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GMノート 2022.04.20 08:00 (UTC+9) 【ガイド】黒い砂漠ストーリー外伝 #2 - 椿が散った日
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=245529&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

各キャラクターの覚醒ストーリーを知ると、そのキャラクターの過去やコンセプトを把握することができます。闇の精霊と出会ったあとに記憶を失ったという黒い砂漠の設定上、覚醒ストーリーはなぜそのキャラクターが今冒険をしていて、かつて黒い砂漠の世界においてどのような存在だったのかを把握するのにも役立ちます。そこで今回は、外伝タイムとして、ツバキのバックストーリーを見ていきたいと思います。

キャラクター覚醒を進めると、知識(H)に関連ストーリーが追加されますが、実際のゲーム内では全てのキャラクターを育てることが難しい場合が多いので、気になっていた方も多いのではないでしょうか。そして、ここで面白いのは、もし黒い砂漠を初期から楽しんでいたユーザーなら、この知識の内容が実は昔の黒い砂漠ホームページのキャラクター紹介の一部であることが分かるということです。

これらの外伝編は、これから連載の合間に入れる予定です。ちなみに、これまで連載していたオーディリタストーリーは依頼の分量自体も多いですが、ストーリー設定から見てもボリュームが大きく、時間を要することが考えられます。そこで本来10編程度の分量に分ける予定でしたが、多少長くなってもすでに出ている2編に3編を追加し、5編程度で構成する予定です。

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

 

 

■ ツバキ覚醒 - 椿が散った日


ベリア村

花仙谷とエマ・バルタリの夢


花仙谷を去ったツバキは、これまで冒険をしながら多くの相手に会ってきた。彼女のそばを飛び回っていた闇の精霊は、彼女が十分強くなったことを感じ、ようやく彼女が切望していたものを手に入れる瞬間が来たと感じた。こうしてツバキは闇の精霊に導かれ、ベリア村の村長イゴール・バルタリのもとを訪ねた。

ベリア村は、ツバキが記憶を失ったあとエダンについて冒険を始めた場所だった。ツバキは自身が花仙谷出身だということしか覚えていなかった。しかし、彼女が「そこ」の出身だという話を聞いたベリアの村長は、何か知っているかのように意味深に微笑んだ。倒れたツバキを最初に発見したとき、彼女が一本の刀剣を持っていた理由が今になって分かったようだった。

実はイゴール・バルタリは以前、花仙谷に一度立ち寄ったことがあった。彼が覚えている花仙谷は、真冬でも椿の花が咲く美しい場所で、彼らは修練生として初めて入谷して修行をしたあと、試験を通過した者たちを「花仙」と呼んだ。彼らは普段は他の修練生を教育し、国に戦争が起これば先頭に立った。

そのような花仙たちを統率する者たちは椿(女性)、または青月(男性)と呼ばれた。彼らは気迫に満ちた武人で、彼らが使いこなす椿谷の谷主の槍術は誰も越えられない境地に達した。しかし、当時の谷主は「槍の真の力を悟った者」が現れないとし、一方では残念がっていた。


▲ ツバキの故郷である花仙谷を訪れたことがある村長イゴール・バルタリ

長い説明を終えたイゴール・バルタリは、ツバキに一冊の本を渡した。その本は以前、ツバキが気を失って倒れていた場所に置かれていたものだった。イゴールは、もしツバキがその本の真の持ち主であるならば、最近エマが見ている夢の原因が明らかになるはずだと言い、彼女を訪ねてみるように提案した。

近ごろ、エマ・バルタリは青い怪物が出てくる夢を見ていた。その怪物は青い炎が燃え上がり、頭に二つの月をつけていた。生き物なのか、死んだ魂なのか区別がつかない形をしていた。夢の中のその物体は、日光と月明かりが降り注ぐ島の上に群れと一緒に立っており、聞いたこともない言葉を互いに交わしていた。それは、「空にして、満たす」のような言葉だった。

なんのことだかよく分からないが、エマによると、その怪物はもともと繋がっていたが、お互いに会うことのできなかった縁を待っているという。ツバキはエマからその怪物がいると思われる地図の座標を受け取った。そこはメディア放浪盗賊駐屯地の下、陸地と小さな道が繋がっている小さな島のような地形をしていた。


▲ 普段から悪夢にうなされているエマ・バルタリ(ベリアストーリー参照)


▲ エマが言う、青い怪物たちがいた場所

放浪盗賊駐屯地の南側

器を空にする 

ツバキはその地の端で、生まれて初めて見る生物を発見した。エマの言っていた通り、全身が青く燃える怪物たちだったが、それほど脅威は感じられなかった。ツバキが慎重に近づくと、彼らは自らを「花月」と名乗った。

花月は、すでに冒険者の器が自身を抱くことができるほど大きくなっていると言った。しかし、それを証明しなければならないとし、三つの試験を言い渡した。武人の主な資質は武芸、友愛、そして省察であった。ツバキはこの三つをそれぞれハスラ古代兵器、メイン族、兵の墓の骸骨を退治して証明しなければならなかった。


▲ 花月


▲ ツバキは花月に自らの資質を証明した。

努力の末、ツバキは花月から下された三つの試験を乗り越えた。花月はそんなツバキを見ると、満足げに微笑んだ。成長したツバキの姿を「飛花仙」が見れば、大喜びして目を細めるだろうという。ツバキは、今や花月を受け入れる完璧な器になっていた。彼らはツバキに向かって手を伸ばすよう指示し、ツバキの中に入ると一身となった。

ツバキは自身の指先から氷のように冷たく、火のように熱い力が入ってくるのを感じた。気づいたときには、花月がすでに消えてしまったあとだった。いや、その不思議な力はいつのまにか彼女の体の中で渦巻いていた。微かに花月の最後の言葉が聞こえてきた。「飛花仙の友だったコムダルのもとを訪ねろ。」

ツバキは自身が単に力を得たわけではないことに気づいた。彼女はこれまで失っていた過去の記憶を思い出したのだった。ツバキは自身が過去に花仙谷主であり、初代谷主の飛花仙に出会い、自分の未熟さに気づきそこを去ったこと、そしてイゴール・バルタリから渡された本が花月の力に関する秘技「花月技術書」であることを知った。そして次にツバキがすべきことは、花月たちが言っていた「コムダル」のもとへ向かうことだった。

花月が言った武人の三つの徳目

ツバキの素質、武芸
花仙谷のツバキはいつも武芸を磨かなければならない。出身ではなく、実力で評価される、大陸内でほとんど唯一の集団で武芸練磨を怠ることは、すなわち淘汰されるという意味だ。

ツバキの素質、友愛
ツバキは仲間との絆を重視し、下には民の声を聞き、上には君主を敬う。仲間との絆を大切にしないツバキは、戦争で味方を死地に追いやるものだ。

ツバキの素質、省察
ツバキは文武を鍛えることに、通って来た道を見て前に進むことを大切に思う。全ての発展は無から生まれるのではなく、積み上げてきたものが土台となるからだ。

アブン村

未来の約束


コムダルはアブン村の東側、海辺で熱心に棒術の修練を積んでいた。見た目は髪の毛の薄い老人に過ぎなかったが、実は彼は東方にいた時代、花仙谷主と鍛錬するほどの実力を誇る武術家だった。コムダルは自身を訪ねてきたツバキを見て、すぐに彼女が花月を受け入れた者だと気づき、彼女に花月の力を込める花月槍を渡した。そして彼女にこの新しい武器を活用したさまざまな技を伝授した。

コムダルからいくつかの有用な技を教わったツバキは、再び冒険に出ることにした。まだ完璧ではないが、花月の力を使いこなすほど、彼女は以前よりも強くなるに違いない。コムダルはそんなツバキを誇らしげに見つめ、いつか彼女が東方に戻ったときには、自身の鍛錬の相手になってほしいと頼んだ。花月槍の持ち主と戦うことは、武人としてとても光栄なことだからだ。ツバキは彼に必ずそうすることを約束した。コムダルはその日が来るのを楽しみに、ツバキを待つだろう。

帰ってきた花仙谷主が、昔の故郷に戻るまで。


▲ 修練中のコムダル


▲ 花月の力を会得したツバキ(黒い砂漠公式HP)

ツバキの過去(戻った記憶) 
青い月明かりの炎 #1

遠い東方の首都、市場町にとても有名な一人の少女がいた。少女は戦闘の実力が優れており、男と戦っても決して劣ることがなかった。彼女はスリで市場町を転々としながら生活しており官衙を自分の家のように出入りしていたが、そうこうしているうちに少女の才能を注視することになった武官が養女に迎え入れた。

少女はこの家門で徹底的な教育を受け、もともと貴族の令嬢であったかのように聡明で気品ある女性に成長した。年月が経ち、家門のために働く頃になったが、戦争孤児出身であるうえ、いくら頭が良くても国法上初出だったため、科挙の試験を受けることができなかった。彼女が選べるたった一つの選択肢は「花仙谷」に入門し、花仙になることだった。実力さえあれば出身の差別なく、官職に進出できる数少ない組織だった。彼女は入谷を決心した翌年、花仙谷に入って修行を始めた。

彼女は様々な群衆が集まったここでも自信を失わず、実力で頭角を現した。そして一年後、修練生を卒業して花仙となり、さらに一年後、女花仙の頭である「ツバキ」に選抜され、武官に進出できる資格を得た。そうして目標を達成して飛ぶように喜ぶ彼女のもとを一人の老婆が訪ねてきた。

青い月明かりの炎 #2
彼女が花仙谷に入って三年が経ち、全ての大陸に戦争の狂気が再び吹き荒れた。戦争は花仙たちに戦功を立て、出世する機会の時間だった。彼女も戦争に参加し、戦功を着実に積みながら一番強い次期谷主の候補に成長していった。

戦争が終わった次の月、彼女はいよいよ夢に描いていた花仙谷主になった。歴代一番若い年齢、そして最初のツバキ出身の谷主だった。そして推戴式が終わってすぐ、谷主のみが出入りできる花仙谷の一番深い洞窟に入った。花仙のときに聞いた、そして谷主になった理由でもある花月技術書を確認するためだった。そこには古い槍一振りと一冊の技術書が置かれていた。

しかし、一年が過ぎるまで修練しても彼女の槍に花月は宿らなかった。もともと使っていた武器の刀剣と比べても、武威に進展がなかった。しかし、長く夢見ていたこともあり、諦めることなく修練を続けていた。ところが武威は一向に進展を遂げず、そのうち彼女は泣き面にハチとでも言うべきか、悪夢に悩まされ始めた。自分の戦功のために倒れていった仲間と部下、邪魔していた青月、戦争で無念の死を遂げた民衆たちが毎晩彼女を苦しめたのだ。

青い月明かりの炎 #3
彼女が技術書を読み出して五年が経った。こんなに武威に深く入り込んだにも関わらず、花月の境地には至らなかった。結局、初心に戻ることにし、技術書を発見した洞窟に戻った。そこには初めて彼女に花月の話をした老婆が待っていた。

老婆は彼女を見るなり槍を持ち、突進してきた。驚いた彼女が自らの槍で対応し、老婆の槍と彼女の槍が触れ合った瞬間、老婆の槍から青い炎が吹き出した。彼女があれほど遂げたいと願っていた、花月の境地だった。老婆は一回一回攻撃する度に執着にとらわれた彼女を強く咎めた。

日が昇る頃、月が消えると勝負が決まった。見事なまでに、彼女の敗北だった。同時に生まれて初めて味わう、純粋な実力による完敗だった。指一本動かす力さえも全て出し切って床に倒れてしまったが、不思議と悔しくはなかった。次の日、彼女は谷主の地位から降りた。そして簡単に荷をまとめると、旅に出た。胸に花月技術書と飛花仙の教えだけを抱いたまま。「絶え間なく空にし、また満たせ。そうしているうちに君の器が殻を破る日、花月が君の呼ぶ声に答えるはずだから。」

 



前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 - おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)へ

黒い砂漠ストーリー #22 - グランディーハ神託の決定(オーディリタ 2編)

黒い砂漠ストーリー #23 - 全ては最初から計画されていたへ

黒い砂漠ストーリー #24 - 最期を見届けてくれて、ありがとう。へ

黒い砂漠ストーリー #25 - ベディルの過去とブロリナの足跡へ

黒い砂漠ストーリー #26 - ハドゥムに対抗する最初の準備、オルンの心臓へ

黒い砂漠ストーリー #27 - 母が黒い太陽を昇らせるでしょうへ

黒い砂漠ストーリー #28 - ハドゥム=復讐のシルビア?明らかになる神々の秘密へ
黒い砂漠ストーリー #29 - 不均衡な宝石と二人の女王の信仰へ
黒い砂漠ストーリー #30 - イレズラの罠にかかる、バアマキア・上編へ
黒い砂漠ストーリー #31 - 覚醒したアトラクシオン、バアマキア・下編へ
黒い砂漠ストーリー #32 - 無効状態となった古代要塞、シガラキアへ
黒い砂漠ストーリー #33 - 黒い女神とオルの裏切りへ
黒い砂漠ストーリー #34 - この世が再び建て直される祝祭へ
黒い砂漠 ストーリー#35 - 10万のアトルとシガの脱出へ
黒い砂漠ストーリー外伝 #1 - 盗んでこそ、盗掘王へ

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