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GMノート 2022.05.20 18:00 (UTC+9) 【ガイド】 黒い砂漠ストーリー外伝 #7 - エダナ、ロークス・マハ・デキア
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=255289&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 


■ セージ覚醒 - 緊迫した足取り

これまでのストーリー:伝承

時空が停滞したカイヴ、そして赤い目をした男

セージは秘密守護団エダンからの知らせを受け、メディアの古代遺跡へ向かう。エダンはカイヴと非常に似た遺物を発見したと言い、セージに「時空が停滞したカイヴ」を渡すが、セージですらその遺物を動かすことができない。結局、彼らは扱えないものはないという伝説の鍛冶屋「ドーリン・モルグリム」のもとへと向かう。

セージが持ってきた物体を見たドーリン・モルグリムは、ずいぶん昔に「赤い目をした男」が一度訪ねてきたことがあると言い、興味を示す。セージは彼に協力して物体を作動させる金属を集めるが、全ての作業を終えたドーリン・モルグリムも物体を動かすことができない。

結局、ドーリン・モルグリムは古代ジャイアント族の継承者であるタンツのもとへセージを送る。タンツはセージが持ってきた物体を見ると「その者」について言及し、「あなたも目ではなく、他のものを通じて見ている」と意味深なメッセージを残した。物体を鑑定したタンツは、この物体に「怒りと憎しみ、血を渇望するオーラ」を感じると言い、南にあるエルリック寺院を案内する。

セージはエルリック寺院で物体に関する糸口を見つける。埃をかぶった古書とエルリック寺院の壁から古代の記録を発見したセージは、突然無意識のうちに呪文を唱える。すると、時空が停滞したカイヴは不思議で気味の悪い形に姿を変える。

埃をかぶった古書
(酷く毀損しているため、全文を確認することはできない。)
分かれた星の光がまた一つに、時空をこえて届く力の…。

壁に刻まれた文字
太陽が昇る直前の、もっとも暗い暗黒が世界を支配する時刻。赤い目の救援者がお前たちに永遠の安らぎを与えてくれるだろう。最後の日を迎えた彼らは、全て塵となって消え去るだろうが、再び訪れる終末を防ぐ希望が、この大地に刻まれることだろう。そしてまた暗い闇が訪れる日、赤い目の救援者が、お前たちに永遠の安らぎを与えてくれるだろう。

セージは物体から噴き出る不思議なオーラについて、自ら調べることにする。エダンは心配して古代のカイヴが初めて発見された場所にセージを案内する。セージはそこに発生した赤い亀裂を確認し、自身に似た影と決闘を繰り広げる。

しばらく影と決行を繰り広げたセージは、相手を打ち破ると自分を呼んでいる闇の精霊と向き合う。しかし、驚くことに闇の精霊はセージが赤い亀裂の前でぼんやりと立ち尽くしていたと言うではないか。




古代の隙間

謎の壁画とタリブレの門

「エダン?あの忌々しいヤツが、なんでまた…。」

遠くでエダンが呼ぶ声が聞こえると、闇の精霊がブツブツ言い出した。エダンは静かになったカイヴを黙って手にするセージの姿を見て、安堵のため息をついた。そして、新たな遺物を発見して大興奮しているマルタ・キーンとラフィー・レッドマウンテンに会ってみようと声をかけた。

マルタとラフィーはセージにカイヴのような模様が刻まれた物体を見せてくれた。しかしそれはカイヴのようなキューブの形ではなく、細長い棒状の古い遺物だった。

セージはその遺物をもう少し詳しく調べるため、手を伸ばした。するとその瞬間、痺れるような感覚と共に失われた記憶の一部が脳裏をよぎった。しかし、あまりにも一瞬の出来事だったため、正確にそれが何なのかは分からなかった。

 

▲ マルタはルーペを探してくれば遺物を渡すと約束した


記憶の一部を感じたセージは遺物をもっと調べなければと考え、マルタからその物体を譲り受けることにした。セージが古代語を読めると知ったマルタは彼を信じることにしたが、代わりに兵の墓でラフィーが失くしたルーペを探してくるようにと言った。

セージはすぐにルーペを持って現れた。マルタは約束通り遺物をセージに渡した。ラフィーのルーペで遺物を詳しく調査していたセージは、遺物からかすかな光が漏れていることに気づき、興奮を隠すことができなかった。

光が指し示す遺跡の前に立つと、突然遺物が反応し始めた。ものすごい轟音と共に体が揺れたかと思うと、セージは体ごと遺物の中に吸い込まれそうな感覚に襲われた。しばらくして意識が戻ると、そこは古代の石室の内部だった。


▲ 遺物に吸い込まれていくセージ


古代の石室のあちこちを見回していたセージは、何か雰囲気が変わったことに気づいた。彼は以前何も知らずに通り過ぎていた見知らぬ石像を調べ始めた。するとそれは、古代エダナに関する壁画だった。

一つ目の壁画 - 赤い目の侵奪
尾のついた星に乗って降りてくる赤い目たち、互いを攻撃し合う二人の目は赤く染まっていった。

二つ目の壁画 - エダナの誕生
黒い石を高々と上げる救援者、エダナ。人々は彼を仰ぎ、崇拝している。

三つ目の壁画 - 平和を取り戻した世界
黒い石を手にしたエダナの活躍により、赤い目たちは廃墟へと追い出された。

四つ目の壁画 - 黒い石に埋められたエダナ
老いずに長き人生を生き続けていたエダナが死を迎え、黒い石に葬られた。

五つ目の壁画 - エダナの二度目の生
黒い墓から再び蘇ったエダナは、普通の人間のように老いていった。

「ここにある壁画はみんな…。私のことを語っている。頭の中の、記憶の断片がそう叫んでいる。だが、私はなぜここにいる?そして、頭の中に浮かぶ赤い目は一体なんなんだ?」

セージは突如として押し寄せてきた記憶に混乱を隠せなかった。闇の精霊は自分を睨みつけるセージを必死で落ち着かせた。セージは、頭から離れない赤い目が闇の精霊なのではないかと疑った。しかし今は、石像の後ろから溢れ出す赤い光を確認することが急がれた。その赤い光が指し示す石像の後ろには、驚くことに隠された空間があった。


▲ 見慣れない壁画を確認した

 

▲ 四つ目の石像の後ろに隠されていた通路

 

隠されていた通路の中は、じめじめとした嫌な臭いがした。長い間、人間の行き来が途絶えていたのか、埃が立ち込め所々にクモの巣が張られていた。しかし、その反対側の壁にはひどい臭いすら忘れてしまうほど奇怪な古代装置が作動していた。その装置に近づいたときだった。ふと気味の悪い寒気が体を纏ったかと思うと、微笑を浮かべた女性の姿が現れた。幻想なのか現実なのかも分からないその女性の姿に、セージは身動きすらできなかった。

幻想を見たセージは、本能的に自らの目の前にある古代装置「タリブレの門」の前に立った。「光がそなたを真実へと導くだろう。」セージがタリブレの門に書かれている古代語を読むと、懐に入れておいた遺物が激しく振動し始めた。セージはその遺物を古代装置の隙間に挟み込むと、わずかな破裂音と共に再び気を失った。


▲ 微笑を浮かべた女、イレズラ

 

▲ タリブレの門の前に立ったセージ

 

プロトキア

第一の人生と第二の人生

セージが目を覚ますと、そこは巨大な古代構造物の内部だった。プロトキア。おそらく以前そう呼ばれていたようだ。そこには古代の石室とはまた違う奇怪な装置と共に、黄金に輝く巨大なキューブ、いや、カイヴがあった。

オルゼヌスカイヴ。セージはそのキューブの名前を囁きながら近づいた。すると再びめまいと寒気を感じたかと思うと、誰かが囁く声が聞こえた。

オルゼヌスカイヴの記憶
私は見たんだ。深い闇が星影を一つ残らず呑み込んだ夜に、北芒星の周りを周回する尾のついた星の姿を。星の中で輝いていた無数の赤い目を。

一週間を、寝る間も惜しんで努力した末、彼らの予想到着時間を算出することに成功した。しかし、四十九もの太陽が沈んだあとは、私の肉体は老いて醜いものとなるだろう。

自動記録…。研究所の強制開放。黒い石は全量消失。肉体の再生不可。稼働停止。

随分と長い間を待ったものだ。遂に私ではなく、私と私が共にここへ来た。

セージは肉体の五感を越えた不思議な感覚に襲われた。まるで精神がそのカイヴに同化したようだった。今、セージはその物体自体になり、その物体と会話をしていた。

 

▲ プロトキアの全景

私はロークス・マハ・デキアが残した記憶の欠片。全ての計画が狂ったときに作動する、最後のアルゴリズムだ。ロークス・マハ・デキアの人格をもとに動いているが、私は決してロークスにはなれないだろう。そう…。君のようにな。君はおそらく、ロークス・マハ・デキアであろう。だが、厳密に言えばロークス・マハ・デキアではない。彼は自分の全ての人格と記憶を、カイヴに受け渡した。そして、時間に逆らえない肉体を排除してしまったのだ。今、この地に足を踏みしめている君の身体は、カイヴに込められた情報をもとに再生された有機物に過ぎない。カイヴなくしては、君も存在し得なかったはず…。つまり、カイヴさえあれば、君も存在できるのだ。

どういうことだ!
自らを自覚するアルゴリズムはなさそうだな。明らかに記憶が断絶しているようだが、自己愛によって克服したのか?だが、君はロークス・マハ・デキアでもある。君が君であることを証明できる者は、この世に君しかいないのだから。前に話したように、カイヴが消滅しない限り、君は永遠に滅びることはないだろう。恐らく…。

どうして、私は今頃になって目覚めたんだ?
ロークス・マハ・デキアの第一の人生が、この場所から、黒い石を全て持ち去った。原動力を失ったプロトキアが、停止してしまったのだ。白き魔女がここを訪れるまではな。おかげで、君の第二の人生と第一の人生の軌跡が食い違ってくれて本当によかった。いや、もしかしたら、出会うことなどなかったのかもしれないな。君は、ロークス・マハ・デキアではないのだから。

第一の人生?
その通りだ。一人で時の流れに逆らったエダナよ。この世を救う根源を見つけ出した預言者よ。君にとって、過去は現在の原因ではない。故に、未来は現在の結果でもない。ただ、君が呼吸している時間に、君の運命も一緒になって、呼吸しているだけだ。

赤い目とは何だ?
君の憎しみ、君の愛情。そして、君の人生を破壊した侵奪者であり、君の人生を救った同伴者でもある。エダナではない君にとっては、侵奪者であり、ロークスではない君にとっては、同伴者なのだ。

訳の分からないことばかり言っているな。
ロークス・マハ・デキアの預言と…。エダナの意志が共存している。私の根源ともっとも近き者よ。君は、時とは流れる水のようだと言った。浅い川の水には、多少逆らうことはできても、雲と海の循環から抜け出すことはできない。抜け出すためには、枠組みを崩壊せざるを得ないのだ。さあ、運命を選択する時間だ。

▲オルゼヌスカイヴ

 

オルゼヌスカイヴとの同化を終えたセージは、自身の前に二つの選択肢が置かれていることを悟った。一つはエダナに従って闇の精霊を殲滅する代わりに新たな運命を開拓すること。もう一つはロークスと預言に従ってオルゼヌスによって吸収された闇の精霊を殲滅して宿命を背負うことだった。

しばらく悩んでいたセージは、自身のカイヴを強く握った。頭の中の赤い目。それを殲滅することを決意したのだ。闇の精霊はこれまでパートナーだと思っていたセージに強い裏切りを感じながら、彼に立ち向かった。しかしセージの力の方がわずかながらに強く、闇の精霊の力がこもったオルゼヌスは轟音を立て破壊されてしまった。

「予定された任務を全て果たした。ロークス・マハ・デキアよ。」

轟音と共に恐ろしい悲鳴を上げた闇の精霊は正気を取り戻し、自身の形態を辿った。すると同時にセージの目の前に巨大槍が現れた。ロークス・マハ・デキアの最後の力作、神槍キベリウスだった。一体ロークスはどこまで見ていたのだろうか?セージと闇の精霊が戦うことで放出された力が動力となって伝説の武器が完成したのだ。

「過去の私、そして未来の私よ。ついに神に立ち向かう力を手に入れ、運命を再び書き記そう。ようやく初めて、自分としてし生きていけるのか。皆から永遠に忘却されんことを、ロークス・マハ・デキア。」

 

▲ 神槍キベリウスが目の前に現れた

キベリウスを手にしたセージは、再び体が吸い込まれていく感覚に襲われた。目を覚ますとそこはエダンがいる響きの地付近だったが、エダンは今まで何があったのか何も知らない様子だった。

その瞬間、壊れたオルゼヌスカイヴの破片が地面に落ちた。闇の精霊を攻撃させていた黙示録が記されている預言の破片だった。セージは密かにその破片を再び拾い上げた。これまで自分が経験してきた事実を誰かに知られてはならない気がした。

セージはその破片を誰にも見られない場所に埋めておくことにした。遺跡から遠く離れた閑散とした場所に破片を埋めると、突然聖なる声が頭の中に響き渡った。

「時を放浪していた預言者が永遠から帰還し、世界はもっとも深い暗に対抗する力を得た。深い闇を、闇から生まれた強烈な光によって貫けば、全てが始まった破滅の地で、再び運命を迎えることになるだろう。恐れを抱くな。キベリウスを手に、一歩ずつ前へ進め。記憶に勝るのは、揺るぎのない信念のみ。自分だけを信じ、その運命に立ち向かうのだ。」

 

▲ 誰にも見つからない場所に破片を隠した



前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 - おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)へ

黒い砂漠ストーリー #22 - グランディーハ神託の決定(オーディリタ 2編)

黒い砂漠ストーリー #23 - 全ては最初から計画されていたへ

黒い砂漠ストーリー #24 - 最期を見届けてくれて、ありがとう。へ

黒い砂漠ストーリー #25 - ベディルの過去とブロリナの足跡へ

黒い砂漠ストーリー #26 - ハドゥムに対抗する最初の準備、オルンの心臓へ

黒い砂漠ストーリー #27 - 母が黒い太陽を昇らせるでしょうへ

黒い砂漠ストーリー #28 - ハドゥム=復讐のシルビア?明らかになる神々の秘密へ
黒い砂漠ストーリー #29 - 不均衡な宝石と二人の女王の信仰へ
黒い砂漠ストーリー #30 - イレズラの罠にかかる、バアマキア・上編へ
黒い砂漠ストーリー #31 - 覚醒したアトラクシオン、バアマキア・下編へ
黒い砂漠ストーリー #32 - 無効状態となった古代要塞、シガラキアへ
黒い砂漠ストーリー #33 - 黒い女神とオルの裏切りへ
黒い砂漠ストーリー #34 - この世が再び建て直される祝祭へ
黒い砂漠ストーリー #35 - 10万のアトルとシガの脱出へ
黒い砂漠ストーリー外伝 #1 - 盗んでこそ、盗掘王へ
▶黒い砂漠ストーリー外伝 #2 - 椿が散った日へ
黒い砂漠ストーリー外伝 #3 - ウォーリア、ゴイェン傭兵団の兄弟へ
黒い砂漠ストーリー外伝 #4 - レンジャー、精霊剣の継承者へ
▶黒い砂漠ストーリー外伝 #5 - 偉大なソーサレス
▶黒い砂漠ストーリー外伝 #6 - この世に血に染まらぬ王座はない

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