「おつかれさま!」──
その一言が、違う世界に飛んでいった。
ギルドじゃない。
パーティでもない。
なぜか、一般チャットに。
沈黙。
ログが流れる。
誰も返さない。
誰も笑わない。
ああ、やってしまった。
指が早すぎた。
心が浮かれていた。
知人が見ている。
「それ、どこに言ったの?」
笑いながら、問いかける。
「いや、ちょっと…バグってて…」
「チャット欄が勝手に…」
言い訳が、言い訳にならない。
そして、元のチャットに戻る。
「さっきの、誤爆でした!すみません!」
誰かが「あるあるw」と返してくれる。
その一言に救われて、
またログを打つ。
今度は、ちゃんと見てから。
チャット欄は迷宮。
言葉は刃。
恥ずかしさも、
ゲームの一部。
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