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GMノート 2022.01.21 18:00 (UTC+9) 【ガイド】黒い砂漠ストーリー #26 - ハドゥムに対抗する最初の準備、オルンの心臓
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黒い砂漠ストーリーガイド - 一気に読む総まとめ 

※ 本ストーリーガイドは海外のサーバーで黒い砂漠を楽しんでいる冒険者様、「ユ・ジェウ」さんの経験を基にご本人がご自身で作成した投稿であり、原作者のご同意を得たうえで原本を翻訳した内容です。
原文:https://www.inven.co.kr/webzine/news/?news=253433&site=black

ユ・ジェウ記者(Giirin@inven.co.kr)

 

 

※ 本ストーリー記事はシリーズで連載されます。

※ メインクエスト、NPCの会話、知識などを参照して作成しました。

※ 分岐とは、ゲーム内でユーザーが何を選択するかによってエピソードが変わる部分を指します。

※ 若干の脚色が含まれていますが、ゲーム内の設定およびコンセプトには支障ありません。

※ 来週はストーリーの公開を休載いたします。何卒ご了承ください。

 

 

■ オーディリタPart 2 - 不均衡な宝石

 

オルン渓谷

不均衡な宝石、その最初の材料

 

「冒険者を連れてきました。女王様」

 

オーディリタの女王、ウィオレンティア・オウダーは穏やかながらも威厳のある微笑みで兵士を労うように手を振った。兵士が無礼がないように警戒しながら後ろに退くと、女王は冒険者に「時が来た」と言い、ハドゥムの影を退ける方法、すなわちハドゥムの領域を実体化する方法について話してくれた。

 

ハドゥムの領域を実体化するには、「不均衡な宝石」が必要だという。しかし、これはカーマスリブの光を誕生させた者だけが作れるものだという。すなわち不均衡な宝石は、かつてカーマスリブの光を取り戻したことがある冒険者にしか作れない、という意味だった。

 

闇を呼び込む通路であるカーマスリブは破壊されるべきであるが、逆に闇が影を落とす世界を救うには、その神木が持つ光が必要だということか。冒険者は多少の皮肉を感じたが、女王の言葉にゆっくりとうなずくしかなかった。こうして女王は冒険者を最初の野蛮人、バート・レッドマウンテンのもとに送ったが、彼は苦悩が眠る墓育ちのドワーフとしてオーディリタにアヒブが入ってくる前からその場所を守ってきた者だった。

 

▲ バート・レッドマウンテン。現在オーディリタでオルゼカの歴史を一番よく知る者だ。

 

バート・レッドマウンテンは、冒険者に不均衡な宝石を作るための最初の材料であるオルンの心臓について語ってくれた。オルンの心臓は、古代オルゼカにおいて人身供養の犠牲にならなければならなかったオルン族の絶望が込められたものだった。彼らのおぞましい絶望が込められた心臓こそ、暗いハドゥムの世界を実体化できる材料だったのだ。

 

しかし現在のオルン渓谷は、ゴーレムたちが占領してからというものアヒブたちすら手がつけられない場所だった。そこに入るには安全に道案内をしてくれる「灯台」が必要だったが、その灯台を作ることができるのが渓谷前にあるデリモル農園のヴェルティ精霊術師、デリモルだった。

 

冒険者はデリモルが灯台を作っている間、オルン渓谷にまつわる様々な物語を知ることができた。特に、ある書籍にはオルン族が古代オルゼカ時代に経験したことや、現在巨大なゴーレムが渓谷を占領している理由などが書かれてあった。

平穏を夢見てきたオルン族について

 

オルン族は、外地では小人と呼ばれるオルゼカ人よりもずっと小さかった。彼らはオーディリタ全地域で泥に埋もれた木の根を食べながらも幸せに暮らしていたが、古代王国オルゼカの黄金期を率いたベルシュアンと、彼を支持した魔女ヘッサ・モアの統治下で日当たりの悪い岩で覆われた不毛の地へと追い出された。オルゼカ人たちは背も低く力もない彼らを無視していた。時が経つにつれ、無視はやがて嫌がらせへと変わり、嫌がらせはやがて血を呼んだ。

 

母の血で誕生した神木クトゥランから望みの神クザカが誕生すると、じきに母は忘れられた。オルゼカ人は、天使の仮面を被った神に対して、毎日陽が昇るとき、そして沈むときにワインを捧げていた。ワインを載せた馬車は何もないオルン渓谷をガラガラと音を立てながら神殿へと入っていった。その香りは、深い眠りへと誘う蜂蜜のように甘かったというが、望みの神以外、誰も口をつけなかったという。

 

時が経ち、彼らが崇拝していた神殿が灰となってからは、誰もオルン渓谷を訪れようとはしなくなった。ようやく自由を求めて逃げ出す機会ができたというのに、最後に生き残った九つの幼い命はそこに留まった。その代わり、彼らの言葉でいばらの女神である黒い女神を訪ね、7日間昼夜を問わず跪いて祈り続けた。

 

すると、ある日の夜明けに幼い命は消え、誰も近寄れないほど巨大な風貌と力を持った岩の巨像が影の中から太陽のもとへ姿を現した。その巨像は、母の祝福によってオルン族が生まれ変わったに違いなかった。

 

オルン族がオルゼカを離れられなかったのは、母の知識が歪曲されて誕生したオルゼカの遺物、クザカを誕生させたクトゥランの力で作られたオルゼカの光明石があるためだった。その光明石は幸せ、自由、愛、信仰など、心を暖かくさせる光を吸い取った。光を失ったオルン族は意志を失い、オルゼカ人たちは意志を失った彼らを簡単に扱った。

 

しかし幼い九つの星から誕生した岩の巨像が、光明石が吸い取った光の結晶体を持ち出して懐にしまうと、アヒブは彼を絶望の看守と呼び、彼の心臓にオルンの心臓と名付けた。

▲ 道案内をする灯台を作っているデリモル

 

「これはオルン族が夢見てきた月明りのデロティア。絶望の看守が身を置く場所に案内しよう」

 

デリモルが月明かりをほのかに含んだ白い花を冒険者に渡した。その花には毎晩訪れる絶望に耐えながら月を見上げていたオルン族の心情が込められているようだった。きっとその月光だけが、オルン族を暖かく包み、遥かな夢の国へと案内したのだろう。

 

しかし、デリモルは絶望の看守を呼び出すには、オルゼカの光明石が必要だと話した。オルン族の足枷になっていた光明石は、看守が怒りによって存在を示す役割を果たすはずだった。光明石を手に入れるには大きな代価が伴ったが、デリモルが言うにはオルン渓谷へとつながる放浪の道にいる「ゴーレムハンター」たちを生贄として捧げればいいという。

 

事実、オーディリタで活動する商団「カリチャーの人間たち」は、表向きはアヒブに服従しているが陰では暴力と権力を振るっており、アヒブたちにとっても悩みの種だった。むしろ人間たちの悪しき習性に染まってしまったアヒブたちもおり(実は以前に会ったギャンブラーのヘロンもそのケースだった)、その下で苦しむ人間の奴隷たちが受けている苦痛は言うまでもなかった。

 

デリモルは、この際そんな人間たちに復讐するつもりで彼らを生贄として捧げてはどうかと言った。彼女は冒険者にカリチャーの親書を渡し、これがあれば彼らも疑いはしないだとうと話した。

 

▲ ゴーレムハンターたちの様子。右がそのボスであるアンナモールだ。

 

「アヒブのやつらも手が出せないはずだ。我々が共にゴーレムたちを手に入れたらな。外では我々が城を攻撃し、中ではカリチャー軍が反乱を起こせば、オドラクシアが崩れるのは一瞬だ!」

 

冒険者が放浪の道で会ったゴーレムハンター、アンナモールは冒険者が持つカリチャーの親書を見て完全に信用したようだった。むしろ、自身らの計画を並べ立て、カリチャーが内部で自分たちを助けてくれることを望んだ。

 

「ドリガン側の丘にある廃墟、そこがダークナイトたちの隠れ家だということは知っているか?そういえば最近、白髪の女を見ないな。彼女が乗っていた黄色のたてがみの馬や犬たちが縛られていたから、きっと何かが起こっているに違いない。それから俺の部下たちがあと一仕事終えたらダークナイトの隠れ家を奇襲する予定だが、そのときにその馬を盗んでカリチャーにプレゼントしよう!どうだ?代わりにカリチャーは、アヒブたちに俺を信用させて、オルン渓谷の指揮権を俺に与えるように言い聞かせればいい」

 

冒険者は自らの顔がこわばるのを感じた。このハンターが言う「白髪の女」とは、先日冒険者と共に旅をして、結局死を迎えることになったアタラクシアに違いなかった。実をいうと冒険者はこの言葉を聞くまで、依然として人間を光明石の生贄として捧げてもいいものか悩んでいた。しかし、アンナモールの言葉を聞いて気を引き締めた。このままでは、ダークナイトたちにも危機が迫るだろう。

 

ところがそのとき、アンナモールの部下が息を切らしながらやってきた。「渓谷の宝物」を訪れたある老人が妨害しているというのだ。するとアンナモールは突然、きまり悪そうに笑い始めた。彼はこれこそが真の同盟の土台だとし、冒険者に助けてくれないかと尋ねたが、誰が見てももっともらしい言い訳にしか聞こえなかった。これまで冒険者に「宝物」について隠していたことが気まずくて、誤魔化しているに違いなかった。

 

しかし冒険者は気づいていないふりをして、彼の提案を受け入れると部下たちを邪魔しているという老人に会いに行った。そんなつまらない宝物のためにここに来たわけではない。しかし、部下に案内され会いに行った冒険者は思わず目を丸くした。なんと、その老人はかつてイアナロスの野でキャサリンの歌を授かったときに出会ったルトラゴン長老だったのだ。(カーマスリビア(下)参照)

 

▲ 妨害しているのは、以前カーマスリビアで会ったルトラゴン長老だった。

 

ルトラゴン長老も冒険者を見てとても驚いた様子だった。長老は冒険者に向かって、なぜこんなに危険な場所にいるのかと怒鳴りつけた。冒険者はそのとき初めて周囲の状況を把握した。彼らの前には、眩い光を放つオルゼカの光明石と、心を奪われてぶつぶつ呟いているアンナモールの部下たちの姿があったのだ。

 

「確かに警告したではないか!あの光は幻惑の光だと…」

 

ルトラゴン長老の声は怒りに満ちていた。長老は素早く呪文を唱え、周りにいる人間たちを皆眠らせた。するとオルゼカの光明石は、まるで舌打ちでもするかのようにさらに眩しく燃え上がった。

 

長老は安心したといわんばかりに、ため息交じりで冒険者を見つめた。「黎明の導き」でやってきたという長老は、冒険者がなぜここに来たのか全て見透かしているかのようだった。長老は、「オルゼカの光明石を手に入れるため、哀れな人間たちを利用しようという考えは捨てるのだ」と話した。長老の目には、その代価は刹那の瞬間を生きる人間たちとって苛酷すぎるものに映っていた。

 

長老は「根の世界の向こうのハドゥムの世界」からこのようなものを扱うための代価については「慣れた」と話しながら、自分の顔を指差して、にやりと笑った。そのときになって初めて、冒険者は長老の払った代価が何を指すのかに気がついた。かつてイアナロスの野で闇の精霊が話したように、もともと老いた姿のガネルとルトラゴンはいない。しかし長老はかつてこのような呪われたものを扱ったせいで、母の祝福である「若さ」を代価として払ったのだ。

 

ルトラゴン長老は再び呪文を唱え、人間たちの代わりに自らの生命力を捧げると冒険者にオルゼカの光明石を渡した。長老のおかげで思ったより簡単に光明石を手に入れた冒険者は、何度も感謝の言葉を繰り返した。一方で、その英雄的な姿に感動が湧き起こった。

 

▲ 光明石の力に魅せられた人間たち

 

▲ ルトラゴン長老は強力な呪文で人間たちを眠らせ、代わりに光明石を手に入れてくれた。

 

冒険者は月明りのデロティアの案内で、オルン渓谷の奥深くにあるいばらの女神像の前に辿り着いた。その後、「月明りの泉」とも呼ばれる女神像の前にデロティアを置くと、赤い月明りが小川に差したような幻想が浮かび、その先に絶望の看守を抱いた黒い亀裂が現れた。

 

しかし、その黒い亀裂から絶望の看守は現れなかった。デリモルの言う通りだった。冒険者がそこにオルゼカの光明石を押し込むと、亀裂の内部から怒りに満ちた響きが感じられ、ゴーレムの姿をした絶望の看守が現れた。オルン族を生涯にわたって縛り続けたその物体に、看守が反応したのだ。

 

怒りに満ちた絶望の看守は天地を轟かせ激しく地面を叩きつけたが、冒険者の相手にはならなかった。冒険者が圧倒的な力で看守を倒すと、片隅に九人の幼いオルン族が転生したという伝説が伝わる岩の巨像から紫色の光が噴き出した。実は不均衡な宝石を作る最初の材料であるオルンの心臓は、看守ではなくこの九人のオルンが抱いていたのだ。

 

▲ 絶望の看守、沈黙のオルン

 

▲ 九つ星のオルンからオルンの心臓を得た。

 

冒険者は慎重な手つきでオルンの心臓の手に取った。ところがそのときだった。冒険者がオルンの心臓を手に取ると同時に、冒険者の方にものすごい勢いで走ってくる足音が聞こえてきたではないか!冒険者は反射的に振り返ったが、武器を握りしめたまま、渓谷を漂う霧の中に立ち尽くすしかなかった。謎のシルエットは冒険者にゆっくり近づくと、今にも飛びかかってきそうなほどこわばっている冒険者を見て、首をかしげた。なんと、足音の主はオーウェンだったのだ。

 

ようやく安堵のため息をついた冒険者に、オーウェンはいきなり「オペンシラの乳母がくれたカプラスの日誌は偽物だ」と伝えた。え?今さらじゃないか…。すでに全て知っているという冒険者の言葉に慌てたオーウェンは、急いで話を変えた。

 

彼女は今まで、父カプラスと一緒に子ども時代を共に過ごしたイリヤ島を訪問していたのだと言った。その場所で父が残した痕跡を見つけたが、その痕跡と記録からハドゥムの前兆がこの世界にどのような打撃を与えたのかを知ったというのだ。

 

彼女によると、この世はまもなく星の墓場になるという。考えただけでもおぞましいことだった。記録によると、星の墓場に落ちているブラックスターは滅亡した光で、ハドゥムに敗北して死した神となった不浄の神が閉じ込められた物体であるという。これはハドゥムにとって勝利の戦利品でもあった。

 

不浄の神についてはまだ何も知られていないが、この世で明らかになった神々とは別の神であることは明らかだった。この事実は現在、秘密守護団が共有しているが、これを聞いたラフィー・レッドマウンテンが冒険者に伝えたい話があると言っていたそうだ。

 

こうして冒険者はオーウェンのあとについてオルン渓谷の一角にある秘密守護団のキャンプに到着した。しかしそこにラフィーの姿はなく、小さなシャイ族のヤーズだけが残って身を隠し、周辺を警戒していた。オーウェンがいない間に何かあったに違いない。

 

▲ 秘密守護団との旅が再び始まるのか?


前回までの内容はこちら

▶黒い砂漠ストーリー #1 - 年代記・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #2 - 年代記・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #3 - バレノス地域へ

▶黒い砂漠ストーリー #4 - セレンディア地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #5 - セレンディア地域・下編へ

▶黒い砂漠ストーリー #6 - カルフェオン地域・上編へ

▶黒い砂漠ストーリー #7 - オージェの切ない恋の物語、カルフェオン分岐2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #8 - 誰も信じられない権力の都市、カルフェオン分岐3編へ

▶黒い砂漠ストーリー #9 - 明かされる古代神とエリアン教の秘密、カルフェオン最終編

▶黒い砂漠ストーリー #10 - シラレの不吉な予言と疑念、メディアプロローグ編

▶黒い砂漠ストーリー #11 - イレズラの闇の痕跡を追って、メディア分岐 1編へ

▶黒い砂漠ストーリー #12 - 隠されたネルダ・シェンの内情、メディア分岐 2編へ

▶黒い砂漠ストーリー #13 - 冒険者の正体は闇の力の器?へ

▶黒い砂漠ストーリー #14 - 蛾は結局、明かりの方へ。避けられない運命に呼び寄せられ。へ

▶黒い砂漠ストーリー #15 - バレンシア建国の秘密、その中には冒険者がいたへ

▶黒い砂漠ストーリー #16 - 血と復讐のカーマスリビア、美しい顔の裏へ

▶黒い砂漠ストーリー #17 - キャサリン・オーネット、彼女は本当に美しい姫だったへ

黒い砂漠ストーリー #18 - ドベンクルンに影を落とす赤い影、ガーモスの登場へ

黒い砂漠ストーリー #19 - おさまった火種、しかし脅威は存在するへ

黒い砂漠ストーリー #20 - 事実、人間こそが最も恐ろしい生き物だ(星の墓場)へ

黒い砂漠ストーリー #21 - 輝くカーマスリブ、迫り来る闇(オーディリタ 1編)へ

黒い砂漠ストーリー #22 - グランディーハ神託の決定(オーディリタ 2編)

黒い砂漠ストーリー #23 - 全ては最初から計画されていたへ

黒い砂漠ストーリー #24 - 最期を見届けてくれて、ありがとう。へ

黒い砂漠ストーリー #25 - ベディルの過去とブロリナの足跡へ

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