニールたちの動きが尋常ではない」とささやいた。闇の精霊によると、サウニールたちがどこかに集まっており、そこにはベルモルンの狙う遺物があるはずだという。闇の精霊の計画は、サウニールのボスを倒してベルモルンを引きずり出そうというものだった。

 

▲ トリーナ要塞の司令官、フリードリヒ・タウパリクソン

 

▲ サウニールとの激しい戦闘

 

冒険者は、闇の精霊が導いていった場所でサウニール攻城隊長を発見した。攻城隊長は一般的なサウニールに比べて6倍ほど大きな体をしており、鋼鉄のように硬く巨大な尻尾で冒険者を攻撃した。しかし、そんなサウニール隊長も強力な闇の精霊の力を持つ冒険者に勝つことはできず、接戦の末に倒れてしまった。

 

トリーナ騎士団のスキル教官ジェラード・マットチェロは、冒険者の活躍に感嘆した。しかし、隊長がいなくなってもサウニールたちの勢いは衰えなかった。彼らの実質的な隊長がジョルダイン(ベルモルン)だったためだ。ジェラードは精鋭斥候兵を通じてベルモルンの位置を確認すると起源の光を持つ冒険者をそこに送った。これであとは彼を阻止することだけが残った。

 

冒険者はまず、ベルモルンの位置を追跡している斥候兵たちとの接触を試みた。斥候兵たちが密かに見張っている丘の下には本当にジョルダインがいたが、遠くから見ると彼の様子はどこかおかしく見えた。

 

▲ サウニール攻城隊長との戦闘

 

▲ ベルモルンを追跡している兵士

 

ジョルダインは独り言をつぶやいていた。いや、独り言ではなく、ベルモルンと会話しているようだった。ジョルダインの口からは確かに彼以外の別の声が出ており、交互に響き渡っていた。ジョルダインはカルフェオンの滅亡を目前にして、間もなく王になれるという野望に燃えていた。しかし、ベルモルンの考えは違った。今やジョルダインの体を完全に乗っ取る時が来たのだ。

 

ジョルダインの魂は、もともとカルフェオンに対する純粋な怒りに燃えており、ベルモルンはこれを利用した。しかし、カルフェオンの滅亡を目前にした今、ジョルダインの魂はもはや必要ではなかった。ようやく騙されたいたことに気付いたジョルダインはベルモルンを呪ったが、ベルモルンはものともせず、ジョルダインの肉体を完全に支配してしまった。完璧な肉体で帰ってきたベルモルンに影の騎士団は忠誠を誓い、ベルモルンは巨大なドラゴンを呼び出すとカルフェオン都市の全てを焼き尽くすようにと命じた。

 

この一部始終を見ていた偵察兵たちは、驚きを隠せなかった。早く帰ってこの事実を知らせなければならなかった。そして冒険者にとっても、今こそベルモルンを倒さなければいけない時だった。これ以上遅れれば、取り返しがつかなくなるだろう。闇の精霊は古代の光を利用してベルモルンの力を弱めれば、今の冒険者でも十分にベルモルンと戦えるだろうと言った。

 

▲ ベルモルンに肉体を奪われるジョルダイン

 

▲ 完璧な力を取り戻したベルモルン

 

冒険者は瞬間的にベルモルンに突進し、アルスティンから渡された古代の光を使った。すると、見ているだけでも心が安らかになるような光が溢れ出し、ベルモルンの周りを包んだ。すると、ベルモルンの強力な力が少し弱まっていくのを感じた。ベルモルンは冒険者を見て憤慨した。今こそ奴を完璧に始末するチャンスだ。

 

しかし、ベルモルンは弱体化してからも強い力を誇った。彼は剣を巧みに振り回しながら、瞬間的に姿を隠して現れることを繰り返した。生まれて初めて見る動きだった。そこに周辺を補佐していた何人かの影の騎士団が飛び掛かってきたため、冒険者は苦戦を強いられた。しかし、力が弱まったベルモルンは、時間が経つにつれて苦しそうな様子を見せ、結局は冒険者の刀を避けられず倒れた。

 

勝利に酔いしれた闇の精霊は、これでベルモルンの力も自分のものだと言ってかなり浮かれた様子だった。あとはベルモルンが狙っていた遺物の力を横取りして吸収すればいいだけだ。闇の精霊が狙うその遺物は、トリーナ要塞の上の丘に広がるトリーナ狼煙台にあった。そしてそこには、ピラミッドの形をした、やはり見慣れた古代の遺物が佇んでいた。

 

▲ ベルモルンとの決戦

 

▲ ピラミッド型の古代の遺物

 

闇の精霊は、冒険者に早くこの遺物を作動させるようにとささやいた。ところが冒険者が遺物に手を出そうとした瞬間、背後に巨大な闇を感じた。あの有頂天の闇の精霊すら恐れるほどの闇だった。そしてそこには、驚くべきことにオーウェンの姿があった。

 

ベルモルンは以前、カプラス洞窟でオーウェンに闇の刻印を刻んでいた。古代の光でジョルダインの体を失った彼が、今度はオーウェンの体に乗り移ったのだ。ベルモルンはオーウェンの首にナイフを当て、このエルフの女を助けたいなら遺物を作動させるようにと命じた。遺物の力を利用して失われた力を取り戻そうという思惑だった。

 

さすがの闇の精霊も途方に暮れた様子だった。ベルモルンは負傷したものの。依然として力は衰えておらず、遺物を作動させればその力をベルモルンに全て奪われることは明らかだった。

 

しかし、ベルモルンは負傷してオーウェンの体に乗り移ったため、まだ彼女の体を完璧に支配できていなかった。オーウェンもやはり自分の体を奪われないように全力を尽くしていた。彼女はもう一方の手で、自分の首にナイフを当てている右手をしっかりと握って踏ん張っていた。そして、冒険者に向かってエダンがくれたネックレスを早く使うようにと叫んだ。それは、かつてグリッシー村でナーガ族の相手をしていた時に、エダンが落としていったネックレスだった。(セレンディア地域・上編参照)

 

▲ 遺物の力を取り込もうとする闇の精霊

 

▲ オーウェンの体を手に入れたベルモルン

 

オーウェンは、エダンのネックレスを使えば弱ったベルモルンを追放できるだろうと言った。しかし、これを聞いた闇の精霊は逆に焦りを見せた。ネックレスを使えば遺物の力が消えてしまい、これ以上その力を手に入れることができなくなる。だが逆にネックレスを使わなければ、ベルモルンが復活してしまうだろう。

 

その瞬間、ベルモルンが強い力を使って遺物を作動させた。ピラミッド型の遺物がひとりでに開き、闇の力が吹き出てオーウェンのもとに流れ込んだ。こうなった以上、冒険者はなす術がなかった。この力を手に入れることができなくなっても、ベルモルンの復活は止めなければならない。

 

冒険者は、手に持っていたエダンのネックレスをオーウェンに向かって思い切り投げた。ネックレスはオーウェンの足元に落ちると、神秘的な光を放ち始めた。すると、オーウェンのもとに流れ込んでいた闇の力は不思議と方向を変え、エダンのネックレスに吸い込まれていった。その力を渇望し、大声で喚くベルモルンと共に。

 

一連の騒動の末、オーウェンは気を失って倒れてしまった。その時、死んだと思っていたジョルダインも目の前に姿を現した。ベルモルンに奪われた自身の体を取り戻したようだった。しかし彼は自分の過ちを認めず、「決して諦めない」という言葉を残すとすぐに姿を消してしまった。古代の遺物は静けさを取り戻し、闇の精霊は目の前で遺物の力を逃してしまった無念に打ちひしがれていた。

 

 

▲ ベルモルンは消えた。しかし、諦めないという言葉を残して姿を消したジョルダイン。


エフェリア港

別れの挨拶

 

 

その一件があってから間もなく、エダンをはじめとする秘密守護団がメディアに向けて出発するというニュースが流れた。これまで長い道のりを共にしてきた彼らを見送るために冒険者がエフェリア港町に向かうと、エダン一行とアルスティン一行がすでに港に集まっていた。

 

準備がほとんど終わった船の上では、ヤーズとラフィー・レッドマウンテンが大きな木箱を取り合っており、エダンとオーウェンはアルスティン一行と別れの挨拶を交わしていた。彼らは自分たちを訪ねてきた冒険者を見ると、感謝の意を表した。今回の道中でオーウェンは冒険者に命を助けられ、ベルモルンの陰謀も無事に成功できたためだ。

 

冒険者はネックレスをエダンに返そうとしたが、彼は受け取らなかった。そして、秘密守護団はメディアで起こっている出来事を解決するために出航するのだと言った。

 

別れの時間を惜しんでいたその時、すぐに出港するから早く乗り込むようにというヤーズの声が静寂を破った。そうしてエダンとオーウェンはメディアに向かう船に乗り込み、最後に船の上から手を振りながら遥かな旅路へと出発したのだった。

 


 

[GMノート] 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編

 

 

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