黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ
ユ・ジェウ記者
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=255921&site=black
現在、黒い砂漠のメインストーリーはオーディリタまでとなっていますが、途中に出てくる伏線や知識なども含むとその内容があまりにも膨大なため、ストーリーガイドを作成してここまでの内容をまとめてみました。
しかし、黒い砂漠は雪山や東方などまだ公開されていない地域も多いため、新地域のストーリー展開によってはこれまで事実だと思われていた内容が変わってくる可能性もありますのでご了承願います。
特に神話の場合は依然として回収されていない伏線が多く、推測に基づいて解釈した部分が多くあります。もしお気づきの点がありましたら、コメントを残してくださると幸いです。
黒い砂漠のストーリーが好きだけれどあまりにも連載が長く読むのが難しかったという方は、今回の記事を読んでいただければ流れが理解できるのではないでしょうか。
このガイドに目を通してからそれぞれのストーリーを読み進めるのもいいと思います。
* 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。
* メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。
* 分岐とは、ゲーム内で冒険者が何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。
* 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。
■ 一気に読む黒い砂漠のストーリー(2021.05.17)
神話、背景
記録以前 (知識)
神話と主な勢力のまとめ |
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黎明騎士団 |
古代の光に従っていた騎士団。黎明騎士団は、かつてベルモルンとの戦闘で勝利を収めるが、一部の団員がベルモルンの闇により堕落してしまう。そんな中、黎明騎士団の力を妬む周辺王国によって騎士団長が追放されるが、生き残った団員たちが分かれて光明の兄弟会、秘密守護団、影の騎士団が結成される。 |
光明の兄弟会 |
黎明騎士団から枝分かれしてエリアン教に改宗したが、光と影は一つだという秘密教理に従っている。表面的にはエリアンと光の神を崇拝し、カルフェオンとエリアン教の中で強い群れを成している黒幕勢力。 |
影の騎士団 |
黎明騎士団から枝分かれした勢力で、ベルモルンの封印を守っていた騎士団員たち。カーマスリビアから追放されたベディルと接触して太初の闇の知識を手に入れ、自ら闇へと変わり永遠の命を得た。その後ベルモルンのささやきを受け入れ、ベルモルンとクザカを崇拝するようになる。光明の兄弟会とも交流し、やはり表面的にはエリアンと光の神を崇拝している。 |
秘密守護団 |
エダン、オーウェン、ラフィー、ヤーズなど、冒険者が出会うことになる勢力で、古代知識を探して守護する秘密組織。同じく黎明騎士団がルーツであるが、その中のごく少数である堕落していない勢力だと推測される。 |
闇の精霊 |
古代隕石と黒い石がバレンシアの地に落ちたときから存在する。一部の生命体の脳に寄生し、黒い石の力を手に入れて完全体になろうとしている。寄生した相手が闇の精霊の力を制御できずに滅んでしまうことがほとんどであるが、バレンシア建国伝説に登場するエダナが初めて闇の精霊に打ち勝ち、その力を制御した。彼はカブア族を率いて二度目の生を送り、民族を繁栄い導いた。 |
冒険者 (プレイヤー) |
エダナの末裔。エダナと共にした闇の精霊と一連の契約を結び、黒い砂漠の世界を冒険している。世界観上かなりのキーパーソンであるが、記憶を失っているため本人が知っている情報はほぼない。 |
イレズラ
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アーホン・キルスが引き取って育てたソーサレス。かなりの秀才であったが、禁忌の知識に興味を持ちカルティアンの書を盗み出してしまう。三日間の闇を引き起こした張本人で、追従者たちからは「黒い女神」と呼ばれている。冒険者と深い関係があるが、現在冒険者が記憶を失っているため正確な関係は明らかになっていない。 |
クザカ |
古代オルゼカの神木クトゥランのもとに生まれた希望の神。ハドゥムの脅威を感じたオルゼカ人たちがクトゥランに願いを込めて闇を防ぐため創り出した神。最初は望みの神であったが、欲深いオルゼカ人たちの相反する願い(望み)を全て叶えて自滅へと導いたことにより、今では「腐敗の君主」または「悪神」と呼ばれている。 |
ベルモルン |
古代王国オルゼカの末裔で、オルゼカ滅亡後に北方へ移住しヘッセ王国を建国した闇の君主。 |
ハドゥム (絶望の神) |
黒い砂漠の世界における最大の悪神。ハドゥムに従うセペルのアヒブは、ハドゥムを「復讐のシルビア」だと信じている。不浄の神がシルビアを追い出した際にカーマスリブが流した血からハドゥムが誕生し、ハドゥムは不浄の神に復讐と絶望を与えることを誓ったという。 |
不浄の神 (死した神) |
シルビアを追い出した神。ハドゥムによってブラックスター(星の墓場)に閉じ込められている。「クザカ、我らの光よ。死した神より救いたまえ」というくだりからして現時点ではハドゥムに属していると考えられる。ただし、ここで言う「死した神」は、ただハドゥムを指している可能性もある。 |
エリアン |
光の神。エリアン教、エリアンの祝福といった用語が多く登場するが、現時点で明確な説明は見当たらない。セペルのセリフ中に「人間は、彼らが仕えていた不浄の神が母の世界を破壊した罪を償うのだ。光という名の下で全てを燃やした神の罪を共に受けること。母はエルビアを滅ぼした不浄の神に復讐するため、ハドゥムという名で復活されたのだ」という流れがあるため、もしかするとエリアンが不浄の神ではないかという推測も存在する。冒険日誌 - カプラスの記録 1巻に出てくる「ゴッドアイド」と並び、黒い砂漠の中でも情報が少ない神の一つである。 |
シルビア |
歴史が記録される前の太初の時代、森でもっとも高い場所に生えていた神木をカーマスリブと呼び、太陽と月のオーラを受けてガネルとベディルを誕生させた女神。森の緑とトゥースフェアリーの祝福を授かった。 |
いばらの女神 |
古代オルゼカ人たちがクザカ以前に仕えていた女神。黒い女神とも呼ばれる。ハドゥムの蛇イベドルがいばらの女神の結界を突破すると、不安になったオルゼカ人たちはいばらの女神を捨てクザカに仕えるようになった。ツンクタの歌を見ると創造の能力を持っているため、いばらの女神が追い出されたシルビアではないかという推測もある。 |
カーマスリブ |
カーマスリビアのガネルたちが神聖視する神木。この世とあの世を繋ぐ通路であり、あの世の闇と接触できる唯一の光だ。闇を引き込む灯台として破壊しなければならないが、闇に立ち向かうためには必要であるという矛盾した要素を持っている。 |
クトゥラン |
古代オルゼカ人たちのいばらの神木。 |
トゥラシル |
アメリアの横暴で追い出されたウィオレンティアとブロリナがクトゥランにカーマスリブの枝を剥ぎ合わせて作った新たな神木。現在のカーマスリビアにカーマスリブがあるとするなら、オーディリタにはトゥラシルがあると言える。 |
イニックス |
神をも焼き殺す炎。この世の全ての神を断罪できる力を持った炎で、ガーディアンのキャラクターと密接な関係にある。雪山地域がオープンされれば正確なストーリーが明らかになると思われる。 |
▲ 神話、重要人物、団体などを簡単に整理
歴史
正式記録(公式ホームページ)
エリアン暦の正式な記録 |
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エリアン暦 185年 |
ドリガン地域にシェレカンが登場。奴隷とされていたドラゴン族との大戦後、放浪を開始する。 |
エリアン暦 226年 |
首都ドベンクルン建設。シェレカンの末裔たちが力を失い勢力が弱まる。 |
エリアン暦 233年 |
バレンシアのイムル・ネセル王によるアクマン虐殺。黒い死が登場。 |
エリアン暦 235年 |
黒い死が西大陸に広がる。西大陸国家連合が形成され、バレンシアとの葛藤が深刻化。カーマスリビアに暗黒の精霊が現れる。神木カーマスリブが燃やされると地域は封鎖され、ガネルとベディルに分かれて内部分裂が始まる。 |
エリアン暦 236年 |
カルフェオン西大陸連合とバレンシアの30年戦争、自然災害でカルフェオン敗北。 仲介貿易によりメディア成長。 |
エリアン暦 266年 |
自然災害が相次いで発生し、住処を失う異民族が発生。(フォガン、ナーガ、オーク、オーガ) |
エリアン暦 268年 |
ソーサレスが集まったタリフ村でカルティアンの書封印。 |
エリアン暦 270年 |
バレンシア王トルメ・ネセル即位、バレンシア成長。 ネルダ・シェン商団を中心にメディア成長、首都アルティノ誕生。 イレズラがタリフ村の規律に背き、カルティアンの書を奪う。 |
エリアン暦 274年 |
カルフェオンとカーマスリビアの軍事同盟。 |
エリアン暦 275年 |
メディア成長の理由は黒結晶であったという事実が西大陸に知れ渡る。 セレンディア地域で黒結晶が多数発見される。 |
エリアン暦 276年 |
セレンディアの黒結晶を狙ったカルフェオンが戦争を起こす。 カルフェオンがバレノスおよびセレンディアの地を占領し、直轄地とする。 カーマスリビアからベディル(アヒブ、ダークナイト)が追い出される。 |
エリアン暦 277年 |
イレズラがメディア城を焼き払う。メディア王家が没落。 |
エリアン暦 280年 |
イレズラの名を掲げ、野蛮族がメディア廃鉄鉱山を占領。 暴政に明け暮れていたカルフェオン王ガイ・セリックが毒殺され、議会政治設立。 ハイデル城主クルシオの軍備拡充。(侍従長ジョルダインの助言による) |
エリアン暦 282年 |
バレンシア王にシャハザード・ネセルが即位。王の証である黄金鍵が消える。 |
エリアン暦 283年 |
ハイデルの増税と凶作により農民反乱。 黒い石の痕跡が漂う意志の塔が爆発、モンスターが暴れ始める。 |
エリアン暦 284年 |
カーマスリビアとアヒブの摩擦が深刻化する。 |
エリアン暦 285年 |
ベリア村に異邦人が増える。 |
エリアン暦 286年 |
カーマスリビアの封印が解除される。 |
現在(286年~) |
ゲーム内における冒険者ストーリー |
▲ 黒い砂漠のストーリー背景を簡単に整理
現在
プレイアブルキャラクターの視点
ゲーム内における冒険者のストーリー要約 |
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バレノス |
古代の石室付近で目を覚ます。記憶を失っていた冒険者は、自身を救ってくれたエダンと出会う。自身に黒いオーラ(闇の精霊)が宿っていることを知った冒険者は、浸食されないように力を付けていき、かつてバレンシア王が治めていたクロン城の無念な魂を鎮める。 |
セレンディア |
ジョルダインはカルフェオンに渡さなければならない黒結晶をこっそり奪った。ハイデルの商人組合長ボニー・ローレンはジョルダインと手を組み、カルフェオンのシアン商団への借金を返さない。しかし結局ローレンの魂胆が発覚し、カルフェオン商団に主導権が渡ってしまう。その後、カルフェオン商団はグリッシー村ともうまいこと協定を結び、貿易路を確保する。
ジョルダインがカルフェオンに復讐するため悪神クザカを復活させようとしていたことが発覚。結局ハイデルから追い出されたジョルダインは怒りに包まれ、闇の君主ベルモルンの器となり力を付けながらカルフェオン侵攻を準備する。
ハイデルの農民による反乱を主導したアル・ルンディが制圧され、悩みの種だったレッドオークが討伐される。一方冒険者は、自身が闇の精霊とある契約を結んだという事実を知る。 |
カルフェオン |
偶然エダンに再会した冒険者は、世界を守る「秘密守護団」の存在を知る。秘密守護団はベルモルンの力を弱めるために古代起源の光を目覚めさせ、結局ベルモルンを阻止することに成功する。
ケプランに広がった石化病を調査し、失踪したオージェの秘密を解き明かす。おかげで気がおかしくなっていたケプラン領主が正気に戻る。一方、カルフェオンシアン商団のイソベル・エンカロシャーは、レート家との暗闘で命の危機に瀕したものの一命を取り留める。
冒険者はエンリック・エンカロシャーの指示で消えた禁書を探し出し、かつての黎明騎士団、エリアン教、エンカロシャー家の関係を知ることになる。その後、秘密守護団を追ってカルフェオン寺院で封印が解かれていくクザカと対峙する。ところが突然イレズラが姿を現し、彼女は強い力でクザカを封印する。冒険者は、イレズラと自身がかつて知り合いだったことを知る。 |
メディア |
冒険者はイレズラについて調べるためメディアへと向かう。一方メディアは最後に残った王家の勢力と新興商人ネルダ・シェンの勢力に二分化されていた。王家側は新興勢力であるネルダ・シェンの反乱を憂慮して彼をけん制したが、ネルダ・シェンはこのような謀略を遺憾に思っていた。
冒険者は彼らを助ける一方、闇のオーラについて調査を進めていた。すると、実は「マウディ・ブダール」という歴史学者が反乱を企て二人の仲を引き裂いたという事実が明らかになる。その後、マウディ・ブダールが黒い女神であるイレズラの手下だったことが分かり、結局マウディ・ブダールは逮捕される。 |
バレンシア |
冒険者は預言者シラレの言葉に従ってバレンシア地域へと向かう。そしてバルハン王子の消えた宝を探し旅をしているとバレンシア城へ向かうことになり、そこで古代遺跡を発見する。
その後、バレンシア王の要請でバレンシア王家の宝の鍵を探すためアクマンのアトサに会い、古代の槍キベリウスでバレンシア城の遺物を作動させ、黄金の石板を手に入れる。
黄金の石板で古代の石室へ移動した冒険者は、エダナの守護者と出会い、自身と闇の精霊の正体についておぼろげに知ることになる。そして石板を秘密守護団であるエダンに安全に渡すと、偽物の鍵を作りバレンシア王に渡す。 |
カーマスリビア |
カーマスリビアの門戸が開放され、冒険者はカルフェオンの使者として派遣される。そこではカーマスリビアの歴史や状況、各種地形などを把握する任務を遂行する。
そんな中、キャサリン・オーネット姫とオーウェン、アタニス、オギエール、ナク精霊に関する様々な話に触れ、カーマスリブの光を取り戻す旅路につくことになる。こうして冒険者はキャサリン・オーネット姫の日誌を追って秘密を解き明かしていき、結局カーマスリブの光を取り戻すことに成功する。これにより冒険者はカーマスリビアの翼という最高国賓の待遇を受けた。 |
ドリガン |
カーマスリビアの女王、ブロリナ・オーネットの依頼を受け、ドリガンを助けることになる。最近レッドドラゴンガーモスが現れるというドリガンは、ガーモスを退治する計画を立てていた。冒険者は村長ドルゲフの指示でレッドウルフの村などを探訪し、シェレカンの墓でシェレカンの試験に合格したのち、彼らとの交感に成功する。
冒険者はドベンクルンに裏切者がいるというシェレカンの助言を聞き、村長ドルゲフと共に裏切者が誰なのか突き止めようとする。結局、祭司長ダフマンが裏切者であった事実が明らかになり、黒い呪術を抑制することに成功する。
しかし、ある程度力が回復したレッドドラゴンガーモスが再び姿を現し、冒険者は多くの兵士やシェレカンらと共になんとかガーモスを追い払う。その間にダフマンは、ブラックドラゴンマクタナンが眠るシェレカンの鉄鉱山へと逃げ込んでしまう。 |
星の墓場 |
カルフェオンの叫び屋ルービンからタンチナイス民会という秘密結社組織の存在を聞く。冒険者はその民会を追ってカルシュルニスとなりカルフェオンで流行している疫病について調べる。そしてブラックスターがある星の墓場へと向かうことになり、そこで互いに同盟を結んだエリアン教の司祭(光明の兄弟会)、影の騎士団、アヒブと出くわし彼らの仲を引き裂く。
一方、星の墓場にある隕石が死した神の眠る墓だということが分かり、カルフェオン(光明の兄弟会)がブラックスターの研究に住民たちを利用していたという事実が明らかになる。彼らは住民を怪物にして秘密兵器とし、灰色疫病で爆弾を作り出すことを企んでいたのだ。
これは彼らと同盟を結んでいたアヒブも知らない事実であった。その後アヒブの助けで灰色疫病爆弾の製造を防いだ冒険者は、灰色疫病の治療剤の調合法を入手してタンチナイス民会に渡した。錬金術師ゴルガスは、その調合法をもとに住民らを救う治療剤を作った。 |
オーディリタ |
黒いローブを纏った男から冒険者を探している人物がいるという事実を知らされる。それは影の騎士団のメルドルだった。メルドルは冒険者に影かすみ草を渡し、世界のためにカーマスリブの光を再び消さなければならないと主張した。
彼の話を聞きタリバルの糸へと向かった冒険者は、セペルのアヒブたちに出会う。アヒブたちの指示により、かすみ草を使って悪夢の影サイゴードを実体化し退治した冒険者は、影の英雄となる資格を手に入れる。
その後、オペンシラと出会いカプラスの日誌(偽物)を受け取ると、偶然アタラクシアに会う。彼女と冒険をする中で、オーディリタがセペルのアヒブとウィオレンティアのアヒブに分かれていることを知る。セペルのアヒブたちが冒険者を騙して偽物のカプラスの日誌を渡し、英雄の殿堂の生贄にしようと罠を仕掛けていたことも明らかになる。
そんな中、冒険者に力を貸してくれていたアタラクシアが死亡してしまう。ダークナイトの秘密基地である漆黒の灰に向かい、アタラクシアが保管していた本物のカプラスの日誌を受け取る。その後、冒険者はオーディリタの女王から祝福を授かり、彼女の味方になって絶望の神ハドゥムに立ち向かう準備をする。
ハドゥムの領域を実体化できるという不均衡な宝石を作るため旅に出た冒険者は、合計5種類の材料を集める過程で、オルゼカ、クザカ、ベルモルン、いばらの女神、ツンタなど、神に関連する記録やキャサリン・オーネットの死について真相を知ることになる。また、カーマスリビアの女王ブロリナとオーディリタの女王ウィオレンティアが密かに秘密任務を遂行し、互いに助け合っていたという事実も明らかになる。
結局、二人の女王の願い通り不均衡な宝石は完成し、両国はセペルおよびハドゥムとの戦争に備えることになる。 |
▲ ゲーム内プレイストーリー簡単要約